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9月に思うこと

夏の終わるとき、つまり9月になるときに、他では例えられない気持ちを抱かざるを得なかった時期ありませんでしたか?

真っ先に思い出したのが、この曲♪

井上陽水「少年時代 」

少年時代とはいいつつも、実際には夏を描いているのですが、夏が終わるのを惜しむ気持ちにもさせてくれるし、不思議なチカラを持った作品だと思います。

それでも「少年時代」と感じさせるのは何故なのだろうか?

また、ガール・フレンドと遊園地のプールに行った際、夕立に遭ったという、高校時代の山下達郎の実際の思い出をもとに作られた楽曲であるこの曲も青春時代の危うさや儚さを巧みに表現、鮮烈な印象を与えていくれます。

山下達郎「さよなら夏の日」

どちらの曲も、「時間」という少年少女が抱える普遍のテーマを主題にしてるのかな。

夏(青春)が終わって、少年少女は大人になっていくという、10代への憧憬や感傷的な思いの中に未来への小さな希望が込められた、夏を代表する名曲です。

そして、tetoのこの曲のように、夏が過ぎた時のセンチメンタルな部分をほぼ完全に補完してくれたり(^^)

teto「9月になること」

【参考記事】
【teto/9月になること】切ない夏を感じる歌詞の意味を徹底解釈!MV&収録作品も紹介!

https://otokake.com/matome/iePJkt

最近の邦楽ロックと、それを殺すtetoと

そうそう、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(EW&F)の名曲「セプテンバー」は、12月に9月のことを思い出している歌だったわ。

Earth, Wind & Fire「September」

そして月日は流れて・・・・・・

当時ほど夏の終わりを特別視できなくなったのを寂しく感じたり。

コロナ禍ということもあり「取り換えの利かない夏」を過ごさなくなったのもあるかも^^;

暑いとすこしおかしくなれる8月だと、余計に、9月が恋しくなるような気がします(^^)

ただ、9月は、中秋の名月を愛でる月でもあるかな(^^)

9月14日は十五夜のお月見(中秋の名月、芋名月)

昔は、縁側から月を眺め、ぼた餅を食べながら、季節の移り変わりを体感したものです。

今は、ビルに囲まれ、満足に月を眺める機会がなくなってきているようですが、少しの間、空を見上げ、季節の移り変わりを体感してみてはいかがでしょうか?

宇宙の広がりを感じ取ったら、今抱えている悩みも、違う角度から見ることができるかもしれません。

ほんの少しのきっかけで、少しずつ変化していくのが心です。

澄み渡った夜空を見上げ、少し伸びをしてリラックスしたら、今を感謝し、この気持ちを、また明日へとつなげていけたら、いいですよね(^^)

そう、月は、人の心のように変化しています。

言い換えると、人の心は、常に移り変わっています。

笑ったり、悲しんだり、怒ったり、喜んだり・・・・・・

絶え間なく変化していく感情・・・・・・

コロコロと変わる心、うまく発散しながら、動じない心にしていければなって思います。

心が満たされていれば、多少の出来事にもへこたれないはずだから。

自分を許すことも、他人を許すことも出来ていくだろうって気がします。

「旧暦(きゅうれき=むかしのカレンダー)」で「8月15日」にあたる日は、秋のお月見の「十五夜」の日です。

そもそも古来「名月」というだけで仲秋の名月を意味します。

ところで、実はこの日は、「十五夜」はかならずしも満月になるわけではないので、今年は15日の満月の前の日が「十五夜」になります。

むしろ満月でないことのほうが多いくらいだそうです。

全般的には旧暦8月15日「仲秋の名月」は満月より早く来る傾向があります。

一般には中秋の名月を観賞する日と考えられていますが、日本では古くから望月(満月)を拝する信仰がありました。

満月は豊饒のシンボルであり、月光には神霊が宿っているとも信じられてきたのです。

さて、「お月見」の風習は、中国から伝わったもの。

中国では豊作を祝い、満月を愛でながら月餅を食べていました。

その風習が日本に伝わって、月餅が月見団子に変ったそうです。

団子の数は、一般に一年12ヶ月の意味で12個、ただし、閏年には13個をお供えします。

また地域によっては、十五夜に15個、十三夜に 13個というパターンもあるそうです。

さぁ、一年の中で、もっとも美しいお月さまが眺められる日です。

あのかぐや姫が帰った月も、この中秋の名月なのだとか。

そうそう、松尾芭蕉は中秋の名月を、なんとしても「さらしなの里・姨捨山」で見るため旅に出たそうです。

その折りの「更科紀行」を読んでみるのも面白いかも(^^)

「芭蕉の風景〈上〉〈下〉」小澤實(著)

芭蕉の風景〈上〉
芭蕉の風景〈下〉

月の詩人、芭蕉の月の俳句を紹介しておくと、

* 名月はふたつ過ぎても瀬田の月

* 名月や池をめぐりて夜もすがら

* 名月や座にうつくしき顔もなし

* 名月や児立ち並ぶ堂の縁

* 名月や門にさしくる潮がしら

* 名月や北国日和定めなき

などがあります。

お花を活け、お月見団子や、ほろ酔いうさぎなどのお団子をおおきな満月にお供えして、虫の鳴声を聴きながら、ゲームで遊ぶのを今日くらいはおやすみして、お団子つまみ食い(*⌒~⌒*)モグモグしながら、時にはのんびり夜空を見上げてみてはいかがでしょう?

( ∩_∩)_旦~~ はいお茶(^^)

話のネタに”月”つながりで、シンプルで寂寥感たっぷりのメロディと哀切感に満ちた歌詞とハーモニカの音色が泣かせてくれる桑田佳祐の「月」はいかがでしょうか?

桑田さんは、この曲に関して「酒と女の話でもしながら聴いて欲しい」と語られていたそうです。

桑田佳祐「月」

いつもは夜空を見上げる余裕のないあなたも、9月は輝く月に思いをはせてみて(^^)

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