「ONE TEAM」で実現したブラボーな資金調達の軌跡
こんにちは。LIFE CREATEでCFOを担う代田です。
本日LIFE CREATREにとって新たな成長に向けて分岐となった資金調達をクロージングしたことをプレスリリースいたしました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000020775.html
コロナ禍という未曾有の危機でご支援いただき、事業成長に向けた資金をお預かりしたことに対し、株主のみなさま、金融機関のみなさまに改めて心から御礼申し上げます。
今ラウンドの資金調達を振り返り、その資金でLIFE CREATEが創り出したい未来をnoteで書きます。
コロナ禍前半戦ハイライト
2020年3月コロナ禍とともに入社早々、想定外が続きながら取り組んできたことをリアルタイムで記したnote、よかったらご覧ください。
「時はきた。」リアル価値の再認識
節目となったのは東京オリンピックが終わり、緊急事態宣言が解除された2021年秋。フィットネスはリアルのスタジオへの回帰が鮮明になり、現場を通じて空気感が変わりつつあることを肌で感じました。経営も打ち手を試行錯誤しながら、コロナ禍との付き合い方も学び、リスクをコントロールできる状況になりました。
一方で、外出抑制で自宅に篭ることやリモートワークが続くことで健康に対するニーズが高まり、一方でコロナ禍でオンラインサービスが普及したものの、自宅でできることは限られ「場としてのリアルなスタジオ」の価値が再認識されました。単に運動するためだけでなく、非日常の空間に一人でなくグループで心から楽しむ毎週の束の間習慣。私たちが提供している価値を再定義する答えは、現場にありました。
LIFE CREATEの決断
リアルの価値を再認識し、LIFE CREATEはこれまで展開してきたブティックスタジオをコアとして、事業成長していくことを決めました。コロナ禍で業態がオンラインにシフトする可能性を想定し、開発・ローンチしたオンライン事業も一旦クローズしました。オンライン事業を立ち上げたことは、会社の方針として現状維持でなく、新たな分野に挑戦することを体現したことに意味がありました。
最速で0→1を立ち上げる事業プロデュースした組織力、社員への成長機会の提供、未知の領域に挑戦し具体化できた経験は、今後の成長につながる「学び」という大きな無形資産となりました。そして、経営としてリアル事業への投資とオンライン事業縮小を決断する規律をもったことは、経営の質を一段上げたと考えています。
決定力不足の調達交渉
W杯イヤーの2022年、事業環境の回復や積上施策の成果により業績は好転、社内の目線はアクセルを踏む「将来」にシフトします。しかし、アクセルを踏むための資金調達は「過去」に引きづられ、思いの他時間を要することになります。
デット調達は、コロナ禍当初に行政からの要請でのスタジオ休業や会員様の休会で赤字決算だったことから、足元の月次業績は改善し黒字化がもう半年を過ぎても、金融機関のスタンスは動かない状況。既存の金融機関にはもちろん、新規の開拓も足繁く進めましたが、どこも「月次は素晴らしいので検討を進めたいんですが、次の決算が締まるまでは、、」と奏でられるリフレイン。
エクイティ調達は、マーケットが崩れ冷えつつある最中ということも重なり、将来の事業計画にも「コロナの収束が見えない中で店舗拡大を加速することへの懸念」「いまさら店舗事業は新規性がない」「当初休業し売上が激減した残影からの第8派、第9波への不安」といったフィードバックが続きました。
「心のCFO」石倉さんの存在
そんな中で、ある投資家と長丁場の交渉になったものの、最終フェーズまで進みました。しかし、足元を見られながら、後出しでハードな条件が提示され、立ち止まることになります。これまでかなりの期間と労力を要し、事業も好転しており、調達は早期にケリをつけ、早く今後のことに頭を切り替えるべく、受け入れざるを得ないかとも心が傾きかけました。
「そんなの安易に受けるのではなく、時間をかけてもベストな資金調達を目指すべき」と既存株主であるアカツキの石倉さんからフィードバックをいただきました。石倉さんは社外取締役として伴走いただいていますが、アドバイスだけでなく、献身的に惜しみなく可能性ある投資家候補の方々をつないでいただき、動き始めました。さらに、代表の前川のLIFE CREATEへの熱い想いと強い意思、圧倒的なエネルギー量で引き寄せたご縁も相まって、1年にわたった資金調達はクロージングを迎えました。
「ウェルネスプレイスカンパニー」への進化
今回の資金調達を機に、LIFE CREATEは「ウェルネスプレイスカンパニー」への進化を目指します。創業から15年、女性一人ひとりがエクササイズを通じてココロを動かす「体験価値」を提供してきました。その体験価値にさらに磨きをかけ、そのコミュニティを基盤に「機能価値」を提供し、女性にとって「かけがえのない場(プレイス)」を共創します。
これまで、女性が社会に出たF1層からF2層をターゲットにしたブティックスタジオを運営してきました。その対象をF3層に広げ、女性のライフタイムに長く寄り添い体験価値を提供し、美を磨き、健康を深める機能価値を広げていくことでLTV(会員様に生涯感じていただく価値)向上を実現します。
F1/F2ブランドは、マルチブランド展開で、情報感度が高い女性の多様なニーズに応えていきます。コアとなるブランド育成とトレンドを捉えたブランド創出。F3ブランドは構想段階ですが、「人生100年時代」に向けてLIFE CREATEらしいウェルネスプレイスを提供していきます。
成長戦略は、これまでの単一事業で店舗数を広げる戦略から、LTVを拡張するロングタームとラージスケールを両立する戦略に変革します。対象をF1からF3に広げることで利用いただく期間を広げ、会員基盤を土台にしたサービスを拡充することで新たな事業機会を広げていきます。
「ウェルネスプレイスカンパニー」に伴走いただく株主
今回お預りした資金を成長戦略に活用していく、それを体現する株主構成になりました。唯一無二のLIFE CRTEATEが創出する体験価値に、新しく加わった株主のみなさんと機能価値の可能性を広げていくことが楽しみです。
1 XTech Ventures
事業の本質を正確に見極め、スピーディに無駄なくプロセスで投資検討を進めていただきました。そのプロセスで僕自身も気づくことが多く、これからのLIFE CREATEの成長フェーズにおいてさまざまなフィードバックをいただきながら学び、健全な成長を実現していきたいです。
2 MTG Ventures
「VITAL LIFE」というビジョンからもLIFE CREATEとの親和性、MTGさんが展開しているHEALTH/BEAUTY商材も顧客層が重なり、相性抜群な関係です。これからLIFE CREATEが実現するウェルネスプレイスにおいて、女性の美を友に広げていきたいです。
3 ポーラ・オルビスホールディングス
女性役員・管理職活躍を実績で体現されている女性活躍先導企業としての先輩です。ダイレクトセリングと商品開発力で女性との強い接点を持たれており、これからLIFE CREATEがウェルネスプレイスというタッチポイントを広げ、強くしていく上で学んでいきたいです。
4 ロッテベンチャーズ・ジャパン
ユニクロ(筆者の大先輩です)やファミリーマートなど豊富な事業・経営実績を持つ澤田さんは、当社が店舗事業基盤を強化する上で心強い存在です。また、ロッテグループはグローバルに展開されており、LIFE CREATEのウェルネス事業の可能性を友に広げていきたいです。
LIFE CREATEの経営は「人的資本経営」
2020年9月経済産業省から「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書~人材版伊藤レポート~」を発表したのを皮切りに人的資本経営が注目されています。
LIFE CREATEが運営するスタジオは、インストラクターが体験価値を会員様に提供することで対価をいただきます。インストラクター=「人」が事業価値の源泉です。だから、LIFE CREATEは創業来、正社員で採用し育成することにこだわり続け、人の成長にコミットし、愚直に投資し、可能性を引き出し続けてきました。
ビジョンに共感し集まった人を、会社の型に合わせるのではなく、自分自身が持っている本質を豊かに活かし、各々が担う役割を果たしながら、チームとして成果を創り出す。経営は、その本質を活かす成長機会を創出すべく、ビジョンに共感したスタークホルダーからお預かりした資金を事業に投資し、持続的成長という実績でステークホルダーに還元し、社会にインパクトを起こしていくこと。
日本では「カイシャ」という強固な枠組みの下、社員は仮面を被って仕事をしているように感じます。違和感を感じながら、心からの満足を感じない。誰もが仮面を外して自分の本質を活かすような会社が1社また1社と増えていけば、総量として大きなインパクトになり社会を動かすことができる。逆にいえば、日本のポテンシャルは無限大にある。そう感じます。
本気で仕事し、本気で遊ぶ人募集
1年にわたった資金調達が終わり、少し落ち着けるかなと油断しているのも束の間、代表の前川の視線は、もうその先の未来へ。前川にしか描けない、誰よりも圧倒的スケールで、でもしっかり計画立った未来のビジョンから逆算したリクエストが陽気にバンバン来ます。
そう、資金調達はあくまで一通過点
最後に、LIFE CREATEでは、同じ志を持って友にビジョンを形にするメンバーを募集しています。
・三笘選手のような1mmを諦めない方
・長友選手のようなメンタル強い方
・前田選手のような圧倒的運動量な方
・ヌートバー選手のような全力投球な方
チームでたくさん笑い、メンバーの想いに涙して、ぶつかり合い、最後は成果を分かち合う。引き続きよろしくお願いいたします。