得意なことと好きなことについて ②好きなことの定義

前の記事では得意なことの定義でしたが、この記事では好きなことの定義です。趣味は読書というのが場合によっては墓穴になることがありますが、読書が好きですという人は、以下の定義に照らし合わせると本当に好きか怪しいことも多いでしょうね。

「好きなこと」の定義は以下の通りです。
1.実行している最中や後、想像することで幸福感と満足感を得ることができる。
2.実行中にしばしば苦労や不快感を感じることがあるが、それでも続けたいと感じる。
3.「好き」という思いのままにつづけるとでほかのこと(生活や仕事など)に支障が出ることがある。支障が出る頻度が多いほど好きであるという事。

人間は面白いもので、だいたいのことは楽しいと感じると思います。例えばカメラ教室に行けばカメラ面白いな、とか料理番組をみて料理やってみたいな、とか、科学番組をみると、宇宙はすごいんだな、とか、こんなすごい製品を使ってみたいなと感じます。人によっては1だけでも「好き」と分類するとおもいますが、だいたいの場合、定義2と定義3に書いたようにそのことからの一時的なデメリットが発生するとやめてしまいます。この文書では3つすべてを満たすものを「好き」と定義させてください。
定義2は地道な習熟過程をのりこえられるか、というところです。例えばものづくりのときに何日も連続で部品を切ったり、貼ったり、ヤスリ掛けするだけとか、難しいゲームをクリアするまでに何回もゲームオーバーになったり、スポーツの上達のために筋トレや基礎練習をしてつらかったりすることです(そういう意味ではほとんどの「こと」はこの「つらさ」を含んでいますね。)。
定義3は満足に際限がないということです。多くの成功した創作家、芸術家は芸術活動が好きと思いますが、その結果破滅的な結末や人格に問題があることも多いです。そこまで突き抜けろ、という意味ではないですが、「理性で押さえなければほかの活動に支障をきたす」というのは好きなことの表れとして非常に重要なポイントとおもいます。

以上、好きなことの定義です。

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