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【この世界は、もっと広いはずだ。】地図なき山

北海道の中央部から南東部にかけて、1500メートル~2000メートル級の山々が連なる日高山脈。


日高山脈は、北海道中央南部を南北に貫く山脈です。

北海道唯一の山脈で、国内最大の国定公園である日高山脈襟裳十勝国立公園の中心となっています。

▶特徴

最高峰は幌尻岳で、標高は2,053mです。

氷河の痕跡であるカールや、稜線の鋭く切れ込んだナイフリッジなどの地形が見られます。

ササやハイマツなどのヤブが茂っており、背丈を超えるようなヤブに身を埋めながら進むこともあります。

新生代(5,500~1,700万年前)に形成された極めて新しい山脈で、貴重な学術情報を残しています。

▶日高山脈襟裳十勝国立公園

北海道の中央南部に位置し、海から山岳まで連続した南北およそ140kmに及んでいます。

国内では、もっとも原生的な自然環境が残されています。

海岸部には、海成段丘、海食崖、岩礁なども見られます。

広大な十勝平野からは、雄大な山岳景観が一望できます。






さて、バイクで道南地方を旅する際に、おすすめのツーリングスポットとしては、やはり、襟裳岬があります。

ちょうど、太平洋に突き出したような地形の先端に位置しており、ここは、日高山脈の南端にもあたります。

日高昆布でも有名な場所であり、海と山の自然を、一体となって楽しみたい方に、おすすめの場所だと思います(^^)

襟裳岬周辺は、開放的な眺望が魅力で、広大な太平洋の風景は、時間を忘れて見入ってしまうほど、非現実的な空間でもあります。

但し、ツーリング時に注意しておきたい点としては、強風が挙げられます。

日本とは思えない荒れ果てた海岸ルート/北海道道34号襟裳公園線

襟裳岬は、日本国内でも、極めて風が強い場所のひとつであり、バイクの操作を誤ると転倒してしまう危険性もあります(^^;

もし、レンタルバイクを借りる際には、アメリカンや大型ネイキッドなど、できるだけ安定感のある車種を選ぶと良いと思います。

また、安全対策や寒さ対策として、プロテクターや厚手のパンツ、グローブなどの装備も忘れないようにして下さいね(^^♪


『Japan's last unexplored region DAY1』日高山脈に残る日本最後の秘境


「地図なき山 日高山脈49日漂泊行」角幡唯介(著)

その自然豊かな山塊に、

「地図」

を持たずに分け入ったならば、人は目の前の風景をどのように受け取り、周囲の世界と自己とをいかにして結びつけるのだろうか――。

本書は『極夜行』で極夜の北極を旅し、現在も犬橇(いぬぞり)による冒険を続ける著者が、北海道を舞台に足かけ6年をかけて敢行した独創的な登山の記録である。


「地図のない場所で眠りたい」(講談社文庫)高野秀行/角幡唯介(著)


【おまけ】


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