転職して2年間ひたすら駆け抜けた自分へ
今の会社で働き始めて、今日でちょうど2年経った。
本当にただただ駆け抜けたなぁ。
新卒で入った会社から今の会社に転職したばかりの頃、自分があまりにも無力で本当に落ち込んだ。
当時新しい会社での仕事は分からないことだらけだったけど、とは言えそれなりの社会人経験もあったから乗り切れるだろうと、そんな風に思っていた。「私ならできる」という驕りと言えば驕りだったけど、不安な自分を何とか奮い立たせるためのギリギリの強がりだったとも思う。
だけど、当時一緒に仕事をしていたパートナーの人に「仕事が遅いです」とはっきり正面から言われて、その強がりも見事に砕け散った。その日、会社から帰る時、ずっと地面を見ながらうなだれて歩いたのを覚えている。
その時から、『明日やる』をやめた。今日できることは先延ばしにしない。”今日”に全部の仕事を詰め込むと”今日の時間”が足りなくなる。だから今度は全部をスピードアップすることにした。全部の作業に優先順位を付けて、ガツガツ消化していった。
そうして必死で過ごした1年後、仕事が早いと言ってもらえるようになった。そしてさらにもう1年、走って走って駆け抜けた。
今でも失敗も分からないこともあるし、辛くて苦しい時も実際あるけど、楽しいこともやりがいも色々見つけられるようになった。チャレンジしてよかったなと、今思う。
こんな感じで書くとひたすら前向きだけど、本当は吐き出したい弱音も山ほどあった。でもあまり言ってこなかった。なんか言えなかった。
自分で決めて転職したのに、「辛い」とか「寂しい」とか、そんなことを言うのっておかしいよねぇと、無駄に純潔な倫理観から、ひたすらマイナスの発言を溜め込んで、「頑張ってます」「なんとかやってます」「汗汗」みたいなガッツポーズばかり取っていた。
今思えば、もっと弱音を吐けばよかったと思う。私は溜めすぎてしまって、ちょっときつくなってしまった時期もあったから、そんなことになるくらいなら甘えてしまえばよかった。
今はもうストッパー外れて、上司にも「なんか仕事が多いんですけど」とか「いやぁ、ちょっときついですねぇ!」とか「こんなに忙しいのどうしてでしょう」とか、言いたいこと言えているし(上司に恵まれてます、本当に、ありがとうございます)、昔の同僚にも「仕事がきつすぎて今帝国ホテルでお茶飲んでる」とか「仕事が忙しいのにテレビ見たり本読んだりして寝不足で辛い」とか、知らんがなと言うLINEをさんざん送りつけている。
そんな風に周りのサポートのありがたみもしみじみ知ることになって、そんなこともあんなことも全部ひっくるめて、やっぱりあの時チャレンジしてよかったなと思う。
昔、マラソンの有森裕子さんが「初めて、自分で自分を褒めてあげたい」という言葉をおっしゃっていましたが、全然レベル違うけど私も2年間頑張ったから、本日自分を褒めてあげたいと思います。
頑張ったね。お疲れ。
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