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うつでダウンして、バンブル無双した女の休職生活。#17

アメリカ人と結婚した友人

仲の良い友人に結婚式のスピーチをして欲しいと頼まれていた。

その数ヶ月後にうつが再発して休職するので、休職中に結婚式に参列したことになる。

スピーチは無事成功し、友人も泣いてくれた。
私のつたない話で泣いてくれるなんて、こちらも嬉しくて単純な表現になってしまうけれど胸がいっぱいだった。

友人の結婚相手は、アメリカ人だ。

日本には仕事の関係で駐在している人だった。
日本語はほとんど話せない。けれど、この日本という国をとても気に入っていた様子だったし、友人の前にも何人か日本人の女の子とお付き合いをしていたと聞いている。

大柄で少し強面。初めて会う人には人見知りをする人だった。
見た目は友人が好きそうなタイプの男性だな〜とは思っていたけれど、彼の少しシャイな性格と、訛りの強い英語を聞き取るのに必死で最初は仲良くなれるか不安だった。
それでも、友人を通して何度も会ううちに、打ち解けてとても優しくて良い人だと理解できた。お酒を飲むと気が大きくなって、友人を泣かせていたけれど、それも今考えれば可愛いエピソードだ。
何より、友人を大切に思ってくれているところが私としては好印象だった。
良い人と結婚して良かったな、と心から思った。

その時知った。
2人はバンブルで知り合ったらしい。


バンブル?バンブー?と、最初は聞き慣れない単語に首を傾げていた。
「マッチングアプリだよ〜」と周りが教えてくれた。

ユーザーは日本国内で利用されているマッチングアプリの中でもダントツに外国人が多く、外国人と出会いたい人や、旅行中の外国人が滞在中に利用することも多い。

「Tinderを創設した人物が同社を去ってBumbleを立ち上げたんだって!だから使い勝手的にはTinderと似てるかも?」 と言う人もいた。

私がバンブルを知ったのはこの時だったと記憶している。


休職中だけど、マチアプでもしてみるか?

タイトルに「バンブル無双」と再三書いておいて、#17でこの話を出すのはだいぶ引っ張ってしまった感が否めないが続ける。

マッチングアプリには少し抵抗があった。
「彼氏ほしぃ〜」と口癖のように言っていた大学生時代、合コンでは打率が悪すぎると気がついた私はマッチングアプリに手を出した。

あまり良い思い出は無い。
大学名が良いだけで中身は空っぽだったり、当時は身体目的でやっている人も大勢いた。(今もいないとは言い切れないが、体感では当時より比較的今の方が少ないと思う) 素敵な人だな〜と思っていたら何にも実らなかったり、逆に全然興味の無い人に好かれたら面倒だったりして、1~2年ですぐ辞めた。

アプリ経由で彼氏ができたこともあるけれど、それもそこまで長く続く関係では終われなかった。

出会いが手軽で、最初から目的がほぼ同じだと話が早い。
ただ、その分別れ際も脆いことが多い。
周囲に共通の知人友人がいないことで、縁を切るのは簡単だ。

普通に生活していたら出会うことのないような人と会えることはとても喜ばしいことだけれど、多くの出会いと別れを続けていると疲れてしまった。


けれど私には今、時間がある。

幸いなことに彼氏やそれに準ずる人もいない。

まぁ、気分転換にでもマチアプやってみるか?
そんな感じで友人監修のもと、新宿の星野珈琲でバンブルをダウンロードした。

私のバンブル物語はここから始まる。

ただ、"無双"状態になるのは、ここから少し経ってからの話だ。

メリッサ

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