洞窟オジさん
※狩猟について触れてるので、もしかしたら動物愛護の観点で不快に思う方がいらっしゃるかもしれません
2004年、小学館から出版されたのがタイトルにある「 洞窟オジさん 」です
この本は、加村一馬さんという方が実際に体験したサバイバル生活の様子を描いたものです
あらすじは、ざっとこんな感じです
昭和35年、貧しい家に育った加村さんは、両親の虐待から逃れるように13歳で家出をし、愛犬のシロと山奥の洞窟で暮らすようになる。その後加村さんは、狩猟を覚えながら命懸けの生活を始める。
本書では、少年だった加村さんが大人になり社会復帰を果たすまでの43年間のサバイバル生活が描かれている。
この本では、加村さんの口から語られた、まるで縄文時代のようなサバイバル生活の様子が綴られているのですが、文明の利器にどっぷり依存している僕からしたらその一つ一つの話題が衝撃の連続でした
まるで、「 ゴルゴ13 」の著者として有名な さいとう・たかを さんの「 サバイバル 」というマンガを読んでるかのようでした
・洞窟暮らし
・ウサギ狩り
・イノシシ狩り
・クマとの死闘
・はじめてのバナナ
などなど
現代人の暮らしでは
まず経験しないようなイベントの数々
ほんと、The冒険記って感じでページをめくる手が止まりませんでした
それに、各体験談を変に盛り上げようとせず、淡々と話が進んでいくので、とても読みやすかったのも一気に読めちゃった理由だと思います
*
・この本を読んだ感想
感想としては、
僕も一度はイノシシかクマ倒して食べたい
です
実は僕、大学時代にヘビを食べたことあるんです
同級生数人と一緒に、大学からちょっと離れたところにある田んぼに行って、シマヘビを6匹くらい捕まえて、丸焼きにして食べたんです
まぁ、話が長くなるので、
詳しいことはまた今度書きたいと思います
とにかく、ヘビを食べた経験があるのです!
僕は、ヘビを自分の手で捕まえて、殺め、食べたわけですが、食べている時に「 今生きてるって感じがする 」と思ったのです
「 生きてる 」
その感覚は、感動に近かったのです
でもいい映画や小説を見たときの感動と違う、もっと本能的な感動というか
死があるから生の喜びが知れた、みたいな?
よく分からないけどそんな感じです
( ほんと、よくわからない感動 )
正直ヘビは骨が硬いし生臭くて美味しくなったのですが、その感動のせいか、物凄く充実感がありました
なんだかあの充実感が忘れられないんですよね
なので、いつかイノシシやクマみたいな命懸けの狩りを通して、あの感覚を味わいたいと思っているのです
まぁ、そんな機会は
そうそうないと思いますけどね
あと、自分の手でイノシシやクマを狩りたいという動機に加えて、どんな味がするのか食べてみたい、という理由があります
いわゆるジビエってやつを楽しみたいのです
そして、できればお店じゃなくて、もっとリアルな現場で知りたいのです
*
僕はイノシシやクマの話に興味を持ってかれたわけですが、この本を読んだ方は、加村さんの体験記のどれか一つくらいは自分の中に刺さるかもしれません
本書にある各章各節の話のほとんどは、普通の人では共感できないような経験で溢れているので、刺激が絶えない一冊です
刺激の絶えない話ばかりだからこそ、読者に一つくらいは刺さりそうな気がするのです