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健康やモテ度外視のボディビルダーが、健康的な体づくりを語る理由①
ここ数年、全国各地の企業や施設から声をかけていただき「健康」をテーマに講演をすることが増えています。でも、そのことに違和を感じる方も多いでしょう。
健康よりモテより何より筋肥大を求めるビルダーが、一般人の健康を語る……だと? と。
一概には言えない部分もありますが、まあ、概ねおっしゃる通りです。
実際トップ選手の多くが何かしらの傷害を抱え、うまく付き合いながらハードなトレーニングを重ねています。ご存じの方も多いでしょうが、私が敬愛する合戸孝二さんはボディビルを続けるために左目の視力を捨てていますからね。
……いや。おかしい。おかしいですよね。そう、おかしいんですよ、ボディビルって。だけど、ここで思考停止してはいけません。この先に【本質】が待っています。
健康を損ねてまで僕らは一体、何をしているのか。大きく分けて2つのことをしています。
●体脂肪を極限まで落とす
●筋肉を極限までつける
※優先順位はありません。どちらも同時進行です。
こんな競技、ほかにありますか? 世に「競技」と呼ばれるものは数多くあれど、競技者たちはいずれも体を作り上げた先にあるものータイムや距離、スキルや攻撃力などーを求めています。体を作ることは、目標に辿りつくための手段でしかない。
しかしボディビル競技だけは、体を作ることが手段であると同時に目標でもあるのです。
大会に出れば順位はつきますが、ビルダーの本当の目的は順位のさらに先にあります。それは、自分の理想の体になること。つまり僕らの頭のなかには、どこまでいっても「体をつくり上げる」しかないのです。
ボディビルダーとは、体脂肪を極限まで落とす技術と筋肉を極限までつける技術に特化した希少動物と言い換えることができるでしょう。自らの意思で飢餓に陥り、水と塩を抜いて脱水に陥れるのは、地球広しとは言えビルダーだけですから。
【バズ筋note-01】
自由意志が人間の証明であるならば、
ボディビルとは最も人間らしい営みと言えるだろう。
次回予告……
極限を知っているからこそ、とれる塩梅がある。
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