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新潟を代表する酒米の品種3選

日本酒の原料となるお米として呼ばれる、
酒米(または酒造好適米)。
食用のお米と比べて、
なぜ清酒に適しているんだろう?

以前のnoteでは伝えきれなかったところを、
まず紐解いていく。

その理由に、
アルコール発酵がバランスよく進むから。
酒米だと麹を作りやすい
醪(もろみ)という工程で適度に溶けるため、
美味しい日本酒ができるだって。


食べるお米と同様に酒米にも品種があってね。
有名品種から古い品種、
近年では各地で新品種も開発されているんだとか。


その中でも代表的な3品種を
今回はよーく見ていきます。

①「五百万石(ごひゃくまんごく)」


五百万石

新潟の代表的な酒蔵好適米の1つで、
県内の奨励品種。
酒米としての栽培割合は県内第1位。
1957年に新潟県の米生産量が
「五百万石」を突破したことを記念に命名。

特徴的なのが、
・麹を作りやすく醪(もろみ)にしても溶け過ぎない
・清酒にしたときに味がくどくならない
・辛口の清酒に仕上げてもマイルドな味わいになる

などなど

②「越淡麗(こしたんれい)」

越淡麗


酒米としては人気の「山田錦」と、
「五百万石」の交配で2004年に誕生。
当時の県知事・平山征夫(いくお)氏によって命名。
「越淡麗」は大吟醸の醸造にも対応できる。


新潟県産米を100%使用した淡麗な新潟清酒の需要
拡大と、地酒王国としての地位を固めるために、
複数の団体が協力して15年もの歳月をかけて研究。「五百万石」と「山田錦」の長所を生かした、
新品種として誕生。
2006年から日本酒の味を左右する仕込み水として使われる。

特性は、
・精米歩合の数値を低くしても砕けにくい、
吸水性に富んで良い蒸米に仕上がる。
・醪(もろみ)での溶けが良い。
・タンパク質含有量が少なく、
後味のキレがよい膨らみのある酒に。

などなど

とりわけ越淡麗の大吟醸は、
「五百万石」のスッキリとした後味にプラスして、
「山田錦」の膨らみのある味わいの両方がよく出ているのがポイント。

③「一本〆(いっぽんじめ)」

一本〆


新潟の「五百万石」と、
「豊盃(ほうはい)」の交配により誕生。
「五百万石」が持つ欠点を克服した品種。

主な特性としては、
・耐冷性に優れる。
・精米歩合の数値を低くしても砕けにくい。
吟醸酒(ぎんじょうしゅ)などの原料米に使われる。

ただ、米質の低下を招いたため、
次第に使用量は減少。
現在は厳格な契約で、
米質を維持した少量の栽培のみ。

以上、3品種見てきていかがだったでしょうか。

こうした酒米の豊富さが、
バラエティーに富んだ清酒を生み出して、
清酒王国・新潟を盛り上げる1つの理由なんだと
個人的に思った回でした。


日本酒を飲まれる方、あるい興味ある方は
ぜひ日本酒のラベルにある酒米を見てみると、
それぞれの酒米にあった美味しさの訳に出会えるのでは?

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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