【LAWドキュメント72時間】測定できないものを内に飼う
人は、測られたものを、追い求める。
なぜか?
その方が
「安心」
だから。
説明できるから。
納得したいから。
肯定したいから。
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理由は、様々であるが、測れるものは、脳に休息を与えてくれる。
但し、考え続ける必要がない、と言う意味においてである。
むろん、測ることができる、と言うことは、大切なことである。
そうでなければ、世の中は混沌とし、混乱して、無秩序を生むことになる。
この世の中の平和。
実は、この測れるもの達が、作っているのかもしれない。
その一方で。
人を、人だと、たらしめているもの。
それは、
「大多数の測れないもの」
ではないだろうか。
これまで・・・
どんな時間を過ごしてきたのか。
何を大切に生きてきたのか。
誰に憧れてきたのか。
どんなことに傷を負ってきたのか。
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何を内側に飼っているのか・・・、そんなものが透けて見えても、その人のヒダのようなものは、測定できるものではない。
測定できるものではないため、一概に、こう言うものだと、言えるものではない。
測れるものでは、説明のつかないもの。
そこに、その人の持つ
「デザイン」
が、
「形(ヒダ)」
「日本人の心」(UP選書)相良亨(著)
が、あるのだと思う。
その形(ヒダ)を重ねていくことが、美しさなのだと、そう感じる。
人の持つ美意識。
それは、測定できないものを。
どんなに豊かに。
鮮やかに。
細やかに。
わたしたちの日々は。
世界は。
移ろいゆくことかを感じて、自身の内側に、飼うようなものだとも、喩えられる。
その人の美意識と言う名のデザインを作る過程とは。
測れるものを縦糸にして。
測れないものを横糸することで。
織り成す世界ではないだろうか。
そして、日々、そんなことの繰り返しなんだとそう感じられる。
それが、その人を、その人たらしめているものであり。
それが、その人が纏う布なんだと思う(^^)
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