高齢者でも安全にできる!下肢の抗重力筋エクササイズを紹介
高齢者の運動療法では、安全で長続きできるものが良いですよね。
そこで今日は、動きがシンプルで覚えやすい、自主練にも使える下肢のエクササイズを紹介したいと思います。
抗重力筋とは
抗重力筋とは、重力に逆らうような、姿勢や動作をする際に主動作筋になる筋を指します。
自分の体重が負荷になるような動きは、全て抗重力筋に効くと思ってOKです。
もも挙げ
まず最初は、もも挙げです。
テーブルや手摺りの近くで、手を置きながらやらせると安全です。
しっかりと腸腰筋に効かせるために、膝が高く挙がるように指導しましょう。
【鍛えられる筋肉】
腸腰筋、腹筋群
かかと挙げ
続いては、かかと挙げです。
手を置いた姿勢のまま、足関節をしっかり底屈させて、背伸びをするような運動をさせましょう。
【鍛えられる筋肉】
膝伸展位 → 腓腹筋、膝屈曲位 → ヒラメ筋
スクワット
上に行ったら、次は下に沈みましょう。
顔が下を向かないよう、良い姿勢をキープしたままで、太ももに意識させます。
【鍛えられる筋肉】
大腿四頭筋、大殿筋、ヒラメ筋
股関節の外転
最後は、股関節の外転運動です。
ゆっくり挙げて、ゆっくり降ろす。運動範囲が小さくならないよう、常に臀部の刺激を意識させましょう。
つま先が外に開くと、股関節屈筋群が活動するため、正しいフォームを教えてあげましょう。
【鍛えられる筋肉】
中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋
ホームプログラムへ
自宅復帰後も運動を継続させたい場合は、肋木や平行棒ではなく、イスやテーブルを使って指導しましょう。
リハビリ室と違う環境だと、自主訓練をサボりがちになりそうですもんね。できるだけ、自宅でやるスタイルを定着させてくださいね。
それでは、リハビリの運動療法が円滑に進みますように!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?