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【仕事】塾・予備校講師が業界のトレンドを語ろう
仕事に関する初めての投稿です。
初めてということで、僕が塾や予備校に関わってから現在までのトレンドについて語りたいと思います。
■僕と塾・予備校との関わり
僕は現在フリーの予備校講師として各予備校に出向しています。
仕事としての塾・予備校への関わりは、大学卒業後に塾を運営している会社に就職し、その後塾の立ち上げに関わり、現在のような形に至っています。
この仕事に関わった理由は、浪人時代に予備校講師に感銘を受けたことが大きかったと思います。
中学高校の頃はたしなみ程度に塾や予備校に通いましたが、その頃は特に塾や予備校に関わることなど考えてもいませんでした。
ざっくりですが、以上が僕と塾・予備校との関わりです。
簡単に書いてはありますが、期間にしては30年以上になります。
その経験を踏まえて塾・予備校のトレンドについて語りましょう。
■僕の受験生時代
僕はほぼ第二次ベビーブームの世代なので、何をやるにしても競争率の激しい時代でした。
受験の時も同様です。
倍率も10倍20倍はざらにありました。
そんな時の予備校と言えば、大手予備校のように100人単位で教室に押し込まれ、講師はマイクを持って授業をするほどです。
もちろん生徒数の少ない授業もありましたが、それにしても数10人単位で授業をしていました。
おそらく、これが予備校のスタンダードなイメージかと思います。
小さい予備校でさえも100人単位の授業とは言わないまでも、数10人単位の生徒が集まっていました。
僕は浪人をして予備校に通いましたが、100人単位の大手予備校は避け、数10人単位のマイナーな予備校をチョイスしました。
■僕の予備校講師駆け出し時代
先にも述べましたが、大学卒業後に塾・予備校業界に足を踏み入れました。
その時の2つのトレンドが見受けられました。
その1つが「少人数制の授業」というものでした。
僕の駆け出し時代にも、相変わらず大手予備校は100人単位の授業はありました。
僕も大手予備校ではありませんが、100人ぐらいの生徒を相手にマイクを使って授業をしたこともあります。
ただ、「少人数性授業」を打ち出す予備校が増えてきました。
そして、もう1つが「現役生対象予備校」です。
大昔から現役高校生を対象とした塾や予備校はあったと思います。
しかし、予備校というものは浪人生が行くイメージがあり、高校生はオプションとしてある感じでした。
僕も現役生の時、友人に誘われて週に1回大手予備校に行っていましたが、浪人生のための空間という感じで現役生の僕は肩身が狭かった思い出があります。
そんな浪人生のための予備校が徐々に現役生に開かれたのが、僕が駆け出しの予備校講師時代でした。
■大学全入時代以降
はっきりとは覚えていませんが、おそらく大学全入時代以降だと思います。
2009年に大学受験対象年齢の子供の数と全大学の募集人数が一致しました。
その年以降を個人的に大学全入時代と捉えています。
それが理由かはわかりませんが、この頃から集団授業のニーズよりも個別授業のニーズが増えてきました。
塾・予備校業界も敏感で、新規参入する塾も集団授業よりも個別授業のものが目立ってきました。
僕は集団授業も個別授業もやっている予備校に所属していますが、個別のニーズがジワジワと増えてきた印象があります。
この頃にAO入試等の推薦入試も増えてきたのも理由の1つかもしれません。
■スマートフォンの普及後
スマートフォンは塾・予備校業界に限らず、あらゆるモノとの関わりを一変させました。
今までは情報を取りに行く作業が非常に面倒でした。
さらに、取りに行こうとしても、実際に見つからないということもしばしばあります。
しかし、スマートフォンの普及で、情報取得の手間も省けるし、個人が情報を発信できるために、今まで見つけるのに苦労した情報が簡単に手に入るようになりました。
また、スマートフォンは動画を簡単に視聴配信することができ、現役東大生等が受験教科の解説動画を配信するようになり、授業自体も無料で手に入るようになりました。
そして、スマートフォンの視聴習慣として、ながら視聴やザッピング等が生まれ、それが決まった時間に決まったものを提供する集団授業がますます敬遠されるようになりました。
そんなトレンドとアジャストしたのか、「衛生配信予備校」や「授業をしない予備校」や「自習塾」というものも人気となりました。
コロナ禍も大きな影響を及ぼします。
それはリモート授業。
接触を避けるためのリモートによるコミュニケーションでしたが、それが塾・予備校業界にも影響を及ぼします。
例えば、家から出たくない生徒さんや地方に住んでいる生徒さんがわざわざ塾に足を運ばずとも授業が受けられるようになり、これも今ではスタンダードな形になっています。
以上のように、スマートフォンの普及は塾・予備校業界の景色をガラリと変えました。
■今後の塾・予備校業界
以上の流れから、今後の塾・予備校業界について予想していきたいと思います。
以前は塾や予備校側が生徒をリードするような形で授業のようなサービスを提供していきました。
しかし、今は生徒側が自分のライフスタイル等を優先して、自分のスタイルに合うサービスを選んでいく形が顕著になっています。
そして、少子化。
これは無視できない。
そのようなことを踏まえると、集団授業のニーズは減り、下手したらなくなるかもしれません。
むこう何年かでさらに塾・予備校業界の景色が変わるでしょう。
この業界にいる僕はそのようなトレンドを注視していかなければいけないでしょう。
今回は初めて仕事について語りましたが、また気が向いたら仕事について語りたいと思います。