有意義なお買いもの

去年のBlack Friday の時期、いろいろなメーカーやECサイトなどからセール情報のメルマガが多数届いた。元々セールは苦手、特にECが普及する以前はセールに出かける = 人混みに入る、だったため人混みで疲れ、そしてそんな疲れる思いまでしてセールに来たんだから何か1点くらい買わないと損したような気になり、それほど必要でもないモノを購入してしまい、結局それほど使うことなく手放すような後悔を何度か経験した。

オンラインで買い物をする機会が増え、セール = 人混みに疲れるということはなくなったが、特に今年は人混みに出かける行為を控える時期であり、オンラインでの顧客の争奪戦を繰り広げるいろいろなショップから立て続けに届くオンラインセールの情報に疲労感を覚えた。本当に必要としていたものがセールでいくらか割引されていれば購入するよいタイミングではあるだろうが、セールだからという理由でそれほど必要でなくても何か買わないと損した気にさせるようなメッセージにストレスを感じ、そのタイミングで多くのメルマガの配信を停止した。情報の断捨離も時々必要。

買い物をする際は、本当にそれが必要か？今ある他のもので代用できないか？これを買って長く使い続けるだろうか？など考え、多くのものを買わないよう心掛けているが、最近購入したものでこれはよかった、と満足しているのが、BOSEのポータブルスピーカー。お風呂でラジオや音楽を聴くのが好きで、それまで長く使用してきた防水スピーカーが寿命を迎えたため新しいものを探していたところ、友人が薦めてくれて購入。音もよく防滴なのでお風呂でも使用でき、このスピーカーのおかげで生活の質が少し上がる逸品。セール期間より前に購入したものだが、最新モデルの一つ前の機種ということで少し割引されていたのもありがたい。部屋でもお風呂でもキャンプなどのアウトドアでも、長いお付き合いができそう。

ものを買うときに、食べ物などの生活必需品以外は、それがいかにその後の生活の質を上げることに貢献するか、ということは選択基準のひとつになる。それがあることで毎日の生活が格段に楽しくなるなら投資する価値があるし、仕事のパフォーマンスが格段に上がるようなモノならそれもまたよし、時間短縮につながるようなものもまたよしか。そして毎週3冊ほど購入している書籍は、人生を豊かにしてくれる投資のひとつ。5冊のうち1冊は、今後も読み返したい作品に出会えている気がする。そして5冊読まないとそのような1冊に出会えないのかな、と思い残り4冊を読んだ後で手放すことになったとしても、それも投資の一部ということにしている。