飲食店のVIP戦略
キンコン西野がそのビジネス書「夢と金」で論じたVIP戦略。エコノミークラスの航空運賃が成り立つのは、ファーストクラス、ビジネスクラスのお客様が高いお金を払ってくれるから。
演劇、ミュージカルといった舞台芸術は、客席をいっぱいに出来たとしてもペイしない。稽古で拘束している間の時間給を役者さんに払えているカンパニーは皆無なのではないか。
金か夢か、ではなく、金が無くなると夢が終わってしまうという現実を、西野亮廣は厳しく糾弾している。その現実を教えない親(親も自覚してない)、先生、学校教育が間違っている、と。
先のVIP戦略(客席にVIP席を設ける)しかり、プロセスエコノミー、つまり、制作過程を見せてしまう、何なら稽古を有料で見てもらう、さらにその稽古日の1日スポンサーになってもらうもしかり、次から次へと西野亮廣は打ち出の小槌を振り続ける。
厚生労働省のページに行くと、業界毎の平均年収が分かる。低いのは美容業界、飲食業界。
飲食業界は従事している人口も半端ない。15、18から修行して、毎日包丁の手入れを怠らない人たちがどれだけいることか。その方たちの平均年収が350万円というのは、どこか間違っている。
大手チェーン店にやられ、コロナ禍にやられ、個人店が潰れていくのは、飲食の楽しみ、バラエティをみんなで消滅させていると言えるのではないか。
地方に出張、あるいは旅行に行く時は、その土地の個人店を楽しむようにしている。そんな地道な努力も呼びかけたいところだが、もっと斬新なアイデアはないものか。
飲食のサブスクが設計出来ないものか。1店毎では身内だけになりそうだが、それでも安定経営に繋がる。
個人店に限った加盟店組織を作り、サブスクをやったらどうか。そこにVIP戦略を絡めていく。
思いつきだが。