理学療法士が四十肩(五十肩)になって分かったこと
数年前、股関節周囲炎になり1年くらいあぐらが取れず、日常生活でストレスを貯めていた時期がありました。
今度は同じように肩に来ましたよ…。
ある角度まで動くと、うずくまるほどの激痛が走るようになり、可動域が低下してしまいました。
そこで、PT・OTを含むセラピストや治療者に向けて、痛くなった側の情報を提供してみようと思います。
痛みの情報
痛みが出た部位を細かくチェックしていくと、前面では三角筋前部線維、上腕二頭筋長頭、烏口突起周囲に圧痛がありました。
後面では、主に棘下筋と小円筋の肩甲骨外側部に、圧痛が確認できます。
痛みを取るように徒手で刺激すると、う~ん…特に動きやすくなる感じはないですね…。
コッドマン体操の効果
患側で軽めのダンベルを持ち、コッドマン体操の振り子運動をやってみました。
肩甲骨後面がストレッチされ、心地良い痛みが誘発されますね。
慣れてくる頃には、即時的に痛みが緩和し「こりゃすげぇ」と効果が確認できました。ただし、翌日にやってみたら、全く効いている感じがなかったので再現性はありません。
う~ん、これをやっておけば良い!って感じはしませんでした…。
肩のセルフストレッチ
痛みを慣らしながら、少しずつ可動域を拡げるよう、セルフストレッチをしてみます。
痛みは残りますが、可動域は即時的に拡がります。ただし、毎日はめんどくせぇ!
仕事にかまけてすぐにやらなくなりました。
なってみて分かったこと
自分が四十肩になったことで、セラピーする時には気づかないことがありました。
①筋の痛みについて
最初、筋が痛いから動かない、だったら痛みを取ればいいじゃん!と思っていました。
しかし、自分の身体をいじってみて、筋が痛いから動かないのか、動かないから筋が痛いのか分からなくなってしまいました…。
卵が先か、鶏が先か…。
よって、筋の影響は、あまり深く追わなくても良いでしょう。
②コッドマン体操について
やり方と効果を知っているので、関節包を効果的ストレッチすることが可能です。
実施している時も、タイミングやふり幅、方向などを細かく調整していましたが、かなりコツが必要だと感じました。
だから、理解していない人がやっても効果が薄いかもしれません。
③自主ストレッチについて
肩が痛くて我慢できない時はやります。
でも、安静にしていて問題がない時は、面倒だからやりません。
だから、患者さんに自主トレを提供しても、残念ながらほぼやらない!と思っておいた方が良いでしょう。
④ADLについて
日常生活で、ふいに痛い動きをしてしまい、うずくまってしまうことがあります。でも、少し安静にすれば治まります。
寝る際、側臥位を取ると、肩が痛い時があります。でも、色々と試しながら寝心地が良いポジションを探して寝ます。
よって、「何とかなる」ため、ADLで困ることはあまりありません。
おわりに
実際、四十肩になりましたが、
痛いけどあまり困らない
って部分が率直な感想ですね。
よって、積極的な治療をするというより、あと数か月はのんびりと付き合っていきますわ!