ゆらゆらと見覚えのない自由を生きる

was excited

朝からラブラブな場面を目撃する。

私の住んでるマンションの斜め向かいに外国人専用マンションがある。日本人の住むマンションと違って洗濯物など干されてなくて、ベランダにはガーデンテーブルセットが置かれていて天気の良い日はそこで朝食や夕食を食べている姿がよく見かけられる。いつも素敵だなと思いながらチラ見させてもらっているが、今朝ベランダに出ると、そのマンションのベランダで男女が熱いキスを交わしているのが見えた。微笑ましくチラ見する。どちらの国の方か知らないけど欧米人と言うのはキスがよく似合う。もしこれが日本人なら微笑ましくは見れない。これは差別などというものではなく、文化の違いだ。男女の絡みをお洒落に見せるのは日本人はどうしても不利だ。欧米人は大昔から私たちがお辞儀をするのと同じような意味合いでキスを交わしてきた国民だ。その長年の習慣には勝てるわけがないな。

また夫が朝から行方不明。（ゴルフだということは想像がつくが）

ひと切れのパンとコーヒーだけで朝ごはんを済ませる。サラダくらい作ればいいのだろが、ひとりだとモチベーションが上がらない。出来合いのサラダでも買っておけばよかったと後悔する。

朝ごはん食べている途中に、LINEがきた。『ゴルフ場にいます』だって。

昨日買ったウェアラブルウォッチがなかなかいい。スマホがなくてもほとんどが事足りる。おまけに体調管理までしてくれる。今朝起きたら『寝る前に水分を取りすぎです。そのせいでよく眠れていません。夜の水分を少なくして下さい』とお知らせがあった。この手首にある機械が水分なんてどうやって関知しているのか不思議だ。それとも当てずっぽで言ってるのだろうか。さっきも座ったままでしばらくテレビを見ていたら『座りすぎです。ちょっと立ち上がって動いてみましょう』とお節介とも取れるお知らせがあった。とりあえず今夜から水分を少なくしようと思う。設定に1時間ほどかかったものの、それさえクリアすればあとはすべてお任せする。あんなことや、こんなこと...夫より私のことを知る存在となった。まぁ夫のようにお金を生み出すことはできないという点で残念であるが...だんだん宇宙人に近づいてきたなと思う。腕にある小さな機械に頼って生きている。

テレビでカレーを美味しそうに食べる人が出てて、私もお昼はカレーにしようと決めた。お米を炊こうとして土鍋を出したら、底にヒビが入っているのに気づく。数ヶ月前に土鍋ごはんの美味しさに気づいて電気炊飯器は捨てた。さてどうしたらいいかと悩む。ネットで検索する。『土鍋にヒビが入ったら、お粥を炊くとヒビが埋まる』と書いてあった。カレーにしようと思っていたけど、そういうわけでお昼はお粥。

お昼からお粥なんて病人みたいで嫌だなと思いながら食べた。

新しい機械と古い土鍋。

ごちゃ混ぜだな。

これも自由だな。