【本棚のある生活+α】2024年4月に読んで面白かった本
昨年(2023年度)から、思い付きで始めた月イチペースで、面白かった本と見応えがあった映画を、ご紹介してきました。
そう言えば、3月24日、Google Art & Cultureが、日本のマンガについて学べる特設サイト「Manga Out Of The Box」をローンチしていましたね。
これって、経済産業省をはじめとする13のパートナーと制作したオリジナルコンテンツなんだそうです。
サイト上では、マンガの歴史や、作家に関する知識を深められるようになっていて、様々な歴史的資料を閲覧できる点も、ユーザーにとっては嬉しいポイントとなっています。
他にも、マンガに関する美術館を、詳細に説明していたり、マンガが、現代アートに与えた影響を考察していたりするので、このサイトからは、多くの人が、多くの発見を、得られているのではないでしょうか?
興味がある方は、コチラからチェックしてみて下さい。
このサイト見て思う。
今、この時、私を構成するマンガを選ぶなら、どれか?
・
・
・
選べない^^;
これまで、五感?を使って、時に笑い、時に泣き、ちょっと怒ってみたり、たまに学んでみたりと、私的マンガ・ヒストリーを紐解くべく、読んだ作品をリストアップしてみたら、どんだけ読んでんだ自分!
時間にして、何時間費やしたか不定だし(´艸`)
この中から、選ぶのって、至難の業だよなあ~
今も、マンガ道を歩いて、新規のマンガ、増えてるし^^;
どのマンガも、少なからず、闇鍋のように、いろんな要素が混じっていたり、独特のノリが魅力だったりする作品だから、あらすじを言えても、
「何が面白いのか」
という本質の部分を、なかなか、伝えられないものですよね。
気が向いたら読んでみてって感じか、な(^^)
さてと、わたしを構成するってことは、自分の琴線に、
「刺さる」マンガ
を、選ぶのが、妥当かなって思った直感を信じて、今回、選んだ作品は、これだ!
「マカロニほうれん荘」鴨川つばめ(著)
【参考記事】
炸裂する作画力と、アートセンス!
①扉絵は毎回アート作品
②クルマや飛行機、戦車や軍艦などミリタリーを含めた乗り物のディテールも、すさまじい画力。
友達の紹介で、初めて読んだ時の感激は、未だに、忘れられません!
「トシちゃん25歳 孤独な男」
「あらあら 私はきんどーちゃん」
は、名言ですねぇ(´艸`)
ましてや、この2人の正体は、不思議だらけ・・・
ギャグ&ミステリーですよね(^^)
それに、女の人は、妙に、子供っぽくて可愛いのに、何故かセクシィ。
また、扉には、マンガに出てない、セクシィ・キャラが、出てた事もありましたね。
熊先生とか、稲子ちゃんとか、サイドキャラにも、すご~く愛着が湧いたりすること多かったですね。
まぁ~良いですよねぇ~かわいいんで(^^)/
それから、話の展開が、予想出来ないんですよね、これまた(^^;
とにかく、場面の展開が、速い!
それに付いて行こうと、一生懸命読んでいるうちに、話に染まっているって感じです(^^)
とにかく、飽きないマンガです。
この頃の「チャンピオン」には、
「ドカベン」もあったし、
「ブラックジャック」もあったし、
「がきデカ」もあったし、
「夕日が丘の総理大臣」もあったし、
「エコエコアザラク」もあったし、
「750ライダー」もあり、
充実していたんですよね。
そうそう、一緒に、
「うーおっほ、うーおっほおっほ」
って、ゴリラダンスしない?!(って言ってもしないか)(^^;
ということで、2024年4月に読めた本の中から、特に面白かった本(1冊)のご紹介です。
【特に面白かった本】
「ひきだしにテラリウム」九井諒子(著)
「ダンジョン飯」の九井諒子さんによる珠玉のショートショート・掌編漫画です(^^)
「ダンジョン飯 1巻」九井諒子(著)
物事には、色々な見方があるんだよ、ということを教えてくれる、小説ならショートショートに分類されるような掌編が33篇。
ジャンルとしては、SFを土台に、ファンタジーや、日常もの等、これだけバラエティに富んだものを描ける(絵柄もさまざまなものが使い分けられています。少女漫画、耽美、少年漫画、劇画。そんな絵柄の変化も含めて表現として利用しているのがいいですね。)作者の才気に感心します。
日常の「当然」を異化する視点が楽しめて、形に囚われない発想で、驚きと、感動が、詰まった作品です(^^)
一篇が僅か数ページ(最短2ページで、2~8ページ程度)でサクサク読める中に、笑い・涙・驚きの連続で、まさにワンダーランド的であり。
また、何れも細やかな皮肉や斜め上の発想で満足感大で、温かく笑える精神性が安心感を与えてくれもし、そして、読めば読むほど味が出る(哲学的な視点が芽生える)作品達。
ただ、あまりにも作者の教養が深すぎて・・・
一読しただけでは、
「ん?」
と理解が及ばなかったストーリーも何篇かあったりと、絵も綺麗で、お上手だかた、家に一冊あると、お茶の時間が楽しくなりそうな良質な漫画です(^^♪
この漫画は、web文芸誌「マトグロッソ」に発表された作品を中心とした短編集だったんですね。
あと、読み終わったら、カバーのイラストも、じっくり見てほしいです。
色々なネタが仕込まれているので、見ていて楽しいですよ(^^♪
こんな表紙も面白い漫画本って、いいですよね。
そうそう、同じ漫画家の、この作品もお勧めです(^^♪
「竜の学校は山の上」九井諒子(著)
RPG風ファンタジーから現代を舞台にしたもの迄。
また、物語の方向性も、バラエティー豊富で、様々な作品を、一度に楽しめるという意味で、非常に読み応えのある短編集です。
「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」九井諒子(著)
全く異なる7つの物語のそこここに、生きることの難しさと希望という、相反する2つの要素が感じられる短編集です。
「九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー」九井諒子(著)
この本の画・イラスト・スケッチの数々を見ると、九井さんは、本当に描くことが好きなんだなって思いました。
【二言三言】
■もったいないで明日は変わる
その一言で、救われる。
自分を取り戻す。
勇気がでる。
反省する。
本気になる。
復活する。
その一言で、優しくなれる。
何か工夫する。
安心する。
希望を抱く。
歩き出せる。
歩き出す。
「もったいない」で、あしたは、変わる。
今は思い通りにならない人生だとしても。
立ち止まっていて。
「あきらめていてはもったいない」
「なにもしないままではもったいない」
■世界を変えるにはたった一言あればいい
「ありがとう」と伝えれば、優しさがつづく。
「ごめん」と素直になれば、もう一度歩み出せる。
「好き」と勇気を出せば、未来が動きはじめる。
まだ伝えていない。
あなたの世界を変える。
一言は、ありませんか。
■「一言二言三言」岸田国士(著)
【補足情報】
■深夜の散歩
「夜更けの街頭に立つてここにつながる無数の道をたぐり寄せてる」
「何んでかう深夜の街はきれいかと電車十字路に立つて見てゐる」
「この街をかう行つてあすこでかう曲りああ行けばあすこに本屋がある」
「平凡な散歩より今宵もかへりきて何かの蓄積におどろいて坐る」
「北窓のあかりのもとに眼はさめてこほろぎの目のあをき秋なり」
「胸のうちいちど空(から)にしてあの青き水仙の葉をつめこみてみたし」
「覗(のぞ)いてゐると掌(て)はだんだんに大きくなり魔もののやうに顔襲(おそ)ひくる」
(前川佐美雄『植物祭』より)
■「深夜の散歩 (ミステリの愉しみ)」(創元推理文庫)福永武彦/中村真一郎/丸谷才一(著)
■山崎あおい「夜の散歩」
■ELAIZA「night walk」
■シューベルト:夜咲きすみれ(花大根) D.752
■夜の散歩
[夜の散歩]幻想的な灯籠の灯る夜の江ノ島を散歩
[夜の散歩]立秋の鶴岡八幡宮を照らすぼんぼり。参道をゆっくりと散歩
■忙しない世の中を生きるあなたへ。心が落ち着く【夜散歩】のすすめ
【リストアップした書籍】
「つながる読書 10代に推したいこの一冊」(ちくまプリマー新書)小池陽慈(編)
「きみにかわれるまえに」カレー沢薫(著)
「ぜんぶシンカちゃんのせい」汐里(漫画)Rootport(原作)
「ドランク・インベーダー(1)」吉田優希(漫画)Rootport(原作)
「FLIP-FLAP」とよ田みのる(著)
「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット 1巻 すべてが猫になる」ホークマン(原作)メカルーツ(作画)
「吾輩は猫であるが犬」沙嶋カタナ(著)
「なぜ世界はそう見えるのか」デニス・プロフィット/ドレイク・ベアー(著)小浜杳(訳)
「ひきだしにテラリウム」九井諒子(著)
「図書館の大魔術師(1)」泉光(著)
「功利と直観」児玉聡(著)
「私を月まで連れてって!(1)」竹宮惠子(著)
「戦国女子高生 龍と虎」いくたはな(著)
「ベルリンうわの空」香山哲(著)
「香山哲のファウスト 1(上)」香山哲(著)
「香山哲のファウスト 1(下)」香山哲(著)
「ヤマケイ文庫 K(ケイ)」谷口ジロー(画)遠﨑史朗(作)
「ピークアウト (1)」塚脇永久(漫画)渋川難波(闘牌監修)
「ねねね」徒々野雫(原作)萩原ダイスケ(作画)
「ワン・ゼロ【愛蔵版】1」佐藤史生(著)
「セクシーボイス アンドロボ(1)黒田硫黄(著)
「バーナード嬢曰く。 1」施川ユウキ(著)
「あの犬が好き」シャロン クリーチ(著)金原瑞人(訳)
「文系研究者になる 「研究する人生」を歩むためのガイドブック」石黒圭(著)
「合本 臨死体験」立花 隆(著)
「スイッチ!」チップ・ハース/ダン・ハース(著)千葉敏生(訳)
「パーム (0) お豆の半分」獸木野生(著)
「Science Fictions あなたが知らない科学の真実」スチュアート・リッチー(著)矢羽野薫(訳)
「着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕」(ちくま学芸文庫)遠藤嘉基/渡辺実(著)
「英語のハノン 初級 ――スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル」横山雅彦/中村佐知子(著)
「コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力」水谷緑/吉田尚記(著)
「ことばの起源 猿の毛づくろい、人のゴシップ」ロビン ダンバー(著)松浦俊輔/服部清美(訳)
「エスノメソドロジ- 社会学的思考の解体」ハロルド ガーフィンケル(著)山田富秋(訳)
「功利主義」(岩波文庫)J.S.ミル(著)関口正司(訳)
「Spirit of Wonder」鶴田謙二(著)
「魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春 (1)」稲田晃司(漫画)ベニー松山(原作・監修)
「ストロボライト」青山景(著)
「ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論」(星海社新書)千葉雅也/山内朋樹/読書猿/瀬下翔太(著)
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」ドリー・クラーク(著)桜田直美(訳)伊藤守(読み手)
「戦争と交渉の経済学:人はなぜ戦うのか」クリストファー・ブラットマン(著)神月謙一(訳)
「「おたく」の精神史 一九八〇年代論」(星海社新書)大塚英志(著)
「ネット情報におぼれない学び方」(岩波ジュニア新書)梅澤貴典(著)
「未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集」ニコル・ストウ(著)村井理子(訳)
「認知心理学者が教える最適の学習法 ビジュアルガイドブック」ヤナ・ワインスタイン/メーガン・スメラック/オリバー・カヴィグリオリ(著)岡崎善弘(訳)
「調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」小林昌樹(著)
「スタンフォード式 疲れない体」山田知生(著)
「コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる」山崎亮(著)
「友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学」ロビン ダンバー(著)藤井留美(訳)
「恐怖の美学〜なぜ人はゾクゾクしたいのか」(TH SERIES ADVANCED)樋口ヒロユキ(著)
「あなたの知らない研究グレーの世界」榎木英介/田中智之(編)
「ゆるレポ 卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究」岡本健/松井広志/松本健太郎(編)
「レジリエンス入門 折れない心のつくり方」(ちくまプリマー新書)内田和俊(著)
「「育ちがいい人」だけが知っていること」諏内えみ(著)
「生きる演技」町屋良平(著)
「オリエンタル・ピアノ」ゼイナ・アビラシェッド(著)関口涼子(訳)
「エラスムス教育論」D. エラスムス(著)中城進(訳)
「ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史」ヤコブ ムシャンガマ(著)夏目大(訳)
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