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【本棚のある生活+α】2024年8月に読んで面白かった本

昨年(2023年度)から、思い付きで始めた月イチペースで、面白かった本と見応えがあった映画を、ご紹介してきました。

さて、小さいときに大好きだった絵本を読んでみるのもいいねぇ(^^)

なじみの本屋さんに足を運んで、本の散策をする時間は、なんとも言えない贅沢な時間であり。

その時、出会った自分が、気になる本や、いいなと思う本は、その本に出会ったご縁を大切にして、買っておき、家の自分の本棚に揃えていきます。

そうやって作った本棚は、自分が選んだ本(自分選書!)ばかりがそこに並んでいるので、自分にとって、世界で、一番、ワクワクする本棚になるはずです(^^)

そんな本棚の中の小さな本棚に並んだ、懐かしい絵本の数々(*^-^)

などなど・・・

誰にも気を遣わず、その自分の本棚の前で、好きなだけ立ち読みをするのって、最高ですね。

もちろん、必ずしも立っている必要はなく。

ソファーやロッキングチェアに座り、お茶や珈琲を飲みながら。

時に、少し小さめの音楽を聴きながら。

ゆったりと、本を開くというのも、贅沢な時間の使い方だなって、そう考えていて。

そう、1日に、20分でも30分でも、そんな時間が取れたら、素敵ですよね♪

余計なものを削ぎ落として磨かれた短い言葉には、人生の機微や、深い真理が込められていて、大切な気づきを与えてくれます。

あるときは心温まり。

あるときは涙がこみ上げ。

あるときは胸が苦しくなる・・・

一冊の絵本が、人生観を変えてしまうことさえ、あるかもしれませんよ!

小さいころに好きだった絵本を、読み返してみてはどうですか?(^^)

ささやかだけど、タイムスリップしたような気分です♪

ということで、2024年8月に読めた本の中から、特に面白かった本(1冊)のご紹介です。


【特に面白かった本】

100万人以上が虐殺されたといわれる、ポーランドにあるナチスドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ収容所。

1945年1月のソ連軍による解放時に、最年少の4歳だったマイケル・ボーンスタインさん(米在住)が、自らの経験をまとめた本が出版された。

「4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した」マイケル・ボーンスタイン/デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(著)森内薫(訳)

マイケルさんと娘で共著者のデビー・ボーンスタイン・ホリンスタートさんは、

「不寛容な人が増えている今の時代だからこそ、この本を手にとって」

と訴える。

原題は、

「Survivors Club(生存者たちのクラブ)」

で、物語の形をとった青少年向けのノンフィクションだ。

マイケルさんが出版を決意したのは、解放時の自分の写真が、アウシュビッツで子供は虐待されていなかった証拠としてウェブに載っているのを見つけたからだという。

「太って健康そうに見えると言われたが、写真が撮影されたのは解放の数日後。

生き残れたのは奇跡だった。

ぼくの経験したことを多くの人に伝えていきたい」

以前、

「アウシュヴィッツの図書係」アントニオ・G・イトゥルベ(著)小原京子(訳)

を読んでいたことから、重なる部分を、違う視点で見ることができて、より立体的なユダヤ人迫害像に迫ることができた。

この本の前半は、住んでいた街でのゲットーの始まりから、アウシュビッツでの生活に至るまでを描き、後半では、アウシュビッツを出てからの生活を描いている。

アウシュビッツを出てからの生活についてはあまり読んだことがなかったので、興味深かった。

また、この本の冒頭で述べられていたように、すでに、この経験から長い年月が経っており、記憶していることが、本当のことなのか、そのように想像していたのか定かではないため、あまり話したくなかったという点では、実に、誠実な対応に感心する。

この本は、それが思い込みでないことを証明するため、さまざまな資料に当たりながら、書かれたものだ。

信頼に値する立派な体験記である。

<参考記事>

【二言三言】

本好きの心を惹きつける渋谷の秘密基地「森の図書室」で、

だれもが憧れるであろう『天空の城ラピュタ』の「ラピュタトースト」を注文!して、

こんな本を手に取り、

ラピュタトーストを食べながら(o´〰`o)ŧ‹"ŧ‹"

ソロ活(一人で気ままに読書)♪

【補足情報】

「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」阿部幸大(著)

■「はじめに」より

学術論文を書くために必要となる要素を分解してみると、その実態は再現可能な知識と技術がほとんどである。

特別な才能などなくてもある程度のクオリティまでは誰でも──本書を手に取るくらいの知的好奇心と意欲があれば、およそ誰でも──到達できるのが、学術論文なのだ。

だが人文系のアカデミック・ライティングは、いまだ神秘のヴェールに包まれている。

なぜなら、それを現在の大学教育がうまくカリキュラム化できていないからだ。

だから、書けるようになる人はなるし、ならない人はならない、といった「才能ありき」のギャンブル的な状況が、人文系のアカデミアではずっとつづいている。

本書は、そのような状況に終止符を打つ。

【リストアップした書籍】

「リベラル優生主義と正義」桜井徹(著)

「バトラー入門」(ちくま新書)藤高和輝(著)

「4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した」マイケル・ボーンスタイン/デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート(著)森内薫(訳)

「生誕の災厄 新装版」E.M. シオラン(著)出口裕弘(訳)

「Rebels with a Cause Reimagining Boys, Ourselves, and Our Culture」(English Edition)Niobe Way(著)

「この1冊ですべてわかる 人事制度の基本」西尾太(著)

「カモメに飛ぶことを教えた猫(改版)」(白水Uブックス)ルイス・セプルベダ(著)河野万里子(訳)

「供述によるとペレイラは…」(白水Uブックス 134 海外小説の誘惑)アントニオ タブッキ(著)須賀敦子(訳)

「おたくの本」(別冊宝島)

「FRIENDSHIP(フレンドシップ) 友情のためにすることは体にも心にもいい」マリサ・G・フランコ(著)松丸さとみ(訳)

「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」阿部幸大(著)

「問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~」ハル・グレガーセン(著)黒輪篤嗣(訳)

「生命学に何ができるか 脳死・フェミニズム・優生思想」森岡正博(著)

「はじめての人類学」(講談社現代新書)奥野克巳(著)

「萌え経済学」森永卓郎(著)

「人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法」アーサー・C・ブルックス(著)木村千里(訳)

「「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド」熊代亨(著)

「そもそも解決すべきは本当にその問題なのか DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文」トーマス・ウェデル(著)DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部(編)

「The Captive Imagination Addiction, Reality, and Our Search for Meaning」(English Edition)Elias Dakwar(著)

「宇宙・動物・資本主義」稲葉振一郎(著)

「体内時計の科学:生命をつかさどるリズムの正体」ラッセル フォスター(著)高橋洋(訳)

「アホになる修行 横尾忠則言葉集」 横尾忠則(著)

「美術の物語」エルンスト・H・ゴンブリッチ(著)田中正之(協力)天野衛/大西広/奥野皐/桐山宣雄/長谷川宏/長谷川摂子/林道郎/宮腰直人(訳)

「本の幽霊」西崎憲 (著)

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