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未来に会社を残すなら│自己/自社紹介②

こちらに書かれる文章は、自社メンバーはもちろん外部の方にも「弊社をより知って貰う為」に書き始めた、オープンスタイルの社内報です。

自社Notionより

ご存じない方には始めまして。大事な自社メンバー方々にはこんにちは。 今年で17年目を迎えます、兵庫県は神戸にて[ワンピース専門店]を営む、代表の[くまさん]こと"くまの"と申します。男性です。


🐤無知すぎる経営者

[自己紹介と自社紹介①]にて、自分にとって「最も女性を美しく見せるのはワンピース」それは、50年代のフィット&フレアワンピースをルーツとした、神戸らしさに溢れた上品な[ワンピース専門店]…と、このスタイルが決まりました。

…が、無知なまま勢いだけで始めたことにはすぐに限界がやってきます。そして程なく、それまでやっていたことはビジネスでさえ無く「運だけで生き残れていただけ」と言うことに気付かされます。

その頃の私を、もしも他の経営者さんが見ていたら大爆笑ものだったでしょう。それまで「WEB上のショッピングモールで洋服を売る」と言う只のカタチと、単純な売上高だけを追ってきた私は、ふと「経営、1年目」という稚拙な検索をしました。

そこでようやく「もしも倒産したら関わる人たちに迷惑が掛かり、その全責任は自分」と言う当たり前の現実と余りの無知さにゾッとし、びっくりドンキーのバーグディッシュソースがご飯に染み込むかのように、ジワジワと脳内に焦りが浸透するのを感じました。

これを払拭するのはガムシャラに働くこと…は最低限として、常に知恵と知識の蓄積を絶やさないことを意識しなければと、慌てて経営関連の書籍を読み漁り、それまで「くだらない」と思っていたセミナーへも参加しました。

そこで初めて知る、企業のミッションやビジョン、ブランディングやマーケティング、財務諸表分析…などなど等々諸々の[経営する上での必要最低限の常識]に、遅まきながら痛い程に気付かされるのでした。

…とは言え、経営者の幼稚園を卒園して小学校に入学した程度のレベルアップですし、それらはどれも一朝一夕で身につくものではありません。それぞれのパズルを少しずつ埋め、僅かなキャッシュフローを何とか絶やさないように回しながら、シェアを確保し利益も上げていく。…と言う、綱渡りの様なハードモードが続くのでした。

しかしそれは、起業した多くの者の通過儀礼。ですが、そんな当時の過酷な状況でも日々笑って過ごせていました。そう…ついに狂ったのです………いえ、まだ狂ってません。大きな大きな理由があったのです。

🧚‍♀️現れた救世主"婦"

経営がどんなに辛く厳しく、作業がタイトでハードでタフで、財務が破茶滅茶で混沌な、ごっつい場面が続いても、私は始業から終業まで(リアルに狂人のようですが)毎日笑っていられました

しかしこれもまた、運…いや、人様に助けられていました。どんなに追い詰められた状況でも、一緒に打開策を考え共に実行し、下らないことで笑い合ってくれる従業員さんらが居てくれたからでした。

特にその中のひとりは、子育てをしつつ[顧客対応係]としてアルバイト入社したのですが、業務のポストが空いているとすかさず「私がやります!」と手を挙げてくれました。

しかしこの話の真髄はその積極性では無く、そのポストどれにも自身の経験の有無が無関係なことでした。つまり、どの業務もやったことが無いのに向かっていく。

それは正に「出来る出来ないじゃない、やるかやらないか…いや、やる!」そう、吉田松陰かつウォルト・ディズニー伏黒恵の精神性です。それはその人に取って[現時点での最適解]に至っただけ、自分が担うことが当人には当たり前の判断なのでした。

そしてまずは[WEBデザイン]を担当し
⇒ 次に[カメラマン]を担当
⇒ さらに[WEBコーディング]
担当 ⇒ ついには[服飾デザイン]まで担当…

しかもほぼ兼任しつつと、結果数年でこの会社における業務のほとんどをこなし、そのどれもを向上させてくれたのでした。

😱ストレスに弱いから

そんな、社長が足を向けて寝られないスーパー社員さんなのですが、彼女からすると「この会社じゃなかったら、子育てとの両立が出来なかった。」と、これまでを振り返りそう感謝してくれます。

自分としてはごく自然な判断をしてきただけ…と言うと格好を付けているようなのですが、事実として「子育てママさんの為に制度改革を!」などと初めは考えてはいませんでした。

ただ[眼の前にストレスを抱えている人がいる状況]が自分には耐え難く、それを解消させる判断が[助力]になっていた…と言う、「自分の為の人助け」がその根っこなのでした。

例えばスタッフ同士のいさかいが生じたり、誰かがネガティブな理由で辞める度、私は数日に渡りそのことについて「何が正解だったのか?」に頭を巡らせてしまう、ストレスに弱く器も身長(1,650mm)も小さな社長なのでした。

💭心の中の約束ごと

そのスーパー社員さんや新たな仲間と共に、その後に数え切れない程の苦難を乗り越えるのですが、その数え切れない数々は追々別の機会にお話するとして、そこに至る大小様々な成功体験や失敗体験から、[相互感謝]が芽生えはじめました。

お客さんはもちろん、取り巻く外注さんや取引先さんらへの感謝…零細ながらもイチ企業の代表としてそこに立ったことで、「自分の為の人助け思考」は少しずつ外殻を拡げ、それまで希薄だった[謝恩]という感情と、その気持ちが湧く皆に[安心]して貰いたいという欲求に溢れてくるのでした。

でも、働く人たちに企業として提供できる[安心]…って、何?

例えば…

  • 負担や能力に見合った報酬

  • 無駄のない必要な福利厚生

  • 着実なキャリアアップの仕組み

  • 偏りのない公平な評価基準

  • 重圧を感じにくい関係性 …etc.

…など人それぞれかと思いますが、概ね["高い負荷"を心に感じにくい状況]を人は安心と感じ、その状態を求めるのだと思っています。

これらの逆であれば不安に苛まれ、我慢を強いられ、遂には逃避を考える…想像しただけで辛いです。ただ、人と人が関わる以上、企業として競争原理が働く以上、100%ストレスフリーな組織などあり得ないとは思っています。ですが、それを承知で理想を追うことが私の天命だと感じています。

小さなこの会社の人材募集に、何らかの魅力を感じて集まってくれたメンバーたちと、これから[未来に残す価値のある企業文化と場所]を創ること、その為に[ストレスフリーなコミュニティ]を組み立てること。

それが私の、そして少しでも共感をしてくれる人たちとの[心の中の約束ごと]に決まったのでした。

>>つづきます。

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