#2 Tatsuya Shirakawa : 機械学習(ML)リード、課題解決までの実証に挑戦 - Interview with Beatrusters
こんにちは、Beatrust で Intern をしている Rio Suzuki です。アーリーステージのスタートアップ Beatrust の社員、通称 "Beatrusters" へのインタビュー記事の連載企画 Interview with Beatrusters。第二回は、2020 年秋に入社した Machine Learning Lead の Tatsuya Shirakawa / 白川達也さんにお話をうかがいました。
Tatsuya Shirakawa
京都大学理学部卒業、京都大学大学院数理解析専攻中退(代数幾何学)。数学から発展させて、もっと社会に直接インパクトを与えられる仕事がしたいとの思いから、データサイエンス分野で歴史のある中小企業数理システムに入社。機械学習などの研究を行い、その後リサーチャーとして ABEJA に入社。その後、2020 年 Beatrust に Machine Learning Lead として参画。
Tatsuya さんの趣味はありますか?
#子供と遊ぶこと #読書
息子と一緒に自転車で公園に行ったり、息子が大好きな電車を見に行ったりします。とはいえ、仕事と趣味が一体化している部分もあって、休日も Beatrust のことを考えていますね(笑)。
Tatsuya さんが Beatrust に入社したきっかけをおしえてください。
もともと、僕は人や組織のような社会科学的なトピック、新素材の開発、あるいは医療系の仕事など、実際に社会的にインパクトを残せる仕事に興味があって、前職から転職をしようと思っていたときも、そうした基準で会社を見たりしていました。そうした中で、コンサルティングやアドバイザリーなどは、相対するお客様に対しては貢献できる自信もあったものの、やはり自分自身で社会を変えていきたいという強い思いもありました。人が人である以上、人の振る舞いについてはちゃんと理解せねばと思い、それを正しく理解するためにデータサイエンスで切り込めないかと調査していました。なんだかちゃんと理解できた気になれないものに、機械学習などを適用してデータを通して理解する、ということに興味があったのです。それを知ってか知らずか、知り合いづてに Beatrust を紹介してもらって当時のプロダクトアイデアの壁打ちをしたのが Beatrust との最初の出会いです。当時の Beatrust は今とはちょっと違う感じのサービスで、そのときは面白そうだなぁ、がんばってるなぁくらいの印象でした(笑)。
その前後もずっと社会的にインパクトを残せる仕事をしたいなとは思っていて、医療系や新素材開発などの分野でもなにか貢献できないかと新たなチャレンジの先を探していたのですが、コロナの影響で前職もフルリモートになり、仲間が何をしているのかわからないという事態に直面しました。やはり組織や人に関する課題は恒久的な課題であるし、これから解決しないといけない差し迫った課題であると痛感しました。
そうした中で、長岡さんや、ほかの創業メンバーとも再び話し、いまの Beatrust のサービスが解きたい課題に強く共感しました。また、できれば自分の目に見える範囲で広く社会に影響を与えたいと考えていたのですが、Beatrust ならプロダクトを作り、それを使ってもらうことによりあらゆる組織やそこに所属する人たちに貢献できる、という部分に熱量を投じられそうだと思って、入社を決めました。
現在は Beatrust でどのような仕事をされているのでしょうか。
Machine Learning リードとして、データサイエンスにまつわる全てのことに携わっています。例えば利用者の行動データをどう蓄積していくべきか、それをどう活用すべきか考えながら、顧客である組織がどういう人びとで成り立っているのか、それぞれがどういう行動を取っているのかを分析して、プロダクト開発に役立つインサイトを発掘しています。また、蓄積されたデータを基に、機械学習ベースの機能の開発・研究を行なっていて、最近では、いくつかアウトプットについて、Beatrust techBlog(開発者ブログ)で記事にして公開したりもしています。
こうした現場では、前職などで学んだ専門的な数理最適化や機械学習などの知識や経験がとても活きていますね。過去に知り合った方々や、自分がまだ知らない領域に詳しいさまざまな方々と関わりながら、視点や視座が得られたことも大きく役立っていると思います。
Beatrust で今後チャレンジしたいことや実現したい夢はありますか。
今後のチャレンジだと、例えば、アマゾンの奥地に行ってみたい...とか思いつきますが(笑)、とにかくまだ自分が体験していないことを体験してみたいと思っています。最近、 Beatrust の社員を含めて色んな方と話していると、まだ自分がしていなかったり、知らないことが本当にたくさんあると実感することがあります。自分が体験していないことで、思いつきやアイデアの幅が制限されてしまうような気がしています。もし、そうした「体験していないこと」とか、あるいは特定のコミュニティならではの固定化した文化のような「枷(かせ)」を取り払った時に、自分の考え方や生き方がどうなるのか、ということにチャレンジしてみたいですね。そこからは、なんでもあり得るとは思うのですが、自分が思いつく限りの「最高の何か」を追求して、実現する。さらに、そこでいう「最高」ってなんだろう、何がどうだったら「良い」のだろう、という部分を、データを基に発掘したり、経験してきた機械学習などを使って活用して、さらに理解を深める。そんな働き方をしていきたいなと思っています。
真摯にデータに向き合いながら、常に楽しいことを追い続ける白川大先生
Beatrust も、企業やコミュニティのような単位を取り払った時の働き方や生き方ができる世界や、最高の自分を実現するというビジョンを抱えていて、そこに僕はとても共感をしてます。仮に 21 世紀の終わりに、誰もが自分自身の求めるような働き方や生き方を実現できる大きな変化が社会に起きていたとしたら、そのきっかけの一つとして Beatrust がそこにあってほしいと心から願っていますね。
Beatrust の魅力はどんなところにあると思いますか?
人とか組織に関する理解であったり、理論のようなものは世の中にたくさんありますが、実際にそれをプロダクトに落として、実際に人が使って、フィードバックがもらえるのが Beatrust で、なにか壮大な社会実験と、課題の解決までの実証を自分たちのプロダクトやサービスでできているような、そういったところが魅力だと思います。社会や世界にインパクトを残したい、というような僕の気持ちもそういうところに結びついています。人の自己実現や協業ができる社会にするために、いいサービスを作ることができれば、お客様が実際に使って新しい働き方に結びついてつながっていく、そういうところが良いところですね。
また、社員にも色んなバックグラウンドや経験を持った、良い意味で「変な人」が多いというところ、そして、これまで出会ったことのないような環境にいた人たちと触れ合えるところが魅力です。皆が人の自己実現や協業ができる社会にするために、完全にではなくとも志を同じにして、思い思いに議論したりできるところが好きですね。
ズバリ、これから Beatrust に入社していただいて、一緒に働きたいのはどんなひとですか?
自分の中で追い求めたいものがある人。Beatrust では、何が是なのかわからない中で走る必要があるので、すでにあるものを洗練させるのではなく、「どういうものがあれば良いのか」という考えがあれば、議論が進んでいくと思っています。どうしても、すでにある論理やルールを基礎にしまうこともありますが、「とはいえ、Beatrust って何のためにあるんだっけ?」という、青臭いことであっても考え続けて、ものづくりに取り組める方と一緒に働いてみたいなと思っています。
いかがでしたでしょうか?Beatrust は、2020 年に創業して以来、様々なグローバル企業やスタートアップなどで経験を積まれたメンバーが、お互いを刺激し合いながら日々仕事をしているアーリーステージのスタートアップで、続々と仲間が増えています。また次の社員紹介記事もお楽しみに!
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