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【本日の思いつきバックナンバー】「クラシックを飽きずに親しむコツ」版バックナンバー


【前書き】

自分の1日を、適宜、備忘録的につぶやいたり、メモ等を残しておくことで、今年の自分シーンへの振り返りのためとか、友人への近況報告になったりしてオススメかなって思います。

三日坊主でも続く日記と考えれば、案外、楽しいかもしれません。

つぶやくスタイルは、日記・随筆・エッセイっ風でも、五・七・五の俳句風でも、面白ければいいのかなって、そう感じます(^^)

みなさんは、日記・随筆・エッセイって、どんな違いがあると思いますか?

書いた本人が「これは日記」と言えば日記とも言えるし、「エッセイ」と言えばエッセイになるような。

例えば、エッセイは、随筆に似ているけれど、もうちょっと軽い感じのものって気がします。

だけど、自分の目でよく見たり、よく人のお話を聴いたり、読んだり耳にしたこと、その中で心の底から感動したり、感じたことを自分なりに深く考え、ある程度考えがまとまったら、ダラダラとした形ではなく、それをできるだけ簡単、明瞭にわかりやすく書き表すことが大切なのかなって気がします。

まあ、あまり堅苦しく考えずに、これまで、インプットしたものの中から、心に浮かんだことを、どんどん「エッセイ」みたいな形で表現して記事を書いてきました。

ここで、何かのテーマを日記・随筆・エッセイなどで書くことの意義を考えてみると、自分の思考を文章にして書き出すことで思考が整理できたり、それを読み返すことによって、自分の思考に対し客観的な視点を持てたり、そのため脳内だけで考えているよりも、より思考が進むといった利点があると思います。

そこで、必要な行動として、どんなテーマでも思考すること、書くこと、後で読み返すこと、読み返してまた考えること、また考えたことを書くことの繰り返し、要は、その習慣づけがメタ認知のために大切なんだなって、今回の作業で再認識した次第です。

振り返りは、とても大切で、書くことによる思考の外化・メタ認知の促進によって、自分ひとりの中で効率よく学習(=いろんな理解、思考)を進めることが可能になるなどの効果が期待できるから、みなさんも、お試しあれ!

さて、これまでに、その時々で、書けそうだと思ったテーマをベースにして、記事を書いていたら、結構シリーズ化していて、記事のストックも多くなってきたため、備忘録(バックナンバー)としてまとめてみました(^^)

【漫文】「西洋音楽史 「クラシック」の黄昏」(中公新書)岡田暁生(著)


[ 内容 ]
一八世紀後半から二〇世紀前半にいたる西洋音楽史は、芸術音楽と娯楽音楽の分裂のプロセスであった。
この時期の音楽が一般に「クラシック音楽」と呼ばれている。
本書は、「クラシック音楽」の歴史と、その前史である中世、ルネサンス、バロックで何が用意されたのか、そして、「クラシック後」には何がどう変質したのかを大胆に位置づける試みである。
音楽史という大河を一望のもとに眺めわたす。

[ 目次 ]
第1章 謎めいた中世音楽
第2章 ルネサンスと「音楽」の始まり
第3章 バロック―既視感と違和感
第4章 ウィーン古典派と啓蒙のユートピア
第5章 ロマン派音楽の偉大さと矛盾
第6章 爛熟と崩壊―世紀転換期から第一次世界大戦へ
第7章 二〇世紀に何が起きたのか

[ 問題提起 ]
西洋音楽史の大きな流れを数時間で理解できる名著。

この新書一冊で得た音楽史の知識は学生時代に私が受けた音楽の授業全部を上回る。

1,000年以上にわたる歴史の情報が、コンパクトに整理され、わかりやすい表現にまとめられている。

本当に素晴らしい本だ。

まず、俗にクラシックと呼ばれる西洋芸術音楽とは、

1.「知的エリート階級(聖職者ならびに貴族)によって支えられ」

2.「主としてイタリア・フランス・ドイツを中心に発達した」

3.「紙に書かれ設計される」

音楽文化であると定義される。

中世の人々にとって音楽とは、

「世界を調律している秩序(ムジカ・ムンダーナ)」

のことであり、数学に近い概念だった。

[ 結論 ]
同様の秩序は、人間にも宿っているとされ(ムジカ・フマーナ)、実際に鳴る音楽は、器楽の音楽(ムジカ・インストゥルメンタリス)として、最下位にあるものだった。

だから、西洋音楽のルーツであるグレゴリオ聖歌は、人間が楽しみで聴く音楽ではなく、

「神の国の秩序を音で模倣する」

という性質を持っていたという。

おそろしく引き延ばされた低音のグレゴリオ聖歌は、聴いていて、楽しいものではない。

やがて、この聖歌に、新しい別の声部をつけたオルガヌムが生まれ、その声部が複雑化したり、歌詞がのる(モテット)などしていくことで、私たちにもおなじみのクラシック音楽へと進化していった。

「われわれにとって「和音」といえば、たとえば「ドミソ」のことであるが、中世においては「ドミソ」は不協和音だった。

つまり「ミ(三度)」が入っていてはいけなかったのである。」

大きな音楽史の流れの中で、バッハ、モーツアルト、ベートーベン、ハイドン、マーラーなど、数十人の有名な音楽家達の役割、位置づけが、大胆なほど明解に説明されていく。

例えば、「西洋音楽の父」とされ、バロックの代表的な音楽家と一般に考えられているバッハについては、

「周知のように、死後半世紀近くあまり顧みられなかったバッハは、1829年のメンデルスゾーンによる≪マタイ受難曲≫の100年ぶりの再演とともに劇的な「復活」を遂げ、十九世紀ドイツにおいて「音楽の父」へと神格化されるに至った。

しかしながら十九世紀のこのバッハ熱の背後には、多分に政治的背景(プロテスタント・ドイツ・ナショナリズムとでもいうべきもの)があっただろうことを、決して忘れてはならないと思うのである。」

という記述で、俗説を覆してみせる。

バッハは、バロック最末期の人である上に、バロックの中では、異端だったことが解説されている。

ベートーヴェンについては、著者はこう評する。

「ハイドンや、いわんやモーツァルトと比べて、ベートーヴェンの音楽は決して聴いてすぐ楽しいと思えるようなモノではない。

彼の作品の主題のほとんどどれもが、誰でも考えつきそうな凡庸なものだとすらいえるだろう。

だがベートーヴェンは、飽くことなくそれらを研磨し、組み合わせ、積み上げ、完成する。

<中略>

天賦の才ではなく労働によって大きな建物を作り上げていくベートーヴェンの音楽が、十九世紀市民社会によってあれほど崇拝されたのは彼らがそこに「勤労の美徳」の音による記念碑ともいうべきものを見出したからではなかったか。」

こんなふうに、新しく現れたジャンルや音楽家達の特徴と、同時代に置ける意味が、明解で、大胆に示される。

中世グレゴリオ聖歌から、20世紀のシェーンベルクまで、はじめてクラシック音楽史の全貌が見えた気になれた。

[ コメント ]
音楽についての含蓄のある言葉も多い。

「「いつどこでどう聴いてもいい音楽」などというものは存在しないのであって、「音楽」と「音楽の聴き方」は常にセットなのだ。

「ある音楽をいくら聴いてもチンプンカンプンだ」という場合、ほとんど間違いなくその原因は、この「場違い」にあると、断言できる。」

この言葉は、絵画や文学など、音楽以外の芸術鑑賞にも、当てはまる名言といえそうだ。

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【コトバンク】

https://kotobank.jp/

精選版 日本国語大辞典 「クラシック」の意味・読み・例文・類語
クラシック
(classic classique)
[1] 〘名〙
① 古代ギリシア‐ローマの芸術作品のように、完成され調和のとれた形式の美しさを特色とする作品、あるいは流派。音楽、美術などでそうした特色を持った古典派の作品をもいう。古典派。
④ 西洋の伝統的な作曲技法や演奏法による音楽。一般にジャズやポピュラー音楽に対して、バロック音楽あるいは古典派音楽から近代、現代に至る芸術音楽の総称として用いる。クラシック音楽。純音楽。
※この神のへど(1953)〈高見順〉三「クラシックをやってますの」

【後書き】

【宿題帳(自習用)】「音楽」をやり直してみる
https://note.com/bax36410/n/n33e7fc90543b

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