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やりたくないことの片付け方
「やりたくない」ことはやめてしまう。
なぜなら、必要なときがきたら、やる気が出てくるから。
また、「やりたいこと」より「やりたくないこと」を見極めるほうが大事。
サミュエル・スマイルズは、この点について、「私たちはしばしば、やりたくないことを数え上げることによって、やりたい事を見つけるものだ。」と言っていました。
逆の発想をすることで、やりたいことを見つけていくことで、やりたいことより、やりたくないことの方が簡単にみつかるます。
やりたくないことの反対の要素を、やりたいことに結び付けてみてください。
スピノザも「自分にできないと考えている間は、本当はそれをやりたくないと心に決めているのだ。だからそれは実行されはしない。」と看破していて、先ほどの繰り返しになりますが、やりたくなければ、やらないで他の事をやってみることを考えてみる。
但し、やらなければどうなるかを覚悟した上で自らの責任で決意することが大切です。
まだ何とかなると考え続けて、手遅れになる前に決断しないといけないから、時には、以下の様な質問を自分に投げかけてみては如何でしょうか?
自分には向いていないと思う、やりたくないことは何ですか?
あなたが今やりたくないことって、何ですか?
やらなくてはいけないのに、まだ実行していないことは何ですか?
やりたくないことって、どうしても出てきます。
人間には好き嫌いもあれば、向き不向きもある。
仕事の内容によって、これはやりたい、これはやりたくない、とか。
人付き合いなどでも場合によっては関わりたくない関係があるかもしれません。
ほかにも、仕事や家事や掃除等々。
歯医者なんてのも。
やりたくない、で済めば万歳ですが、そうでないときもけっこうあって、問題は、そのときどうするか、ですね。
あなたの今のやりたくないこと、どうしていますか?
やるなり、やらないなり、何かしら選択して、片付けたいものです。
そうでないと、常にココロのどこかにひっかかり、結果としてけっこうなマインドエネルギーが消費されてしまいます。
これがエナジー・ヴァンパイアの特徴であり、主にスピリチュアルな概念として使用される言葉で、人からやる気やエネルギーを奪う人のことを指しているそうです。
エナジー・ヴァンパイアは少なければ少ないほど、人生の効率はよくなるので、始末したいもののひとつです。
効率がよければ幸せになるとは限りませんけれど(ときに効率の悪いことも必要だったり、面白かったり何かを学んだりするし)、少なくとも、本当に大事なことに向けるエネルギーを無駄遣いしなくてすみます。
やりたくないことを片付ける考え方としては、オプションはいくつかあります。
消えてくれと希望的観測のもとに放っておく。
本当に消えてくれるときもあるかも。そうしたらラッキーです。
とりあえず先延ばしにしておく。
いやなことは後で、ぎりぎりになってから取り組みたい方にお勧め。
その代わり、先延ばしにして痛い目を見る可能性があるけれどその覚悟と準備も必要です。
目をつぶって自分でやる。
喉もと過ぎればなんとやらでやってみたらそれほど大変じゃないときもあるかもしれないし、意外な発見もあるかもしれません。
ただ、無理してやりたくないことをやって、マイナスの結果を招く恐れもあることをお忘れなく。
長いことやりたくないことをやり続けていると、ココロも身体も壊しますよ。
それから、誰かに頼んでやってもらう。
このオプションはぜひぜひ使いたいところです。
私のやりたくないことは、もしかしたら誰かのやりたいことや、得意なことかもしれませんから。
頼むのが下手・苦手な方はぜひ、人に頼むスキルを身につけましょう。
頼むと罪悪感を持ってしまうなら、頼むことは悪いことではないという見方の入れ替えを。
それから、やりたくないから、やらない!と決心してやらないことにするのも、非常に有効な手段です。
このオプションは、結果としていろいろ考えさせられるのも事実。
たとえば、この仕事はいやだ!やりたくない!で、(またはこの職場はいやだ!この上司はいやだ!とか)この際やめることにする、と言っても、生活がかかっていれば、そうすぐ決められないかもしれませんし。
それでも、やらないという選択の結果、成り行きがどうなっても、それを受け入れる準備を整えていれば、いいわけですよね。
そうすれば、やりたくないことをやらない!という決断は、本当に解放感がありますし、自由になれます。
考え方のコツは、どれも有効な選択肢のひとつとしてみること。
ただし、どの選択にもそれに伴う結果への受け入れというか責任がついてまわるということ。
自由な選択には、自分の責任も伴うものとして見る必要があるのです。
やりたくないことをやらない決断には勇気もエネルギーもいります。
ただ、やりたくないことを続けて吸い取られるエネルギーと犠牲にしている自分の気持ちと、今どちらが大事なのか、現実を見つめつつ自分にベストの選択をしてくださいね。
あなた自身が選ぶなら、この時点でそれは間違いなくベストの選択です。
そのことも忘れないでください。