ベタナミンを始めることになった
書けるうちにつらつらと書いておくべきだと思ってまた筆を取る。
眠っている時間が多すぎる人生
幼少期から成人を過ぎた今まで、過眠で困り果てた経験しかないのだが、中高生の時はもうPOTSと診断されていたし「朝起きられない人なんだ」と一応認知されていた。しかしPOTS治療を始めてミドドリン投薬量を増やしてもとにかく起きない。それも、「起きられない」の話ではなく、昏睡状態かのように眠る。一日平均12時間は寝るし、起きても眠い。起きてから2-3時間活動してすぐ眠る、また8-9時間睡眠なんてことは日常茶飯事。つまり仕事もできないし学校になんて通えないわけだ。
一人暮らしを始める前は同居人に死んでいるのではないかと心配されたり、親と同居しているときは寝すぎで怒られる始末。掃除機で部屋に乱入してきて起こされるような日々だった。そして独居、何が起きるかは想像がつくだろう。とにかく眠る。平均が13時間にはなるんじゃないだろうか、物音が家の中で発生しないので起きない。たまに宅配便がドアをバンバンと叩いたって文字通り聞こえていない。
幸いオンラインで大学授業を受講しているニセ社会人(先月あたりに仕事は辞めた)だし、特に生活で他人に迷惑をかけることはないのだが自分には強烈な負担がかかっている。なにせ時間の感覚がおかしいわけだ、病院にも行けないし、人にも会えない。
ということで医師に相談してみた。
ADHDの特性:過眠を疑われる
以前検査でADHD疑い、ASD傾向強め~のような診断を受けたこともあり、コンサータで過眠が防げるのではないかと言われたが今すぐに病院へ行って登録することができない状況だ。いつか改めて書くが、自分がADHDだと思ったことはない。ASD気質は幼少期のエピソードでなんとなく「そうなのかもしれない」と思っていたが、そもそも社会に沿った生活などとっくの昔に諦めているので”生きづらい”と思いなやんで心理検査に挑んだわけでもない。医師が何かしらを感じ取って勧めてきたのだろうから受けた。
前述のとおりコンサータを受け取れない状況なので代わりに処方されたのが
ベタナミン 50mg
というもの。医師は10年以上の付き合いで、「最大量でも効かないと思うけど」と言いながら50mgを処方。
ペモリン(Pemoline)とも言うらしい。
ざっと調べると
というわけで、確かに「寝てしまう」人を「覚醒」させる仕事をしてくれるという。
覚醒作用と聞くと覚せい剤と思われるようだが、実際まあまあ合っている。インターネットやSNSで見てみると売買しようとしている人がちらほら。精神病に対する薬はある人にとっては救世主、他にとっては麻薬のようになってしまうのは身をもって知っているし依存していたこともあるのでわかるがそんなに恐ろしいのか、処方されて日の浅い人間にはまだわからない。ちなみに医療先進国と言われているアメリカでは処方が禁止になったので、持っていると法律違反になるらしい。
朝に服用してみた
早速朝に飲んでみた。(これも難しい。大体が朝と昼に飲むよう指示されるが、過眠傾向のある人は朝と昼に起きているわけがない)たまたま14時間睡眠を経て目覚めた時間が朝9時だったので、いい転換期になることを願っての一錠。
低血圧、体位性頻脈症候群でミドドリンを飲んでいる(5mgを一日3回)状態で血圧上120以下なのだが、なんと恐ろしいことに上が130を超えた。人生初。
動悸が酷い。心拍は安静時90なので普通。体がじわじわと熱い気がする。
ということは高血圧の人がこれを処方されたら大変なことになりそう。すぐに医師に確認してミドドリンを減薬する必要があるか確認すべきかもしれない。
副作用が強すぎて効能は?と考えてみたが、眠い。
50mg朝のみだけだと全く眠気は取れない。昼に試してみてどうなるかだが、動悸と高血圧で動けなくなる気もするので不安。
ADHDに使われることはないと聞くので、医師は単純に今すぐ処方できるもの、過眠対策としてベタナミンを提示したのだと思う。
1日2錠、100mgを飲んでみた
朝の一発目はまるで効能が感じられなかった。動悸でどうしようもないのでとりあえずリサーチをしながら横になる。
少しだけ視界がクリアになった気もするが、今すぐベッドに行って眠れと言われたらすぐに遂行できる感覚。
用法を守って4時間後に昼の分を飲む。
やはり動悸がすごい。ごまかすために音楽を聴いていると、今まで聴いていた音量より大きく設定してあるのに「うるさい」と感じない。音が細部まで聞こえる。
これは果たして薬の影響か?謎ではあるがいつものように同じ曲を延々と聞く。
過集中っぽくなる、若干雑多な思考が統一されて集中力が増した気もするがプラセボだろう。眠い。
数日使い続けてみて眠気がなくなったり、効果が現れるのなら本望。
取り敢えず、一日目は副作用に苦しめられたというところで締めくくる。