【メモ(memo)】ブレない自分になるには
自分の尺度って、いったい何でしょう。
もちろん、自分が持っている情報や知識、考え方もあるし、普段から、自分で考えて判断する、そんな習慣も大切です。
でも、ひとつ提案したいのが、自分を知る上で、キーとなる価値観の認識です。
価値観の認識なんていうと、おカタくなるけれど、つまり、自分が、何を大事にして生きているか、その軸となるのが、価値観です。
それが、尺度のひとつにつながります。
普段、自分が何を大事にして生きているかなんて、あまり考えていないことが、多いものですよね。
意識している・していないにかかわらず、私たちの行動や考え方・見方を大きく支配しているのが、価値観です。
自分らしさに直結していると言ってもいいでしょう。
例えば、「正直」が、価値観の中にあったとして、あまり、正直でいられない環境にいると、とても、居心地が悪くなります。
でも、自分の価値観が、「正直」なのだと知らない、または、意識できていないとしたら、自分がなぜそうなのかわからないし、正直すぎる自分に自己嫌悪したり、自分を責めたりするかもしれません。
ここで、私の価値観は、「正直」なんだと、普段から、意識できれば、自分にとって、正直でいることが自然で、これでいいんだ、と肩の力も抜けるはずです。
また、いろいろな選択や、人生の岐路などでも、大きな力を発してくれるのが、この価値観。
何かを選択するときは、自分が何を大事にしているか、自分にとって何が大事か、理解していれば、自然と何を選ぶべきなのか、何を選びたいのかわかりやすくなります。
でも、自分の価値観を知らなければ、何を大事にすればいいのかのガイド役がいないのですから、当然ながら、どうしたらいいのかわからなくなるのです。
もしあなたが、自分の尺度がよくわからない、今、何かが違っているような気がする。
または、比較的、周りに振り回されやすいのであれば、一度、自分の価値観を、じっくり、探ってみることを、お勧めします。
「自分が眠っていると気づいた人は、其の瞬間、既に、半分目覚めている。」
軸をもって、ブレない自分になるための、ひとつのよりどころになるはず。
そして、周りで起きることに、いちいち反応しなくてもよくなるのです。
【今日の短歌】
「コロッケを肉屋に買ひて歩みつつ少年の日のよろこびを食ふ」
(柳宣宏『施無畏』より)
「後ろより誰か来て背にやはらかき掌を置くやうな春となりゐつ」
(稲葉京子『宴』より)
「さかみちを全速力でかけおりてうちについたら幕府をひらく」
(望月裕二郎『ひらく』より)
【参考記事】