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緊張と緩和。なぜ劇場笑いが最高なのか。【かま天マーケット】

今日は、かまいたち✖︎天竺鼠✖︎藤崎マーケットの、大阪NSC26期の同期ライブを観てきた。

あまりお笑いのレポを書かないが、今回は私のお笑い好き歴において、思入れが強い組み合わせだったので、今日の思い出を文字に起こしておこうと思う。

まず私のお笑いガチハマりの入り口は、2019M-1のアナザーストーリーでのかまいたちだった。

リスクを負ってM-1に出続けた彼らの苦悩、そして優勝には手が届かなかった厳しい現実、思わず涙した。

そして彼らのパーソナルに興味を持って、出演番組を追うようになり、同期NSC26期と後輩リリーとの関係性に、一介の濃いめの二次元オタクがどハマりして、劇場に通うようになった。


濱リリは生で鑑賞した(8月のかまミト勝ち取っている)、あとは26期同期ライブのみ…というところだったのだ。

ただこのかま天マーケットは、前回は2019年、つまり定期開催でない兼かまいたちが爆売れする前に行われたので、スケジュール的に次いつやるか全く予測できないライブなのだ。


そう思っている矢先の開催だった、しかも東京開催。
そしてかまいたちの人気絶頂の中行われたチケット戦争を勝ち抜いた。

二つの幸運が重なって、行けた、かま天マーケット、
涙を何度も流すぐらい笑った。


特に笑ったシーン(※敬称略で書きます)

・もりしー新喜劇で、川原が山内に躊躇なくピストルで打ちまくる
(川原はTwitterリストで、ブロック候補リストに唯一山内を入れてる、その文脈込みで)

・山内、トキ、川原のこれ余談ですけど、暴露合戦

・ビック叩いて被ってジャンケンポンで、頭がめり込んでちっちゃくなった山内

・瀬下へのビンタからの、瀬下の山内持ち落とし。そして、全員ビンタからの瀬下プロレスリレー

・チキンレースの瀬下、あとリアクション芸になれていない川原の振る舞い
(濱家曰く、川原がつけたサポーター、汗ビッショリ)

・瀬下の桜井さんを引き出そうで、濱家が完全に進行間違え。瀬下完全置き去りで、テンションが上がっちゃった濱家総イジリ。

・そしてトキ発信の同期手紙(嘘)を告知された時点、手紙が読まれる前に、号泣桜井さんになった瀬下
(今回いなかった山名、川西、水田、河井の手紙で、26期オールスターで嬉しくなった)

(・ライブが終わりそうになった瞬間に、「写、写真撮ろっ」ってファン目線で嬉しい助言をしてくれた川原)



この内、少し、チキンレース時の笑いについて、分解してみる。
チキンレースとは、
2メートルほどの高さのある階段の上に、足場をはみ出す長さの発泡スチロールを置く。
→その発泡スチロールの上に、順番に、足場よりより遠くに旗を刺していく。
→発泡スチロールが折れて、上にいた芸人が下に落ちるまで続ける

このようなゲームだ。
(Funny公式チャンネルで動画が上がってるので、そちらを見たほうがわかりやすいと思います。)

これが、本当に見てる方はハラハラする。
思わず一人で鑑賞している人間がヤバいヤバいヤバいと小言を言ってしまうほどだ。

しかも、中々折れない。
六人が二巡目を迎えるほどで、緊張感が抜群に高まっていた。

そう、笑いの基本、緊張と緩和の、緊張は最高潮に高まっていた。

そこからの過程を追ってみたい。

トキが軽くて、発泡スチロール上に、足場から一番遠くに旗を立てる
→重量級、兼、極限リアクション芸人の瀬下の番が回ってくる

→恒例瀬下のチャーーンスコール返し、トキのたてた旗が遠すぎて濱家のチャーーンスに対して、小声のピーンチ

→瀬下が身を乗り出して、しなる発泡スチロール。そしてついに発泡スチロールが限界を迎える、ピキッの音

→しかし、垂直折れじゃなくて、ピキって音が最初になってから、5秒ほど間が開く。中々落ちない。

→そして、ついに発泡スチロールが折れる、滑り台のように落ちる瀬下、この時点で拍手笑い。

→リプレイで確認作業。そこで、ただ滑り落ちるだけじゃなくて、一瞬体飛んでたことが判明。しかもそのシーンの逆再生、再生、逆再生遊びが始まる。拍手笑いに加え、涙が止まらない。



緩和が来ると思った瞬間に来ない、そして突然きた緩和の瞬間が、予想の斜め行く展開、本当に爆笑を生む典型例で、最高だった。


このような組み合わせ重視で訪れた、コーナー中心ライブは、関係性のエモさを感じることを出来れば十分なのだが、かま天マーケットは、お笑いライブとして最高に面白かった。

そして、トーク平場重視主義の自分にとって、リアクション芸人がいかにコーナーライブ、いやお笑いで最強かを思い知ることとなった。


そして、劇場でみる笑いがなぜ最高なのか。
生でみたからこそ、その場の観客の集団圧で積みあげる緊張感に飲み込まれるからこそ、緩和の時の面白さは倍増するのだ。





最高の劇場の笑いを味わった次の日は、見取り図寄席、しかも同じハコでよりセンターマイクに近い席での鑑賞。

楽しみで仕方ない。

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