リリウオカラニ
先週9月2日は、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニの誕生日でした。
リリウオカラニといえば「アロハオエ」の作者として有名ですね。ご存知の方も多いと思いますが、アメリカ海兵軍によってイオラニ宮殿に幽閉され、ハワイの民の命を守るために女王廃位に署名することを強制されハワイ王国はなくなりました。
毎年彼女の誕生日のある週末は、大規模なカヌーレースが行われます。世界各国、もちろん日本のチームも参加します。今年は残念ながらコロナの影響で中止となりました。
そんな中、ハワイ島コナにあるフリヘエ宮殿で少人数でフラの仲間とセレモニーを行いました。小雨の降る夕方私のクムフラ(フラの先生)のチャントでセレモニーは始まり、私たちはパフ(太鼓)でチャントをしました。
最後に、リリウオカラニが幽閉されて7週間ほど経った時に作った歌を歌いました。
「Queen’s Prayer」
3番の歌詞がグッときます。
罪、欠点を責めるのではなく、愛を持って許そう。私たちは清いのだから。
幽閉されてなお、このように思えるリリウオカラニの愛の深さを感じます。ちょうどこの時期、私はオンライン授業が始まり、例年よりこなさなくてはならない仕事がたくさんあって、やってもやっても、やらなくてはならないことが減らず心に余裕がなくなり、誰かや何かを責めたくなっていたので、この歌は本当に心に刺さりました。
誰もが頑張っている。自分も自分の精一杯をすればいい。
「今日も機嫌よく過ごします。」
こう自分に言い聞かせることが、私の最近の日課です。
【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】
成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。