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【読書】2024年に読んだ本ベスト10

どうも。BECKです。

私は以前記事にした通り、本を読んでも、読んだそばから内容を忘れてしまう。

しかし、だからと言って全く本を読まないわけではない。

2024年に読んだ本(実用書、漫画問わず)をベスト10でまとめようと思う。
※2024年に発売された本ではなく、2024年に読んだ本。

■「元東京国税局職員が教えるお金の基本」(小林 義崇)
■「変半身」(村田 紗耶香)
■「イェール大学集中講義 思考の穴」(アン・ウーキョン)
■「カグラバチ」(外薗 健)
■「「誰かのため」に生きすぎない」(藤野 智哉)
■「あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣」(原 貫太)
■「オードリー・タン 私はこう思考する」(オードリー・タン/楊倩蓉)
■「弱者男性1500万人時代」(トイアンナ)
■「アヤシデ 怪神手」(水田 マル)
■「「非モテ」からはじめる男性学」(西井 開)

早速、振り返ってみよう。

■「元東京国税局職員が教えるお金の基本」(小林 義崇)

私は今年までお金の管理・運用に無頓着だった。
それがたたり、貯金がとうとう不味いなと思う額まで減ってしまった。
そこで初めて、節約と資産運用を始めなくてはと思い、初心者向けの本を探していて、行きついたのがこの本だ。
この本は内容がとても分かりやすく、お金の知識のない私でも、すっと理解できた。※逆に基礎知識がある人にとっては「そんなの知っているよ」という内容だとは思う。
これで自分が取るべき金策・自分には適用されない金策を振り分けて、自分の今後の行動計画を立てた。
この本を要約すると、「ちゃんと働いて、投資資金などを稼ぐ」「節約・節税」「積み立て投資」「NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用」の4点だ。

■「変半身」(村田 紗耶香)

エグさや、生々しい作品を書く村田 紗耶香氏の小説。
若者を生贄に捧げる孤島の秘祭の物語。
信仰と狂気が際立っていて、登場人物が段々狂っていく描写が素晴らしい。
ジェンダーについての言及も相まっている。
イカれててすごく好きな作品。

■「イェール大学集中講義 思考の穴」(アン・ウーキョン)

・あるテーマについて自分の知識を実際に書き出してみると、自分の知識の薄さに気が付ける。
・何かを完了させるのに必要な時間と労力は少なく見積もられる事が多い。
・人は自分の思いたい証拠ばかりを集めがちで、思いたくないことの証拠も集めて照合しないと、偏った考え方になってしまう。
等々、思考の穴について様々な例が学べる。
何度も読みなおしたい本。

■「カグラバチ」(外薗 健)

剣戟と呪術系のアクション漫画。
明治・大正風の現代世界感が素晴らしい。
特徴的なのが、オノマトペがほとんど使われていないこと。
派手なアクションシーンでもオノマトペではなく画力で勝負しているところが凄い。
色々な漫画の良いところを集めたような傑作漫画。
きっとアニメ化もするだろう。
ただ、私は人の名前を覚えるのが苦手で、怒涛の勢いで新キャラが出てきては消えするので、誰が誰やらわからない。

■「「誰かのため」に生きすぎない」(藤野 智哉)

「自分の人生」を生きるための本。
目新しいことは書いていないが、大事な要素が全て詰まっている感じ。
人のために動いてしまいがちな人なら「そうそう、わかる」となると思う。
心理系の啓発本はこれ一冊持っていれば良いとすら思える。
文体もやわらかくて好き。
人生のバイブルとしていつまでも手元に置いておきたい本。

■「あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣」(原 貫太)

著者は実際にアフリカでのボランティア活動に参加しており、SDGsそのものの解説ではなく、「あなたの慈善活動は本当にアフリカの人達のためになっているのか」というのがメインテーマ。
例えば洋服の寄付などが、現地の住民の職を奪っているという内容があり、ショッキングであるとともに、自分の行いは相手から見たらどうなんだろう、と考えさせられる。
日本の貧困にも少し触れている。

■「オードリー・タン 私はこう思考する」(オードリー・タン/楊倩蓉)

台湾の天才プログラマー・政治家・実業家、オードリー・タンの物事の考え方を分析した書籍。
知識はどんどん周りに展開して、みんなでプロジェクトを成し遂げることが重要等々、本当に多角的且つ高次元で物事を考えているのだなと唸ってしまう。
でも、「自分はこんな考え方は出来ない」と落胆してしまうのではなく、「自分もやってみよう」と前向きに考えられる本。

■「弱者男性1500万人時代」(トイアンナ)

弱者男性について、実に客観的に分析されている本。
著者が女性であり、なおかつ、色々な弱者男性にインタビューをしているという事も、記載内容に客観性を持たせているだろう。

■「アヤシデ 怪神手」(水田 マル)

怪異系の漫画。

いじめにあう小学生・美月。
唯一の肉親であり、こころの支えだった兄の太陽がある日、とあるインチキ宗教に惑わされ、それにショックを受けた美月は太陽を刺し殺してしまう。
しかし、太陽の体にはインチキだったはずの「テンメイ様」と呼ばれる怪異が宿っており、死から蘇る。
蘇ったテンメイ様は、美月をいじめたクラスメイト全員を殺害する。
そして美月の「手」にも特殊な力がやどる。

美月の力は「手が大きくなる」という、これだけ聞くと笑ってしまいそうな話だが、話自体は、トラウマや葛藤が描かれており重ためで、話のスケールも新人類、旧人類というところまで発展する。
残念なのは2025年に発売予定の5巻で終わってしまうところだ。

■「「非モテ」からはじめる男性学」(西井 開)

非モテ男性についての研究本。
特徴的なのは、著者自身も非モテで、非モテ研究会という集まりを開催しているという事。
研究論文的な部分もあるので、難しい内容もあるが、大部分は納得できるし、どんな状況でもアウトプットする大切さも理解できた。
非モテ男性が故の被害体験と加害体験なども語られている。

やはり、2024年は「元東京国税局職員が教えるお金の基本」が一番印象に残っている。
他にもベスト10には入れなかったが、「とにかく休め!(Testosterone)」「絶望名人カフカの人生論(頭木 弘樹)」「自分疲れ(頭木 弘樹)」「ロスト・ラッド・ロンドン(シマ・シンヤ)」「自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学(しんめいP)」なども印象に残っているし、「呪術廻戦」が完結したのも大きなトピックだろう。
私は本を読むのが遅く、集中力も切れやすいので、文字で本を読むだけでなく、Amazon Audibleも利用した。
今年は小説は殆ど読めなかったなぁと思う。
買うだけ買って積読になってしまっている本が大量にある。
とりあえず、2025年は「セールだから買ってみる」というのはやめて、価格が少し高くても自分が興味のある本だけを買おうと思う。

どうぞよろしく。

#今年のベスト本

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BECK
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