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アイルランド紀行 vol.11 「私が観たベルファスト。」

映画BELFAST, 2022

こないだウィル・スミスがプレゼンターを平手打ちした2022年のアカデミー賞授賞式。

理由はどうあれ暴力はいけない、そうだ。
でも大切な人を侮辱されたリアクションとして理解できる、それもそうだ。
この一事にも複数の角度からの視点。

濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」は国際長編映画賞を受賞。
それを観た後から車の運転が少し楽しくなる、という素直な私。
いや単純か。

そんな中、アカデミー賞脚本賞を受賞した映画BELFAST。
尊敬する素敵な友人にオススメされて、気がついたら映画館にいた。
「ポップコーンにバターかけてください。ちょっと多めで。」

曇りがちなアイルランドの風景がモノクロで描かれている。
モノクロであっても、映像と音からは当時のベルファストのいきいきとした空気感が伝わってきた。

主人公の少年バディは、好きな女の子の隣の席をゲットするため勉強をがんばる。
まちは、プロテスタントとカトリック、イギリスとの統合かアイルランドと統合するのかで不穏な空気。
バディ一家はプロテスタントで、好きな女の子の家はカトリック。

ねぇ僕らのサイドは?カトリックのサイドは?と聞くバディに、バディのパパが言う
「この通りには"僕らの"サイドも"あいつらの"サイドもない。そんなふうには今まで言ってなかった。ここがひどい地域だってこと、それが問題なんだ。」

とかいうやり取りもあったりして。
あっち側、こっち側、言っちゃうよね。

そんなセリフなんかもリンクをタップすれば飛べる時代。
https://focusfeaturesguilds2021.com/belfast/Belfast.pdf

こっちの時代のほうが良くなったんだよね、あっちの時代よりも。
と言いたい。

https://belfast-movie.com

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