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第二章 NEW ALBUM 1曲目ドラクエ

みんなスーパーファミコンって知ってる?僕らの時代はファミコンやゲームボーイもあったな。

自分は、人生をドラクエに例えることが多い。

実際ドラクエ4か、5まで熱心にやり込んで、そっからは飽きたのか、部活が忙しくなって出来ないのか忘れたけど、10代前半は寝る間を惜しんで朝から晩までやりまくってた。当時カセットは8−9,000円ぐらいしたんちゃうかな。もう、その元を取るには十分過ぎる時間を費やした。

朝になって、おかんが自分の部屋に来て、あんたまだやってんの!?って、よう怒られた。トルネコの大冒険もそれなりにやり込んだ記憶がある。

トルネコ

なぜドラクエが好きかは、答えは超シンプルにレベルが上がるゲームが好きやから。今振り返ると昔から現状維持が苦手。

誰だって、スライムとずっと戦ってても、すぐ倒せるから退屈やん。だから、頑張ってレベルを上げる。すると違う街に行けて新しい情報や人、強い武器に出会える。それを装備して、また高みを目指す。ドラクエのクリアは人生のリタイアと重なる。今考えると、人生ととても良く似てる。この頃には全く気付けなかった、この価値。

外には強い敵がわんさかいて、今までに食らったことの無い魔法や攻撃に悶えるわけだ。武器が高すぎて、相当ゴールドを貯めないと買えないから、めんどくさいけど、強い敵と戦いまくってゴールドを稼ぐしかない。これがまた退屈で、人によっては友達にレベル上げさす奴もいた。自分は最も自分であげていたが。これも大人になってからのビジネスに良く似ている。面倒な部分や自分じゃなくても良いとこは外注して、自分の楽しいところのみやる人と、面倒なレベルをあげてでも、その経験と時間に満足度や価値を見出す人。

そのうち、強い武器が手に入ると、より強くて経験値持った敵と戦える。勝てばレベルが上がり、今までのレベルでは行けなかった新しい町や人に出会える。そこでしか手に入れれない情報を手掛かりに洞窟に行ってはボスを倒し、その達成感は格別。その洞窟オリジナル別注の武器を装備すると、攻撃力や防御力、HPが格段に上がり、それが嬉しくてまた外に敵を倒しに行きたくなる。今の自分はどのくらい強なったんやろう。そんな感じで。

これもビジネスの世界では良くあるよね。今まで自分が会えなかった経営者や人と会うためには、自分が何者かに、そのボスと戦えるだけの者になっておかないと瞬殺でやられるわけだ。

僕が最初にRAPした当時、憧れたZAEEBRAやMACCHOくんなんか、まさにラスボス感半端なかったもんね。どうやったらこんな人になれるんやろう。相手にもしてもらえず、サインや写真撮ってもらうのがやっと。

のちに自分の主宰するパーティーに来てもらったり、地道にレベルあげて、その人たちの前座できたり、喋ってもらえたり、自分のLIVE見てもらえた時は超上がった。と、同時に裏側を見るとガッカリすることも沢山あった。リリックと全然違いますやん。ZEBBRAはストリートドリームス前ぐらいからもう聞かなくなったかなー。

その街を離れてみると、全国にはもっと、すごいボスが山ほど転がっていたからね、当時は。

KREVAくんや般若くん、ブルーハーブのボスくん、名古屋のMOSAD、京都のマグマ、茂千代くん、ワードスウィンガーズ、ガキレンなんてもう緊張感とピリピリ感が凄まじかったもん。

HIPHOPもドラクエも洋服も、今だったら酒も。情報は街で仕入れるのが基本。聞き込みまくると有力情報がちらほら転がっている。次の目的地を聞き出してはそこに向かい、とんでもないモンスターにやられて一瞬で瞬殺されて宿屋で目覚める。これも40歳になった今でもたまにある。

セーブ機能がなかった初期のドラクエなんてえぐかったから、死んだらもう一回最初からやり直し。それまであげたレベルや、お金に物も全部無しになる。今考えたらコスパ悪すぎて笑ける。徐々にゲームのクオリティーも上がりセーブはできるようになったけど、ボスまで行って、MPもHPもなく次の一撃で死ぬの分かってるのに、リセットボタンを押せない自分。笑

ここはゲームも人生も一緒。芋ひくよ。笑

負けたくねーんだもん、だって。

はっきり言えるけど、俺の負けず嫌いは間違いなくドラクエで磨かれたと言って過言じゃない。

当時はAmazonポチれば簡単に攻略本が買える時代ではないので、学校での情報交換が基本。それを聞いた時点で学校の授業はもはや頭に入っておらず、家のファミコンのスイッチをいち早く押したかった。

倒せなかった敵を倒せた時が快感で、それでは飽き足らず、また強い敵を探しては負け、教会に運ばれてはゴールドを無くし、また戦って増やしてはクリアしていく。学生時代なんて特にこれの繰り返し。まだ狭い街でしか生きれてなく、ゴールドも少なく、乗り物はチャリとバイクぐらい。気球はないし、船もない。出会う人間も高校生か学校の先生ぐらい。一番の強敵は彼女の父親ぐらいか。電話の時間は20時と決めていて、いざ彼女に電話するとお父さんが出る。まだポケベルがギリギリ主流だった当時の連絡ツールは家電。そうした緊張感あるレベル上げは、それはそれで今思うと今より余裕で経験値積めてたのかも。大変でもとても楽しかった。いざ社会に出ると、まーめんどくさいモンスターと大ボスがわんさかいることも、この当時は知る由もなかった。

ゲームもビジネスも、あくまで目標はラスボスを倒しゲームをクリアすること。社会でればそれは数字だったりノルマだったり、ボスは倒して世界中のお宝探しだったり、人によってそれは違うわけで。そのためには敵と戦って、強くなる必要がある。そのために、自分と同じぐらいの強さの敵と戦って経験値を稼ぐのもありやけど、、当然強い敵であればあるほど、もらえる経験値も高いので、装備品や魔法、道具、職業までもどれが自分に適してるかを細かく考えては、そこに向かってクリアしてく。

ダーマ神殿は現代版ハローワークでしょ。

スキルやレベルが20以上たまってたら転職できる。今の自分に飽きたり、より高みを目指して転職する人もいれば、キャラクターが単純に好きで転職する人もいる。戦士や武道家は攻撃力は高いが魔法は使えない。商人は弱いが、経験値を沢山もらえたり、勇者は特別に強いものはないが、全体的にバランスが良かったり。改めて良く作り込まれたゲームだと感動する。

メタルスライムや、はぐれメタルなんて、現代で言えばホリエモンや前澤さんとか、孫さんとかちゃうの。すぐいなくなるけど、戦えて勝てば、スライム何万匹分の経験値が手に入る。

現代では、本屋に行けば、成功者によるHOW TO本や成功者の自伝、投資の本からこうすれば稼げる、などビジネス書がちょっと前で言えば乃木坂の白石麻衣ぐらい本屋さんのセンターにずらりと並んでますよ。そこに書いてある基本中の基本を僕らは小学生の頃、すでに無意識のうちに習いまくってるんですね。

もうその頃から30年たった今でもこうして記憶に鮮明に残せてるエニックス恐るべし。

最初に付き合った彼女から歴代の彼女思い出すだけでも相当大変なのに。記憶力は年々定価。いや定価より低下して中古品と化します。最近はお笑い芸人のハナコが出て来なかったぐらいなんで、相当ヤバイよね。笑

最後に、、、

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