庭づくりと盆栽の装置作り~2021年のふり返りと2022年やりたいこと~
月並みですが、あっという間の一年でした。昨年末に新居に引越しをし、庭づくりと盆栽の装置作りを楽しみました。
年初には考えもしなかった、バードバス、ミニ百葉箱 を作ることができ、そこからIoTデバイスへの興味が湧き、副産物としてChromebook、Linux、Python、Google Colaboratoryの知識を身につけることができました。
note.comへの投稿は39本。記憶力の衰えを感じる年なので、その時々で興味を持ったことを記事にしてまとめることはとても良いことです。ふり返りを行うことで、忘れていたことをたくさん思い出しました。
趣味の世界だけではなく仕事上でも話の幅がとても広がりとても役立っています。
特に異業種の方とお話しする際にその業種の方から引き出したい「プル話題」を多く作ることができました。
本当に困っていることをお話しすると、プロフェッショナルからアドバイスを頂ける機会が何度かありました。いろんなジャンルに幅広く興味を持つことの大切さを改めて知るところとなりました。
ではさっそく、ふり返りを始めたいと思います。
2021年にできたこと
庭づくり
とにかく、春までに雑草対策をしなければならない。という気持ちが強く、部屋の片付けより庭の素地作りに時間を掛けていました。
小さいながらも盆栽コーナーができました。日当たりはとても良いとは言えないけれど、この一年概ね元気に育ってくれたのでよい庭となりました。
自動水やり装置
note.comで記事を書きながら何とか完成させたいのが自動水やり装置です。今年は念願のスロップシンクを手に入れて、庭の水栓を手に入れました。水中ポンプ以外にも水を供給できるようになったのでやれる事が増えました。
かんすい升
どぶ漬け方式の水やり装置は兼ねてからやりたかった方法ですが、昨年の課題を克服しつつ、まずはテスト的な装置から取り組みました。
排水装置
サーボモータで栓の開閉を行う方式は去年うまく行かなかったため、今年は諦め最初から小さな穴を開けておき、ポタポタ漏らす方法を試しました。
水栓からの流量が排水より勝っているため、水は10分程で満水となります。給水を止めると排水は約1時間で行われます。
また、強制排水の装置を考えました。
オーバーフローの為に開けていた穴に配管し、サイフォン方式で満水から一気に排水を行うための仕掛けです。テストのための装置を作り上手く行くことを確認した後、装置に組み込みました。
ただ、この装置は動作不良が多く、確実に機能するものではありません。
小さな穴でもそこそこ機能するため、この部分に関してはとくに改良せずそのままになっています。
モニタリング
かんすい升の土壌中の水分量をモニタリングするための装置作りにチャレンジしました。
ここで、電子デバイスの奥深さに触れることとなりました。期待した値が返ってこないもどかしさ。作っては試し、失敗して、一晩寝て次のアイデアを試す、の繰り返し。今思えば楽しい時間でした。
結果、鉢は一晩では乾かない。ということと、土壌水分量の計測は難しい。ということがわかりました。
屋外での電源確保
屋外で電源を使うために大切なことを学びました。
防水した箱を用意し、下から線を入れて接続する。これが基本中の基本であることがわかりました。
3段式かんすい升
かんすい升は一日一回、水を張ってはちをどぶ漬けにし、その後速やかに排水する装置です。10分間給水するので、その水を有効活用したいと思い、3段式にしました。
SALZmini
昨年から取り組んでいる盆栽用の水やり装置「SALZ」です。黒松の促成栽培手法であるザル作りを目指して命名しました。
今年はM5シリーズの周辺装置 土壌水分センサとポンプが組み合わさった「水分測定センサ付き給水ポンプユニット」を使って装置づくりをしてみました。
水やり装置は、きちんと動作しているのですが、モニタリング部分が2週間ぐらいで止まってしまいます。原因究明のための手法もわからず、今の所、時々気になったらリセットする。ということで使い続けています。
SALZminiSolo
こんな状態ではなかなか盆栽仲間に使って頂けない。コンパクトな機能で安定動作するものを作りたい。
そんな気持ちで、モニタリング機能を外したものがこちらです。
今改めて見ると、筐体をシンプルにまとめるために努力している様子がよくわかります。日常生活で手にするあらゆるものが工作に使えるものか考えながら過ごしていました。
SALZminiSoloは今後知り合いの方にお使い頂きながらさらなるブラッシュアップを図りたいと考えています。
ミニ百葉箱
マイコンに興味を持っていろんなセンサにふれ、WifiやBruetoothについて知識を深めるうちに、既製品で使いやすいセンサについてわかってきました。
Switchbotの温湿度計 は、今年知った製品なかで一番使えたものかもしれません。
温湿度計でしかもスマホのアプリにデータを取り込むことができ、グラフ化できます。さらに、情報が開示されているため、自分でBruetoothのデータを読む事もできます。
これは何としてでも活用したい。と思い立ち始めたのが、棚場で使えるSwitchbot温湿度計を保護する入れ物としてのミニ百葉箱です。
100均で見つけた木製の箱をペンキで白く塗っただけなのですが、とてもよく機能しました。
自分の工作の技術では、百葉箱は難しくて作れないだろうとあきらめていましたが、なんとか頑張って作ってみることにしました。
今考えても、よく作れたと思います。それぐらい私にとっては難しかったのです。
そもそも、Switchbot温湿度計にこだわっていた理由は、複数のSwitchbot温湿度計からデータを集めてクラウド上で時系列データを視覚化するサービスAmbientにデータを送りたかったからです。
Switchbot温湿度計モニター
これは本当に働き者で、今でもとても役に立っています。庭に出ないでも、気温の変化が分かることと、リビング、寝室など家のあちこち温湿度計をおいて、変化の様子を見ています。
昨年までは、水やり装置の製作に基板にはんだ付けしたりワイヤーストリッパで被覆を剥いたりしていましたが、今年は、コネクタを利用したり、無線を使ったり、シンプルで簡単な工作を心掛けました。
Chromebookの購入
今年の進展めざましかったのはLinuxを勉強し、Pythonが使えるようになり、GoogleClaboratoryに触れることができたことです。
図書館で本を借りてきて勉強したことが成功だったと思います。
貸出期間の2週間、寝る前の30分を勉強時間に充てせっせと写経しました。買ってきた本だときっと積み上げたままだったと思います。
忘れないうちに、仕事にも役立てたいと考えています。
バードバス
庭づくりの一環で、庭の隅にバードバスを設置しました。
スズメ、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス たちが遊びに来てくれます。
毎日、昼間に遊びに来てくれます。
その楽し気な姿を何とかして見たい。と思い、監視カメラを設置して、外出先からでも見えるようにしました。
2021年にやり残したこと
自動水やり装置
静電式土壌水分計を用いた鉢の乾きの計測にちょっと疲れてきました。何か別方向からのアプローチを考えています。
重さで鉢の乾きを判断し、乾き具合を見ることはできないか?ロードセルを用いた装置作りを検討しています。
ひとつキットを買って試していたのですが、なかなか思った通りの値が返ってきません。部品を発注している間に年越しとなりました。
バードバス
バードバス見守りカメラの筐体を景観にマッチする形で作りたいと思っています。現在はイケヤのキャンドルランタンに防水用のテープを張っています。あまり見た目がよくありません。モルタル細工で景観にマッチする筐体作りを目指したいと思っています。
ミニ百葉箱
Switchbot温湿度計の使い勝手も百葉箱もとてもお勧めなので、盆栽仲間の方々に使ってもらおうと考えています。そのためには量産化が必要です。
量産化のためには
精度よく材料を切断する方法を見つける。
部品点数を減らす方法を考える。
組立治具の設計、製作
などの課題をクリアしなければなりません。
あせらず、ゆっくり取り組んでいきたいと思います。
2022年はこれをやりたい
Spresenseカメラで可能性を探りたい。
メイカーズフェアのオンラインイベントの参加賞として、
SONYのマイコンSpresenseを頂きました。
Spresenseのカメラモジュール、拡張モジュールを使って何か工作をしたいと思います。今やりたいのは、バードバスに集う野鳥をAIで認識して、野鳥たちのベストショットを撮りまくるトレイルカメラ。どこまでできるかわかりませんが、楽しみです。
さいごに
みなさま一年間どうもありがとうございました。note.comで記事を書くようになって、趣味の世界が少し広がったような気がします。来年もまた、楽しみながら、試行錯誤の取り組みができるよう頑張りたいと思います。
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