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こどもたちのために家でできること
Covid-19ウイルスが猛威を奮っている中、段々と世間は落ち着きを取り戻しつつある。
とは言え、妊娠中の私が繋がっている妊娠中、または幼子を抱えたママさんたちはとても不安がっているように感じる。
緊急事態宣言発令以降、全く誰とも会っていない方。
生活必需品の買い物に出る時ですら緊張し、買ってきた物全て消毒したり、郵便物はしばらく隔離したりしている方。
夫と感染予防への足並みが揃わず、夫が飲み会に出かけようとしたことで諍いになり、夫婦喧嘩に発展してしまった方。
そして既にこどもを持つママさんたちは、誰とも会えない、出かけるにも憚られるこんな時に、こどもが強いストレスを感じることや成長を妨げることへの不安を多く抱えている。
事実、こどもは大人の様子を敏感に感じ取るから、強い不安やストレスを抱える子が増えたことは想像に難くない。
近年ACでうつ病が取り上げられたり、テレワークでのストレス軽減がトピックになったりと、大人にとってストレスコーピング(ストレスへの対処)は大事なことは広まってきたけれど、こどもにとっても大事。
精神科の作業療法士として感覚をテーマに数年研究してきたので、こんな時だからこそ、意識して感覚に焦点を当てたストレスコーピングを試してほしいと思った。
感覚というのは単純なようでとても奥深い。
脳とも密接につながっているし、人それぞれの感じ方は異なる。
こどもへの感覚統合療法、というものがあるが、どれだけ勉強してもまだまだ勉強する余地のある世界だった。
その全てを簡潔に伝えるのはとても難しいので、今日は感覚の種類と意識すべき点についてご紹介したい。
目次
1.感覚の種類
2.ストレスコーピングとして意識すべき点
1.感覚の種類
感覚というものはたくさんの種類がある。
視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚、温度感覚、前庭感覚
意識してストレスコーピングに使いやすいのは主にこれらの感覚。
その他にも運動覚や位置覚など様々あるのだけど、そこについては話したい点とずれてくるので今回は省く。
どれも字を見ればなんとなくわかると思う。
前庭感覚は簡潔に言うと「自分の体の傾きやスピード、回転を感じるために働く感覚」のこと。
ちょっと前にYoutuberのヒカキンが紹介したことでこどもたちに流行った、ハンドスピナーなんかは、この前庭感覚を刺激するおもちゃ。
前庭感覚の刺激を求めるタイプのこどもが好み、見ていると静かに過ごせたり、集中しやすくなったりする物。
おうちだと、ずっとブランコをしたがったり、換気扇や洗濯機をじっと見つめてるようなこどもは、前庭感覚刺激を求めるタイプ。
2.ストレスコーピングとして意識すべき点
ストレスコーピングとして意識すべき点は2つ。
「そのこどもが好きな感覚刺激を見つけて、得られる機会を作る」
「そのこどもが苦手な感覚刺激を見つけて、避ける」
これをすれば即座に効果が出るわけではないけど、続けることであなたはきっと変化を感じることと思う。
こどもが前よりもイライラしなくなった。
活気が出てきた。
お友達とのケンカが減った。
宿題に集中できるようになった。
このような変化を感じたら、こどもをたくさん褒めてあげてほしい。
そして、感覚刺激を取り入れることでどんな気分になるか、どのような良い効果があったか聞いて、強化してあげてほしい。
では具体的にどのような反応だとこどもがその感覚刺激を好んでいる・または苦手なのか、やどのような感覚刺激の取り入れ方があるのかについてはまた後日。
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