セッションオーナー制で行ったパネルディスカッションの場作りと場回し #ファシリテーターアドベントカレンダー 22日目 #DevReljp
こちらは「ファシリテーター Advent Calendar 2021」22日目の記事です。
HR領域で幅広い活動をされている瀧井 智美さんからバトンを受けました。記事の中で力を入れられていると紹介があった「対話方組織開発」、昨今のリモートワークもあり、よりチームのコラボレーションを促進する工夫は注目されている気がしました。
24日、25日はまだ空いてますので「おっ」と気になった方、是非エントリーして書いてみませんか。
自己紹介
ジャーニーマン( @beajourneyman )と申します。長いのでジャニと呼ばれてます。年間20回程度、IT系コミュニティイベントの運営に携わっています。たくさんのプロファシリテーターが執筆されている中で恐縮ですが、先日開催したイベントをオーガナイズする中で採用した「セッションオーナー制」と「場作り」「場回し」について綴ります。
イベント内容は別途レポートしておりますので、良ければご覧ください(一部今回のnoteで触れている内容を含みます)。
ファシリテーターアドベントカレンダーには昨年2020年に続いての参加です。昨年はオンラインイベントを軸に書きました。継続的に実践している手法で、自分自身効果を実感しているのでお役に立てば嬉しいです。
イベントの概要と背景
背景となるイベント「DevRel/Japanカンファレンス2021」を簡単にご紹介します。全編パネルディスカッションで行われたデベロッパーリレーションズ「DevRel」を学ぶ日本で唯一のカンファレンスです。扱うテーマはメディア、地域開発者コミュニティ、採用、女性エバンジェリスト、xR(VR/AR/MRを総称して)、ノーコード・ローコード、内資DevRel、バーチャルスペース・コミュニケーションツール、外資DevRel、ライティング(Blog/Doc)、ソーシャル(中の人)、開発者コンテスト、資格/教育、クラウドユーザーグループと多岐にわたります。
本記事はテーマのひとつ「ソーシャル(中の人)」セッションの話しです。動画アーカイブも紹介しているオールインワンのtogetterまとめをご紹介します。14名にモデレートしていただきました。十人十色の事例としても参考になると思います。ご覧ください。
セッションオーナー制とは
全編パネルディスカッションで開催されたカンファレンスは、運営メンバーの各人が「立候補制」でいずれかのテーマの「セッションオーナー」となってそれぞれオーガナイズするスタイルで運営されました。
セッションオーナーは、テーマを手掛かりにどんなパネルディスカッションするのか、誰にモデレートしてもらうのか、パネリストの人選はどうするのかなどセッション全般に関しての責任を持ち、良いパネルディスカッションになるよう全体の枠組みを決め統括する役割です。プロデュースすると言う言葉の方が、一部の読み手の方にはしっくりくるかも知れません。
セッションオーナー制は、非同期で準備を進められるメリットがあります。執行部がある集中型と異なり、分散型で責任の所在が明確です。オーナーシップを発揮しやすく、一度も会わずに運営するオンラインカンファレンスにとてもマッチした手法でした。
セッションオーナーの場作り
どんなパネルディスカッションにしたいのかアウトラインが決まったら、まず、セッションオーナーがモデレーターの方の人選を行います。選定基準は、モデレーターとしてお任せできるかが優先で、扱うテーマの造詣の深さはあれば尚良いという方針でした。
今回 #オウンドメディア勉強会 を長年運営されている壽かおりさん( @kaoritter )に引き受けていただきました。かおりさんが運営されている勉強会に何度かお邪魔した経験から、場作りから場回しまで非常に経験豊富だったコト、並びにご本人が扱うテーマであるソーシャル、Twitterに愛着があったからです。ただ、同日にかおりさんご本人が運営のお手伝いをされれているイベントがあり、二足の草鞋状態での出演を引き受けていただきました。大変お忙しいところ、対応いただきありがとうございます!
並行して、パネリストのみなさん3名も順に決めて行きました。こちらは、多様性を重視してお声がけしました。経験値がベテラン、中堅、初心者など幅があるコトでテーマの厚みを持たせたいと考えたからです。
パネリストまで決まったら、参加者のみなさんに何を持って帰ってもらうのかモデレーターと壁打ちしながらまとめて行きます。そのゴール設定から、どんなトークテーマにするかチョイスして行きました。
加えて、配信ツールのレクチャー、キュー出しの方法など、アシスタントディレクター的なフォローアップを行いモデレータにバトンタッチします。
モデレーターの場廻し
セッションのイメージをしっかり固めたら、モデレーターからパネリストのみなさんに、具体的なトークテーマを元に、進行台本を説明し、自己紹介の場を設け、どんな話しを期待しているのか、お伝えし、スライドなどの小道具を揃えて準備して行きます。
かおりさんからカッチリした進行イメージを事前に共有いただけたので、パネリストのみなさんもスッと頭に入ったようでした。初顔合わせのブリーフィングでも、パネリストのストーリーの引き出し方に工夫されていて、素晴らしい進行でした。
かおりさんが準備から当日の進行まで参考にされたのが、個人でITメディア「Publickey」を運営されている新野さんのブログだったそうです。とても詳細で分かりやすく、さすがプロの編集者さんだなと感じました。保存版です。
リハーサルは演者であるモデレータを中心に、パネリストのみなさんと実施いただきました。セッションオーナーは制作責任はありますが、あくまで「黒子」です。一度もリアルに会ってはいませんが、顔合わせでアイスブレークが済んでいるみなさんは、既に良い呼吸、リズムのようなモノが出ていて当日がどんどん楽しみになる時間でした。
いよいよ本番です。オーナーは、本番スタジオのURL共有や幕間のオペレーションなどをし、場回しは全てモデレーターさんに一任し臨みました。オーナーである自分自身が聞きたかった、見たかった場が展開されていました。参加者のみなさんのご期待に添えていると嬉しいです。
素晴らしい場回しを特等席(ディレイのない配信ツールのスタジオ内)で拝見しとても楽しかったです。ありがとうございます。是非動画アーカイブをご覧ください。
最後に…
最後まで読んでいただきありがとうございます。パネルディスカッションの準備についてお伝えしました。今後場作り・場回しを担当されるみなさんのお役に立てば幸いです。
かおりさんがモデレーターの視点でブログを書いてくれましたのでご紹介します。嬉しい言葉をいただけ、一緒にセッションを作れて良かったです。今後とも引き続きよろしくお願いします。
ファシリテーターアドベントカレンダーには、素晴らしい知見を共有してくれているブログがたくさんあります。是非他の方のエントリーもご覧ください!
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