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1984年の宝物

2023.12.22(金曜日) treasure


白湯を飲んでいる。
取り立てて理由もなく5時に起きた。
起きたというより目が覚めてしまったという感じだろうか。
急ぎの仕事や溜まっている仕事もないので何もすることがない。
こういう時、すぐにこうやってパソコンを開いてしまうのは現代人の悪い癖である。
パソコンなの?スマホじゃないの?と言う人もいるだろうが、最近パソコンの文字が小さすぎて読めない時がある。文字を入力するのも『で』を『て』と打ったり、『ど』を『と』と打ったりして後で訂正する羽目になる。
どうも濁点が見えづらいようだ。

気象予報士が言う通りで、今日はかなり寒い。
雪も降らない大阪でこんなことを言うのは憚れるが、底冷えする。
暖房を入れていても体のどこかがブルっとする。足先であったり首周りであったり、その都度靴下を履いたり、タートルネックのセーターに着替えたりしている。
今日も昨日に引き続き、食材の消費に余念がない。
今日のお昼は、パスタを茹でてやはり食品棚に残っていたパスタソース
(明太子ソース)を消費した。
昨日書いたジャム類は、紅茶に入れてロシアンティーとして飲んだり、ヨーグルトに入れたりして消費しているが、まだまだ無数にある。

昼過ぎにスーパーに行く。
行く途中で小学生の女子たち数人が、何かおかしいのかわからないが、
キャッキャ、キャッキャと笑い声をあげながら、私の横を通り過ぎていった。それに、寒いのにかなりの薄着で。
もう私が忘れてしまった楽しさだなぁと思って羨ましくなった。
私も小学生の頃はあんなだったんだろうか…
大した意味もなく笑い、急ぐ用事もないのに小走りで、風のように通り過ぎていった彼女たち。
「大人になんかなるなよ」と言いたいが、そういうわけにもいかない。
あっという間に走り去って、どこかに消えていった。
それを見送って、私は「あぁ...」という気持ちでスーパーに入っていった。
今夜はラーメンと決めている。ラーメンの消費が迫っているからだ。
焼き豚とか煮卵などの具材とビールを買ってささっと帰る。
マンションのポストに本屋から注文していた本が届いていた。
何年も探し求めていた本「タンゴ冬の終わりに/清水邦夫」だ。
少し劣化してて値段も高額だったが、やっと見つけたと思って思い切って買った。これは私の宝物となるだろう。死ぬまで読み続けたい。死んだら棺桶に入れてもらおうと思っている。
今はこれを手に気分は高揚している。
パラパラとめくって、茶色く色褪せた紙の匂いを嗅いだりしている。

大切にしたいものがひとつ増えた。

あなたの宝物ってなあに?


読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。