【メモ(memo)】答えを探す場所
どうしたらいいんだろう・・・?と、答えを探しているとき、あなたが答えを探すところは、どこですか?
コーチングでも、セミナーでも、多くの人が、答えが出ないとき、答えがわからないとき、間違った場所を見ていると、余計に、答えが、でてこないことがあります。
例えば、他の人のやっていることや、世間一般ではどうなのか、とか。
または、模範の答えは、どうなのか。
本当に答えのある場所は、本来、自分の中です。
だから、答えを探すべきところは、自分の心。
あなたは、いかがですか?
数学ではないし、テストでもないから、人生では、答えがひとつ、なんていうようなことの方が、少ないはず。
でも、習性って恐ろしいもので、つい、正しい答えがあるような気がして。
どこかで、誰かが、正しい答えを持っているのじゃないかと、間違った場所を、一生懸命、探してしまいます。
こんな風に言うと、自分でわからないから、自分以外の人は、どうしているのか知りたい、ということになるかもしれませんね。
確かに、人の意見も参考にするのもいいし、誰かのやっていることを、ロールモデルにするのもいいでしょう。
参考にして、自分の思考や行動の役に立つなら、おおいにけっこう。
じゃんじゃんやるべき。
でも、周りを見て、自分と比べてみて、返って落ち込んだり、うらやんだり、ひがんだりするのも、非常に消耗します。
もし、つい比べてしまう、というなら、周りを見るのは、役にたっていないので、直ぐに、ストップすること。
自分の中で、答えが出ていないのは、まず、第一に、自分の中に、答えがあると信じて見ていないからだと、私は考えています。
例えば、私達の生活には、今日も、人の思いや、意見がたくさん溢れています。
誰かの問いかけに触れたとき、はっきりと答えられない自分に、モヤモヤしてしまうことはありませんか。
そんなときは、
「まんなか」
でいることも、自分の大切な答えです。
誰かに合わせて、答えを決めるより、揺れる自分を受け入れて、理解しようとすることで、本当の思いが見えてくるかもしれません。
自分の答えは、自分のもの。
今、この瞬間の思いを大切に、しなやかな心で歩いていきましょう。
ただ、どうしても、答えがわからない!
どうしたらいいかわからない!
と考えていると、本当に、わからなくなってしまいます。
思考が、現実を作るのでしたよね。
だから、答えを出すなら、まず、思考から、少し変えてみることです。
答えは、あるはずだ。
私が、持っているはずだ。
もう一度、自分の心の中を、
■よく探してみよう
■よく見てみよう
と、いつもより、少し、根気よくなってみてください。
そして、
「どうしたらいいんだろう?」
の代わりに、私は、
「いったいどうしたいんだっけ?」
に、質問の内容を変えてみる。
そもそも、
「私はどうなりたくて、どうありたいのか?」
と聞いてみましょう。
心がどうしたいか聞いてみると、意外な声が、聞こえてくるかもしれません。
また、答えがすぐ出てこなくても、諦めないで、自分に問いかけ続けるクセをつけてみましょう。
自分で出す答えは、常に正しくて、後悔はしないし、いつでも納得できます。
例え、もし、その答えが、結果的に、自分の望む結果にならないとしても、何か、そこから学べるはず。
答えが出ないとき、間違った場所を見ていませんか。
答えを探す場所は、まず、最初は、あなたの中です。
【参考資料】
グロースマインドセットとは~成長する思考パターンと活かし方~
【参考事例】
「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。
新しい目で見ることなのだ。」(マルセル・プルースト「失われた時を求めて」より)
「自分は、探すものではなく、つくるもの。
今、探しても、見つからない自分になる。」
「やらない理由を探すのがうまくなると、成長は止まる。」
「世界は広く、把握できる範囲は、ひどく限られているのだけど。
把握の仕方如何で、世界は、どんどん明るくなっていく。」
【今日の短歌】
「見ていたら夜が終わるのではなくて朝が始まるのだとわかった」
「猫たちが思い思いに伸びをする世界は今日も平和ちゃうかな」
(谷じゃこ『ヒット・エンド・パレード』より)
【参考図書】
「見えないものを探す旅—旅と能と古典」 安田登(著)
「弱いつながり 検索ワードを探す旅」(幻冬舎文庫)東浩紀(著)
「ゆるく考える」(河出文庫)東浩紀(著)
「訂正する力」(朝日新書)東浩紀(著)
「数値と客観性―科学と社会における信頼の獲得」セオドア・M・ポーター(著)藤垣裕子(訳)
「解像度を上げる―曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法」馬田隆明(著)
「マインドセット「やればできる! 」の研究」キャロル・S・ドゥエック(著)今西康子(訳)
「「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問」(PHPビジネス新書)細谷功(著)
【参照図書】
「偶然を飼いならす」イアン ハッキング(著)石原英樹/重田園江(訳)
「確率の出現」イアン・ハッキング(著)広田すみれ/森元良太(訳)
「表現と介入 科学哲学入門」(ちくま学芸文庫)イアン ハッキング(著)渡辺博(訳)