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#Togetter Clip! の限界を超えて行く - #DevReljp まとめ裏話-

カンファレンスのまとめを作ると、どうしても性能の限界や各サービスのレギュレーションを突破しやすくなるので、行った対策や実際に起こったコトをメモとして残しておきたい。約2,800字だ。

Journeyman(ジャーニーマン@beajourneyman)、長いので"ジャニ"と呼ばれている。2024/09/14(土)に docomo R&D OPEN LAB ODAIBA で開催された「DevRel/Japan CONFERENCE 2024」で当日スタッフをし、 #まとめ職人 として、公式𝕏ポストまとめを作成した。


前提

まとめるポストは、ハッシュタグを単純に拾うだけだと不十分だと思っている。 #DevReljp に関する発信から派生した話題もログしたいと思っている。

例えば「本日の登壇資料です」につくリプライの「ありがとうございます」などが代表的なパターンだ。それもログして、熱量を閉じ込めたい。

そんな時に便利なのが以下の「Togetter Clip!」だ。詳細は見ていただきたいが、ひと言で言うとポストをクリックしてまとめの対象としてストックし、ストックからまとめが作成できるブラウザ拡張プラグインだ。

全てのポストをひとつずつ見て、そこについてるリプが関連する議論なら、ポストをクリックしてストックする訳だ。


カンファレンスだと限界を超える

便利な「Togetter Clip!」だが、カンファレンスのポスト量(仮に1,000overとしよう)だと、ブラウザの受け渡しできる長さを超えてしまい、クリップできる限界に達してしまうケースが何度もあった。参考にtogetterのページを貼っておく。VIEW数10,000超えがいくつかある。

今回もカンファレンスの前後だけで余裕で超えるコトは分かっていたので、対策が必要だった。作り方の設計自体をした。手順はすぐに思いつくが効率性を考えるとパズルのように難易度が上がる。


まとめ手順

  1. 先にリプだけをクリップして"ハッシュタグなし①"をサルベージする

  2. さらに後続の作業で調べやすいよう元ポストのURLを全て控える

  3. 「まとめ作成」でtogetterに読み込む

  4. ハッシュタグ #DevReljp で順次読み込む、無論100件単位で何回も

  5. 何度も繰り返すと「さらに表示」ボタンが出なくなる(既知の事象

  6. 「高度・期間検索(β)」で分単位で指定して「さらに表示」分を読み込む

  7. 数千件あるので「全て移動」で抽出エリアから編集エリアに移動

  8. 望んだ結果にならないコトを承知で「↓時間順」にソート(①が崩れる

  9. 登壇時間とポストを頼りに目次となるH1見出しでセッション名を入れる

  10. Step1.と2.の情報を元に、元ポスト→リプになるように手動で並べ替え

  11. 以降は通常の手順へ

出来上がったまとめがこちらだ。約1,800ポスト、73ページになった。1..と9.10.が非常に時間がかかり神経を使う細かい作業になる。詳細を後述する。


「まとめの統合」機能が欲しい

1.先にリプだけをクリップして"ハッシュタグなし①"をサルベージする

先に述べたようにハッシュタグ付きもなしもまとめる対象のポストを全てクリップしてしまうとツールの限界を超えるので、致し方なく絞り込んでいる。「まとめの統合」機能があれば、ツール限界までクリップしてまとめ、残りを同様にまとめて最後にマージ(統合)すれば済む。だが、現在はできないので対策する。無論、対象となるポスト、今回は1,800件には結果的に全て目を通す。時間を掛けて良い、本質的な作業と考えている。

2024/10/03(木)追記:まとめを編集する(新エディターβ)を利用すると「tgまとめをインポート」機能がある。下書きで取り込めるなら上記が満たせそうだ。今度試してみたい。

9.登壇時間とポストを頼りに目次となるH1見出しでセッション名を入れる

こちらも見る方の体験設計として極めて重要な作業だ。73ページにもなると、目当てのセッションのページを探すのは苦行になる。目次機能を使うコトで、該当ページの該当箇所に飛べるの自分自身は"必須"として作成している。目次が実装された時は非常に嬉しかった。

10.Step1.と2.の情報を元に、元ポスト→リプになるように手動で並べ替え

リプライがついている元ポストが60あり、ツリーを全部含めると170だった。既にまとめの編集エリアは「↓時間順」でソートされているので、取り込まれはいるが、1,800ポストのどこかにあるコトしか分からない。

「まとめの統合」が実装されれば、クリップした順番で取り込まれたモノを複数連結できるので、1.でハッシュタグ付きを除外する必要もなく、このStep10.の作業も不要になる。

手順に戻ろう。幸い編集エリアにあるポストは全てブラウザの「検索」で探せる。控えておいた元ポストのキーワードを見つけ位置を認識して、リプライツリーのキーワードを見つけ、元ポストの直下に手動で並べ替える作業を今回だと170ポストを特定しながら地道に続ける。ストップウォッチで測ってみたが、集中して作業して90分掛かった。


最後に

年に1度のカンファレンスだ、そこに妥協はなく完成版には満足だ。実際には丸1日かかりっきりになる作成時間が必要だ。全てのポストを見るのは、まとめそのものの本質的な作業だ。目次の差し込みもそうだ。

一方で、Step2.やStep10.は「まとめの統合」機能が実装されれば必要ない。イメージしている作成過程は以下通りだ。

  1. 「Togetter Clip!」限界までクリップしまとめひとつ目を作り下書き保存

  2. 同様にマージ対象となるふたつ目を作成して下書き保存

  3. 出来上がったらひとつ目を開きふたつ目を取り込み下書きを自動削除

感覚的には作成負荷の3分の1が解消される。数百本まとめた実践を通して感じている。気長に吉報を待っている。


余談

見出しは、毎回まとめる全員にメンションをつけてポストでお知らせしている。ここ最近の自動審査・監査の厳格化の影響で、ポストお知らせ中に、アカウントがロックされた時のスクショだ。そのリスクを認識してたので「来たか」という感想だった。  #Arkoseチャレンジ をして即解除し、懲りずに残り数十名の方にメンションをつけ、まとめをお知らせした。

加えて見た目上のフォロワーがゼロになる事象を見た👀

続けて、Facebookで繋がっている登壇者、スポンサー、運営メンバーをタグ付けしてシェアしたところ、こちらでも審査になり"サイバーセキュリティ"に抵触する投稿として削除された。「審査をリクエスト」して、"この投稿に関する誤解がある"と"重要な問題に関することである"を選択して審査したら、16分後に復元された。まとめリンクのURLと20名ほどのタグ付けの組み合わせだ。留意しておくと驚かなくて済むかもしれない。

最近はどのSNSも厳しい

何とか、走り切れてホッとしている。今回も知見として残しておけた。品質にこだわってまとめる道は険しい。


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