短歌41「瞼にピンク」
じゃあもう忘れていいよ輝く高速先に降りるみたいに
家の中は涼しいけれど 外の夏 合わせて軽い服を着るとき
ずっとそばにいた暖かい椅子示す君の存在1分で消え
22℃のぬるい時は各々好きな袖着てる夜のスーパー
流星のように撃ち込む悲しいニュース消して 廃墟のテレビ
匿名の声しか聞かないこの頃は 友と焼き鳥食べに行こう
犬も子も持たないわたし夫だけ 空いた片手を手探りで生く
この手紙読み終わったら爆発して 遠くから見てすぐ帰るから
窓開けると子供の声がする地区で 世界はもっとキレイになると
昼寝たらハイビスカスな夢でした瞼にピンクつけたまま起き
飛行機優しく飛んで麦わらの網目に風が通るくらいに
呼ばれる テレビ見てると世の果てに 鼻緒が食い込みとても痛い
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