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タイトル戦開催地への感謝

運良く抽選に当たったので、12月5日に秋田県大仙市で竜王戦第6局に代わって行われた「藤井竜王の防衛を祝う会」に参加してきた。

将棋のタイトル戦は主催新聞社の関係か開催地がある程度固定されているのだが、竜王戦と名人戦だけは開催地を毎年公募しており「今年はこの県で開催するんだ!」というのがお楽しみでもある。今年の竜王戦の開催地を見たときに、まず「秋田県で将棋のタイトル戦とは珍しいな」と思った。
竜王戦と名人戦に限定して過去10年の開催地を集計してみた。

あっ11年分集計しちゃった…

最多開催地は東京で次に山梨、山形と続くのだが、これには理由がある。七番勝負は先に4勝した方が勝利でシリーズが終了する。5局目以降は行われるかどうかは勝負に左右されるため、毎年天童ホテルや滝の湯(いずれも山形県天童市)、常盤ホテル(山梨県甲府市)が受け持ってくれているのだ。実際に対局が行われた回数はずっと少ない。
宮城や栃木は竜王戦・名人戦こそ0回だが、定期的に王座戦(宮城)や棋王戦(栃木)の対局が行われている。
その中で「本当にタイトル戦が全然行われていないな」という秋田県での将棋イベントだったのだが、本当に、町を挙げていろいろと盛り上げてくださり、将棋ファンとして「感謝・・・😭🙏✨」の気持ちになったので記録しておく。

大曲駅

竜王戦のぼり旗

改札を出たらのぼり旗がたくさん立っていた。花はおそらく別のイベントでの展示だと思われるがきれいだった。

ふるさとイラストコンテスト

光が反射して見えづらいが、地元の小中学校を対象にイラストコンテストが行われていた。イラストのテーマは大曲のシンボルである「花火と○○」、そして対局が行われる予定だった「旧本郷家住宅」の2部門。それぞれ最優秀賞を受賞したイラストはバッジ化され、祝う会にて藤井竜王に贈呈された。

駅前にパネル

駅前にドドン!とパネルが置いてあって驚いた。若い人男性のグループがパネルの前で記念撮影をしているのを見かけて「おお…!」と思った。

メニューブックの中身

駅構内の観光案内所の前では大仙対局用のメニューブックが配布されていた。に帰るときにこの冊子の存在に気付いたのは失敗した!行けるところがあったら滞在中に食べに行きたかった!

開会の花火

大曲といえば花火。「せっかくなら花火が見たいけど、冬だし無理カナァ…」と思っていたらオープニングセレモニーとして花火を打ち上げてくれた。何なら会の終わりにもホテルの敷地内で小さめの花火をしてくれたし、地元の方曰く結婚式でも花火を打ち上げてくれるらしい。オールシーズンHANABI!

花火は祝賀会会場の近くにある大曲ファミリースキー場から観賞。てっきりスタッフの方が打ち上げて、ホテルのどこかから藤井竜王は眺めるのかなぁと思ったら、まさかの点火係(という演出、と後の挨拶でお話しされていた)として藤井竜王が登場。

雪と花火もおつなもの

祝賀会

祝賀会は立食形式ではなく着座形式だったのがありがたかった。提供されたメニューの中には地元の小学生が考案した「横沢曲がりねぎ豆腐焼」も。

ヘルシー!

給食メニューのアイデアコンテストで選ばれた一品で、3種類のタレで味を楽しめた。
会場で何よりもありがたかったのが巨大な2つのディプレイ。

大盤解説会もバッチリ!

結構後ろの方の席だったので、盤面がよく見えてとても助かった。
自戦解説は決着局となった第4局。聞き手役を務めた屋敷九段もいろんなことを聞いてくださり、自戦解説が一番の目的だったので大満足でした。

その他にも余興として日本舞踊や秋田の民謡などが行われ盛り沢山の祝賀会だった。参加者の方には地元在住で「将棋は分からないけど大きな催しをやるみたいなので参加してみた」という方もいたりして、これを機に将棋界に興味を持ってくれると嬉しいなぁ。

おみやげ

祝賀会ではおみやげをいただいたのだが、こちらも盛り沢山で驚く。「サキホコレ」は昨年誕生したばかりの秋田県産特A米。

小箱の中身はお菓子の詰め合わせ。特別パッケージも含めて嬉しい!

詰め合わせの中身

名人戦といえば椿山荘!とか竜王戦といえば仁和寺!(個人的に行きたい近年の竜王戦定番開催地)とか、そういうところへの憧れももちろんあるのだけど、こうして地域振興も兼ねた一体型開催地も良いなと思いながら帰宅の途に就いた。

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