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#132_【ガイドツアー】城山_金田城跡・城山付属堡塁
世間様はゴールデンウィークに突入したということでしょうか。
私は、今年度計画している事業の仕込みで引きこもり多めの連休になりそうですがf^_^;)、気候も良くなり、身体を動かしたくなってきたという方もいらっしゃることでしょう。
対馬は山が多いということで、先日白嶽を紹介をしましたが、
「あれはムリ!」という方のために、もう少しハードルが低そうな山をご紹介しましょう。
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山って言ったんだけど…という答えが返ってきそうですが、
金田城は山城ですので、城めぐりをすれば、おのずとハイキングになりますf^_^;)。
ちなみに、金田城のある山は「城山」(じょうやま)と呼ばれています。標高276mです。
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日本の最前線 古代山城の金田城
金田城は、663年の白村江の戦いに敗れた大和朝廷が667年に築城した古代山城で、大陸からの侵攻に備え築いた石垣が現在まで残っています。
さらっと書きましたが、遺構を目の当たりにしますと、1300年以上も昔に、なんでこんなもん造っちゃったの!?と思えるようなものが点在しています。
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そして、山頂からはこんな景色が臨めます。
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史跡の中で、とりわけ日本の歴史の大きな出来事を表す「特別史跡」というものが全国に約60箇所ありまして、金田城跡はそのひとつに指定されています。
車社会に毒されている日本の現代社会の視点から考えると、なんでこんな場所に城を作ったのか?という疑問が湧いてきそうですが、万関や大船越が開削されるはるか昔であっても、浅茅湾は日本と大陸を結ぶ重要な交通路であったからではないかと考えられます。
例えば、対馬海峡に面した場所に城を築いたとしたら、大陸への見通しは良いかもしれませんが、城に出入りするだけで命がけです(海を渡るだけでも、十分命がけという話もありますが…)。
こんな感じで、日常ではあまり得られない着想が得られるところが、歴史に触れる面白さではないでしょうか。
陸軍の遺構もあります
城山には、もうひとつ別の時代の遺構が残っています。
それは、日露戦争前の明治34(1901)年に設置された城山砲台、および城山付属堡塁です。
城山砲台は、山頂入口の近くにありますので、山頂への行き帰りに寄り道する感じで見ることができます。
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軍事史跡マニアの方向けに、付属堡塁の遺構もご紹介しましょう。
上の棲息掩蔽部と三点濾過式井戸の写真の場所から、20分ほど奥に進むとあります。
こちらは、対馬の西海岸に上陸した敵が、山越えをして東側(厳原・雞知)に抜けてくるのを想定して作られたそうです。
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陸軍も船で物資の輸送をしていたようです。
登山口の奥に進むと、埋め立てや岸壁の整備した場所があります。
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まとめ
城山は、古代でも、明治時代でも重要な場所だったということから、防衛拠点が築かれたのだと思います。
しかも、それぞれの時代の遺構がここまで分かりやすい状態で併存しているというのは、全国見渡しても滅多にないかと思います。
国境の島・対馬を感じられる場所かと思いますので、対馬を訪れる際は、ぜひ足をお運びくださいo(^-^)。
ガイドツアーについて
城山をめぐるガイドツアーを、弊社では実施しております。
下記のリンクのページでご紹介していますのは、城山山頂・城山砲台・3つの城戸を回るコースで、所要時間約6時間、料金は33,000円/グループになります。
※1グループ最大20人までとさせていただきます。
上記のほかにも、短時間でポイントだけ押さえて見たい方、どちらかの時代だけ集中して楽しみたい方、付属堡塁や船着場も含めて全部見たいという方など、ご要望に応じて行程と見積もりを作成いたします。
まずは、お気軽にご相談くださいo(^-^)。
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