文章と自分のリハビリ ②(2022年 8月後半)
只今、こころの充電中につき。
一日一題、お題にそってものを書いて投稿するサイトに出したものより。
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① 悪事にまつわるエトセトラの詰め合わせ
お題は《鏡》でしたが、「ほかの人は全然違うことを書く」のを目標としてるし、そもそもが「自分を再発見するために書く」のが目的なので、こころがチクリとする過去の記憶を掘り起こしました。
最初はふつーにひらがなで書いてたのですが、そしたらみごとに「ただの思い出話」になってて……読み物としての面白さを出さなアカン!、と、奇妙にひらがなの混じったカタカナに書き直しました。
草野心平のカエルの詩のようなたどたどしさ、活字を貼り付けて作った脅迫文みたいなねじれ感、が出てたらいいのですが。
それと、こいつ、口でいうほど反省してないだろ? と疑いの眼差しを向けてもらえたら満足です。
元ネタは授業中のほんのささいな過ちなのですが、過失のふりをしようとしたり、なりゆきで別の子が罪をなすりつけられたり、いまだに正当性を主張してみたり、結果的に、悪事の結果引き起こされるあれこれの詰め合わせ、になってしまいました。ていうか、私のこころの中にずっとあったのか、この詰め合わせ!……そりゃ、思い出すのも重たい記憶になってるはずです。
と、いうことで、メンタルヘルスケアのためには、以下のことがとっても大事!
ちなみに、N君、ひょうきん族のマネばかりしてる、学年イチのおちゃらけ担当でした。で、私は、N君への説教担当。
のびのびやってたN君が、内心うらやましかったですが、その本心からは極力目をそらすようにしていたように思います。もっと、自分に正直になれてたらよかったのに、ですね。
いまさらながらですが、もし、N君がイケメンだったら、好きになってたかもしれない……という気持ちもないわけではないです。
② 結局、好きなコトばかり書いてる
お題の《空模様》ですが、自分のなかをのぞきこんでみたら、見事にスッカラカン! 毎日、空模様をにらみながら布団干してるはずなのに、なんでこんなにカラッポなんだろう……。
いっぽうで、「ほんとに空に市松とかの模様を描いたらすごいことになりそう」という思いつきがどうしてもアタマから離れなかったので、その方向で空想をふくらませることに。が、このアイデア、すでに投稿されてたので没にしました。ぴえんです。
いまさらだけど、同時に連想していた、草間彌生さんの「水玉の幻覚」から発展させていく方向もあったんですよね。あと、矢絣とか麻の葉とか、伝統的な着物の模様を空にプリントしちゃうとか。もったいないことしちゃった。ぱおん。
そこで、もうひとつのアイデア、「空の模様といえば、そのまんま《気象・天文》っしょ」のほうに舵をきりました。そしたら、「今のこんな世の中に諸葛孔明が降臨して、天文占いしたらどうなるんだろ?」と……ねっからの三国志好きが発動しまして。
結局、漢字・漢文の知識とか、天下国家を慷慨するとか、対句とか、難し目の漢字の熟語とか、好きなものを詰め合わせにしたファンタジーができあがりました。
あらためて、いわしてくれ。
漢字が大好きだー!
対句も大好きだー!
ほんとは漢文調の文章がいちばん好きなんだー!
③ 苦手なものは創作にも反映する
お題の《さよならを言う前に》に対しては、3つの質問が考えられます。
また、「さよなら」はシチュエーションによって、重さが違います。
それから、送り出す方、送り出される方、という違い。
人や生き物、にかぎらず、モノとの別れ、っていうのもあります。
これまでいろんな組み合わせで「さよなら」を経験してきましたが、一貫して「さよならを言う前に、なにか心積もりをする」というのは苦手でした。なので、自分のなかからなにか引っぱりだすのはあきらめて、知人から聞いた教え子のエピソード(クセが強くて手を焼いていた生徒が、お別れのメッセージに「オレの好きな先生、いつもすぐいなくなる。オレのせいかな?」と書いていた)をふくらませてみました。
でもやっぱり、結末は「結論出ず」になってしまった……いちおう、「さよならを言う前の逡巡」をとりあげる人はほとんどいないだろう、という目論見もなかったわけではないですが、自分の苦手がモロに反映してしまった、というのが強いです。
この子もオイラみたいに、なしくずしで先生との別れの日をむかえちゃうのかなぁ……この子のためになにかいいエピソードを考えてあげられたら、自分の苦手も、すこし克服できるのかもしれません。
ところで、私のなかにはずっと、この生徒さんに「先生がいなくなるのは、アンタのせいじゃないんだよ!」と、背中をたたいてあげたいような気持ちが、ずっとわだかまっていました。このわだかまりを成仏させたいのもあって、この文章を書きました。
だけど同時に、あまり思い出したくない負の記憶も刺激してしまいまして……とはいえ、「自分のリハビリ」のためには必要なことなので、しかたないですよね。でも、しんどかったー。
さいごに、自画自賛ですが……
っていうくだりは、夏目漱石の「こころ」の名文、「記憶してください。私はこんな風にして生きてきたのです。」のように切迫してて、せつなくて、我ながら、わりと好きです……ていうか、背後には間違いなく、「記憶してください。私はこんな風にして生きてきたのです。」ってメッセージが隠されている。
でも、こういうのって、意図してではなく勝手に出てきてて。なんでこんなの書けてるんだ?、ってあとから気がついてビックリするパターン。ただいえるのは、脳内ですでにしっかりとした像を結んでいるものは、「彫刻刀で木肌をなぞるだけで彫像が木中から現れてくる」ようなノリでことばが出てくる、っていうことです。
よく、「じっくり時間をかけたものよりも、短時間でパッと仕上げたもののほうが傑作だった」っていう逸話があるじゃないですか。それはつまり、「脳内にあったなにかに求められるままに形造ったらこうなってた」ってことじゃないのかなぁ……なんて、おもってます。
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さて。なにやかやつぎたしてるうちに、500文字とちょっと。
今回はここまで。
今回は全体的に、創作寄りになりました。
こんな感じで、われながら気に入った文章と、自己分析的なものを、つれづれに書いています。
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