教えて！生の日本酒4選

生ビールがあるように、
日本酒の世界にも「生」が頭についたもの
実はあるんです。

代表的なのが、生酒（なまざけ）、
生詰（なまづめ）・生貯蔵・生一本（きいっぽん）の4つ。

似ているようで意味が全て異なるので、
ちょっとしたポイントを押さえておこう。

まず、清酒の生一本とは、
「清酒の製法品質表示基準」の中で、
「単一の製造場で醸造した純米酒」を指します。
なので、1つの製造場で造られた純米酒が
生一本になる。

ちなみに、生一本の「生（き）」は、
生酒（きざけ）に由来する寒造りを、
「一本」は火入れ貯蔵した清酒を貯蔵容器から
そのまま販売用の容器に詰めることを表し、
「混じり気のない清酒」として
昔から知られているんだ。へぇ〜そうなんだ！

そして生酒、生詰酒、生貯蔵酒の3つに関して、
これらは清酒の殺菌時期による区別を表す。

通常、清酒には「火入れ」という低温殺菌が
2回行われる。

1回目は日本酒を貯蔵する前に。
日本酒の品質を変化させる酵素の働きを止めることと、品質を損なう恐れのある「火落菌」という乳酸菌の殺菌を目的にして。
2回目は、ビン詰めするときに殺菌する目的に行う。

「生酒」は、2回の火入れを一切行わない清酒。
火入れを行わないことで、独特のフレッシュな風味が特徴的。
別名「本生（ほんなま）」「生生（なまなま）」とも言う。

「生貯蔵酒」は、ビン詰めの時に1回だけ火入れ。
略すと「生貯」。
その味わいは、生酒に近いフレッシュさを残してくれえているんだとか。

「生詰酒」は貯蔵する前に火入れを行う。
夏の間に貯蔵して熟成させ、秋にその風味を楽しむ「ひやおろし」のほとんどは生詰酒。
ビン詰め時に火入れされていないので、
冷蔵庫で冷やして保管、早めに飲むこと。

ここまでいかがだったでしょうか？
4つの生日本酒の違いが分かり、
日本酒が楽める参考になれば嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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