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【川柳(その2)】「形のないもの」
「あれこれと選ぶひとときが愛の度数」
中島みゆきさんの『あした』という曲に出てくる歌詞「形のないものに誰が愛なんてつけたのだろう」を参考にしています。
中島みゆき「あした」
そういえば、世阿弥は、舞の心得として「目前心後」ということを言っていました。
【参考図書①】
「風姿花伝」(岩波文庫)世阿弥(著)野上豊一郎/西尾実(校訂)
目は前を見ながら、心の眼は自分の背後に置かなくてはならないという訓えだそうです。
形のないものは、見ようと意識を働かせない限り、見えない人には一生見えない世界があるのでしょうね(^^;
優しさとか、知識や情報や技術も。
隣り合わせるということが、一緒に生きていくということと知ったり、不幸が幸せへの出発点であることを経験したり、これまで学んだことが、どのように役に立つかどうかを決めるのは、いつでも学ぶもの自身です。
価値は知識や情報や技術、ましてやお金に内在するのではなく、それを用いる人間が構築するのであり、その質を深めるのは、不安定の量に正比例し、成長するためには負荷をかける必要があるのでしょうね。
もしかしたら、自分自身を十分に愛せていないから、相手やものに何かを求めてしまうのかも。
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さて、パメラ・グレンコナーが、こんな事を話していました。
「贈り物をあげることは一つの才能だ。その人が望んでいるものを知り、いつどのようにすれば手に入れられるかを知り、愛情を込めて上手にあげることができなければならない。」
自分中心の考えで自己満足しても、相手は同じように満足するわけではないからなあ^^;
相手の立場になって考えられるような、柔軟な発想を持ち、相手が何を望んでいるかを考えてみる時の指標として、以下の図書とか参考になると思います。
【参考図書②】
「HARD THINGS(ハード・シングス)―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか」ベン・ホロウィッツ(著)小澤隆生(日本語版序文)滑川海彦/高橋信夫(翻訳)
また、自分と同じ状況の人や、もっと苦しい立場の人がいると思えば、考え方も変わるし、「悩んでいるのは自分だけでない」という仲間意識は、人間にたいする愛情、社会にたいする認識となって、人々を前進させるのだと思います。
ポイントは、相手の立場に立て!
普段周りの人からして欲しいことや、かけて欲しい言葉は何だろうか?
自分がして欲しいと思うことを、まず周りの人にしてあげる。
決して見返りを期待するのではなく、常に自分から与えることだけを考えてみることは、でもなあ~中々、思うようにいかないけど^^;
愛と相互理解と仲間意識のあるところ、うまくいくようにできています。
自分がいくら正しく良いと思っていても、相手が同じように感じているとは限らない。
相手の立場に立って、相手の気持ちになって、物事を考えてみれば、見えなかったこと、感じなかったことも、少しづつでも分かってくるはず。
だから、相手から声をかけられる前に、自分から声をかけてみる。
相手が何かをしてくれるのを待つのではなく、自分から何かをしていく。
先に声をかけるだけでも、受け身の時に比べ気持ちは随分違ってくると、そう思って行動に移しています。
まあ~タイミング悪くて失敗する事も多いけどね^^;
でも、だからこそ、そんな、小さな変化(波紋)を愛すること!
そのためにも自己肯定感を高めることがポイントだと考えていて、以下の図書とか参考になります。
【参考図書③】
「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つほめ方叱り方」島村華子(著)
また、作家のアラン・コーエンは、「よい人間関係を築こうと思ったら、あなたの愛の気持ちを相手に示すことだ。」と語っていたし、自己啓発コンサルタントであるアンソニー・ロビンスも「私たちは変化を愛することを学ばなければならない。なぜなら、それだけが確かなことだから。」と語っていたので、今の状況や環境は、いずれ必ず変化するという前提で行動しても、行きたいよね(^^)
環境の変化に適応できなければ、取り残され衰退を待つだけになるから、今あるものがいつまでも続くという考え方を、早く切り替えないと、な^^;
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GARNETCROW「今宵エデンの片隅で」
理由がなくなればいいなと決心したからです。
今、現実に目の前が大変な方には、決して伝えてはいけないことかもしれませんが。
今いる場所が、
今の自分が、
今の自分には、
1番大切な場所だと思うのです。
今の自分を好きになってあげて。
今いる場所を大切にできて。
ひとつひとつのことを大切に幸せを感じられたらって心から思います。
口に十と書いて叶う。
と読みます。
心を偽るのは悲しいけれど。
できる限り自分に正直に。
心を優しく励ますような言葉をかけてあげられたらいいですね。
心から幸せですって言える人がたくさんになりますように。
いつもありがとう。
愛とは何か。
正しさとは何か。
そんなことを改めて考えさせてくれる一曲だと思いました。
時代と共に、正しさなんてものは変わります。
戦国時代では、より強い者が正しく。
自分の主人のために、相手を殺すことも正義とされていました。
しかし、ほんの数百年の間に、それは人殺しとして忌むべき行為へと変わってしまいます。
何が正しいか。
なんてことは、時代や、場所や、そういうものによって簡単に変わってしまうのです。
では、どうすればいいのか。
私は、この歌詞の中で一つの答えを示しているように思えます。
それは、愛を感じる(分かろうと努力する)、ということ。
私たちはいつも愛の中にいます。
家族の愛、友人の愛、恋人の愛、仲間の愛。
しかし、普段そんなことを意識することも少なく、いろいろな口実の元に争ったりしています。
それは、愛が形のないものだからです。
目に見えぬそれは、見えないが故に、簡単に忘れられてしまう存在です。
だからこそ、いつも感じているべきなのです。
駆け引きとか。
圧力とか。
そういうものも。
現代では必要なのかもしれません。
しかし、人々が、愛(分かろうと努力すること=優しさ)を感じ、お互いを思いやることが出来たのなら。
自分が誰かを愛(分かろうと努力)するように相手も誰かを愛し。
愛される存在なのだと理解することが出来たのなら。
エデンの片隅にいる私たちは、平和に生きることが出来るのかもしれません。
愛をいつも、感じていることが出来たなら。
もちろん時期によっては、不器用だけどガムシャラに動いて痛い目にもあいながら。
成長していくのもいいけれど。
できるなら愛だけで。
優しいもので。
居心地のいいもので。
自分の人生を作っていきたい。
よく愛だけじゃ生きていけないと言われるけれど。
胸を張って、愛には、ユーモアも豊かさもすべてがあると伝えたいですね。
欲張りに、愛に生きる人が増えたらうれしいです。
あなたの人生で、出会う人、関わるすべてのものが、愛であふれますように。
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最後に、前述の川柳のモチーフは、この本なんです(^^)
もしかしたら、読んだことある方もいらっしゃるかも。
【参考図書④】
「アミ小さな宇宙人」(徳間文庫)エンリケ・バリオス(著)石原彰二(訳)さくらももこ(絵)(第6「章スーパーコンピューターと愛の度数について)より)
少年がある宇宙人と出会い愛を育む物語。
宇宙人アミは少年に「地球はまだ足りていない」と愛の度数が低いと語る。
「縛られなくてもいい。先の事を考えず今を感じなさい。」と教え、宇宙を包む愛について話し出す。
しかし前書きには「注意! 読み続けないように。きっとおもしろくないでしょう。ここに書いてあるのは素晴らしいことばかりだから」と大人に向けたメッセージが書いてあります。
アミの語る宇宙は「法律=愛」のような世界であるため「罪がない」「所有欲が無い」「肉を食べない」など理想的な世界として描かれています。
大人たちにとっては、その世界は理想郷すぎると感じられることもあるだろうしね(^^;
そうそう、地球人の愛の度数は、平均で550くらい。
優しくて穏やかな人で700くらいだそうですよ。
私は、ん?(@@)