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琵琶、尺八×オーケストラと「死んだ男の残したもの」

杉本優也さん撮影

東京の本郷に生まれた武満徹さんは、父親の仕事に伴い、生後1か月で満州に渡った後、小学校入学のために1人で帰国したそうです。

その後、学徒動員に駆り出された折に、手回し蓄音機から流れるシャンソン「パルレ・モア・ダムール(聞かせてよ、愛の言葉を)」に、

リュシエンヌ・ボワイエ「聞かせてよ愛の言葉をParlez-moi d'amour」

運命的な出会いを感じて、作曲家になることを決意します。

1957年に作曲した「弦楽のためのレクイエム」は、日本国内ではまったく評価されませんでしたが、

武満徹:弦楽のためのレクイエム

来日中のストラヴィンスキーが偶然耳にして絶賛し、世界の武満への足がかりとなったそうです。

こうして世に出た武満の名を不動のものとしたのが、代表作「琵琶、尺八とオーケストラのための作品「ノヴェンバー・ステップス」です。

武満徹:ノヴェンバー・ステップス

【参考記事①】
武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」

1967年11月9日に、ニューヨークで行われた初演は、今や伝説ですね。

【参考文献】

【参考記事②】

その詳細については、初演に参加した不世出の天才琵琶奏者である鶴田錦史さんの伝記「さわり」でも語られているので、もし、興味がありましたら読んでみて下さい(^^)

【参考図書】
「さわり 天才琵琶師「鶴田錦史」その数奇な人生」佐宮圭(著)

「日本の音楽家を知るシリーズ 武満徹」小野光子(著)

【死んだ男の残したもの】

本田路津子「死んだ男の残したもの」

作曲:武満徹
作詞:谷川俊太郎

NHK高校講座 文学国語
戦争と文学
第32回 死んだ男の残したものは (谷川俊太郎)


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