振り回されないための一歩
最近のあなたは周りにどれくらい振り回されているでしょうか。
自覚を持って誰かに振り回されているというだけでなく周りのことが気になる、どう思われているか心配、誰かと比較する、というところも含めて広い意味でいくとどうですか。
周りのことが気になるのも、どう思われているか心配するのも、比較するのも、振り回されるのもやってしまいがち。
でもこのあたり、どう考えても後天的に身につけた習性だと思いませんか?
人生の初めから、周りのことを気にした人、誰かと意識的に比べた人、振り回された人はいないはず。
後天的に身に着けたのなら、さらに後天的に振り回されない習性を身に着けることも可能です。
あなたにとって、周りの反応に一喜一憂しないため、振り回されないための最初のステップはいったい何でしょうか。
たとえば、「私は私だ」と思ってみることもひとつ。
でもこれ、簡単にできればいいけど、そう思えないときもけっこうあります。
頭と感情、心と行動が、ときにはマッチしないこともあります。
これがまたジレンマのもと。
でも、頭でわかっていても心で理解できるまでには時差があることもよくあるのだから、それも今の段階ではOKとしてみる。
その上で、頭と心の時差をなくしていくために何が必要か、どう考えてみたら楽か、どう見ていけば心も追いつくか、工夫してみればいいのです。
つまり、ジレンマも今の状態も否定したり批判したりしないでおく、そんなところから始めてみるのもいいですね。
どうせ否定したって、いやだいやだと思っても現実が変わるわけじゃないし、だから、これからなんとかする!と思うだけで十分。
後は、「私は私でいいんだ」と根気を持ってその考えを自分の中に慣らしていきましょう。
最初はなかなかできなくても、時間が経って落ち着いてくれば、ほとんどの場合は大丈夫になります。
それから、相手の反応によって自分の満足度を決めないようにしてみるのもひとつ。
振り回される原因のひとつは、周りの評価や価値だけで自分の評価や価値を決めようとすることがあげられます。
たとえば、私はこれだけやってあげたのに、感謝もしないし、気づきもしないとか。
相手が満足(評価・感謝)してくれないとこちらも満足できない、という状況を作ってしまうと常に自分の状態が相手次第ということになります。
自分以外の誰かの反応を100%コントロールするのはまず無理なので、その頼れない、コントロールできないところに自分の評価や価値の基準をおくことがそもそもの振り回される素。
気づいてもらえなくても、感謝されなくても自分がこれだけやったことに満足する、できてよかった、と、まず一定の評価を自分の中で作っておきましょう。
その上でもし相手が気づいてくれたり、感謝してくれたりしたらすごく嬉しいな、と思っておけばいいのです。
何かをするのに、気づいてもらうため、感謝されるためだけにやっているわけではないのですから。
自分がやりたいからやっていることだってあるはず。
そして、こうした心積もりをしておくことで、ココロも平和でいられます。
ココロの平和は自分でつくるものだから、自分以外のところに100%基準をおかないことです。
相手は変えられない、コントロールできない、という基本を忘れないでいるだけでも、振り回されることも確実に減っていくはずです。