怒り爆発しそうなとき
人間なら誰でも腹の立つときはあります。
何か嫌味を言われたり、悔しいやら腹立たしいやらの気持ちになったり、言い返してやりたくなったり。
そんなとき、自分の気持ちをどう処理していますか?
切れたり、爆発したり、たまにそういうこともあるでしょう。
それができるならそれも悪くないです。
ただ、職場であったり、公の場であったり、キレたり爆発してはまずい場面も多々あります。
感情にまかせてしまうと、腹立ち紛れに出た言葉を後悔することもあるかもしれませんし、人間関係にヒビが入ったりすることも。
キレそうなとき、腹が立ってしかたのないとき自分の気持ちをどう処理するか、これは意外に大事なスキルになりそうです。
このスキルは、あちこちで応用できるので身につけておくと便利。
基本的には、自分の中のリアクションをレスポンスに変えていく、というスキルです。
怒りのエネルギーは強いものですし、怒ったときの一番最初の反応は、ほとんど反射みたいなもので、あまり考えないで出してしまうこと、こちらがリアクション。
レスポンスとは、怒りは否定しないけれど、その怒りを十分自分で感じ、受け取り、それをどう対処するか考えた上での反応です。
そのために一番必要なものは何か考えてみると、間を置くこと。
間とは、一呼吸というか、時間、物理的な距離などを差します。
たとえば、「いっちにぃさんしぃごぉろくしちはち」と心で数えてみる、物理的にその場所を離れる、とにかく一晩置いてみる、など。
そんな単純なことですが、その場でがーーっと感情に流されてしまうのを防ぐことを可能にしてくれます。
そういえば、怒っていても一晩たつと多少は薄れますよね。
怒りを感じたその場を離れる、というのはとくに大きく効果がありますので、ぜひ試してみたいことです。
外の空気など、自然に触れてみるのもいいです。
とにかく、自分のリアクションを少し遅らせてそれをレスポンスにするにはどうするのか、考える時間や空間を自分に与えてください。
その時間や空間ができたら、後はいくらでも対処の方法を考えられます。
たとえば、このことが本当に重要なのか、振り返ってみましょう。
自分が怒りを持ってかかわるほど、怒る反応を見せるほど、重要な問題なのか。
怒るというのは、大きなエネルギーなので、それだけの自分の大切なエネルギーを注ぐに値する問題なのかどうか、考えてみるのです。
重要でないなら、無視する、ほうっておく、というのもひとつの手です。
重要なら、怒りをどう相手に伝え、それを建設的に使って行けるのか考えてみるのもいいでしょう。
怒りの感情は、そのパワーが強い分、ポジティブなパワー変えたり、何かモチベーションの素にできることもあるので、その道を探ってみると、意外に道は開けてくるかもしれません。
相手に頭にきたら、相手の中に自分を見つけようとしてみるのもひとつの手。
似たところや同じところがあれば、怒ることもできなくなるもの。
また、もしかしたら似たところがあるから気に障るときもありますよね。
身内なんかは、そんなことも多いものです。
こんな人と似てるなんて、そんなことは絶対にない!と余計に腹立たしくなるわけですが、もちろん絶対的に同じというわけではないはず。
違うと思うなら、同じように反応しているわけにはいきません。
でないとやっぱり似ている、ということになってしまうかも。
それから、相手が教えてくれているものを探すのもいいでしょう。
周りの人は何か意味があって現れるもの。
たいていは、何かを教えてくれるためにいるのだと思ってみてみると、本当に!すべての人は必ず何か教えてくれています。
これはいやだなあ、と思うなら私はそうならないようにというリマインダーでもあるし、反面教師でもあるかも。
きちんと自分の思っていることを伝える、そんなスキルを学ぶために試されているのかもしれないし、もしかしたらちゃんとNOを言うことを学ぶためかもしれません。
自分のリアクションを、レスポンスにするためにできることをやってみてください。
練習したら上手になりますよ。