鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。川上和人
私は本を買う時、冒頭を読んで、本と自分のフィーリングを確かめてから買うようにしてますが、本作は迷わずに購入を決めた一冊です!
まず見た目がカラフルでキレイだし題名も特徴的。
即決となった冒頭部分を一部抜粋します。↓
はじめに、或いはトモダチヒャクニンデキルカナ
あなたには鳥類学者の友人はおられるだろうか。多くの方にとって、答えは否だろう。原因の半分は鳥類学者がシャイで友達作りが下手だからだ。残りの半分は人数が少ないからである。
中略
鳥類学者を友人に持たぬことは、読者諸氏にとって大きな損失である。そこでボンドに代わって鳥類学者を代表し、その損失を勝手に補填することに決めた。
そういうわけで、今日からは私が貴公の友人だ。見知らぬ中年紳士の話を聞く義理はないだろうが、友人の言葉に耳を傾けるのは紳士淑女としての礼儀である。
理系の先生の本って難しいものが多いですが、先生のわかりやすくユーモア溢れる文章!
ほんとうに虜になってしまい、
何度も読ませてもらっています。
チョコボールのキョロちゃんの鳥類学者としての考察も爆笑です!
以下抜粋です。↓
キョロちゃんを見てみよう。大型の嘴は食物を丸呑みするのに適している。ネズミや魚を捕食する肉食者か、果実を丸呑みする植食者だろう。
実際に本作がきっかけで鳥に興味を持ち、近所の小川に野鳥がたくさんいるのでバードウォッチングしたりしてます。
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
という題名ながら、鳥類愛に満ちた大変おすすめの一冊です。