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【メモ(memo)】「できること」対「やりたいこと」

キャリアで行き詰まることは、多くの人が経験します。

仕事は、一日の多くの時間を取ることが多いため、つまらなくやっているよりは、楽しく、充実した時間にしたいと思うのは、自然なことです。

実際、キャリアについて何か変えたいと思ってやってくる方はとても多い。

あなたは、キャリアを考えるときに、何を一番優先しますか?

貢献したい。

やりたいことをしたい。

私でしかできないことをしたい。

必要とされる存在であること。

稼ぎたい。

安定したい。

成長したい。

チャレンジしたい。

リーダーシップを取って人をまとめたい。

自分の今までを役立てたい。

などなど、仕事を通して、ひとつの自己実現を目指す方は多く、真剣だからこそ、悩みも多く深くなります。

一般的には、やりたいことを考えるよりも、今できること、仕事になりそうなこと、求人のありそうなところ、お金のよさそうなところ、と考える習慣があるのも事実。

これも悪くないアプローチではあるものの、今あるキャリアに疑問を持つなら、ぜひ、一度、自分の本当にやりたいことについて、考える時間をたくさん取っていただきたいものです。

例えば、求人があるからと、エクセルや簿記の資格などもがんばって取られているのだけれど、ひとつ抜け落ちているのが「自分が本当にやりたいこと」の軸です。

確かに、表面的には、仕事が続いていないので、根気がないように見えますが、根気の問題ではなくて、自分がやっていて面白いと思う仕事ではないから続かないのです。

自分の気持ちに正直な人なら、やりたくないことを仕事と割り切って続けるのは大変なこと。

正直なのは悪いことではありません。

仕事があるようにと、自分を守るつもりでいても、結局、こうして仕事が続かなくて、守るどころか、逆の結果を呼んでしまいます。

こんなときは、できることやお金や安定など、目先のことはちょっと横においておき、ココロをリセットして、自分の本当にやりたいこと、楽しいと思えることを見つめなおしてみる良いチャンスですね。

また、覚えておきたいのが、仕事のための人生ではなく、人生のための仕事だ、ということ。

だから、仕事に振り回されるのではなく、自分でキャリアの舵取りをする姿勢を持っていていただきたいのです。

仕事は、人生にプラスになるように、楽しく、もちろん大変なこともあるけれど、それも、後で、考えたらよかったと思えるように、そんな風でありたいですね。

例えば、欧米では、もちろんキャリアも大切だけれど、自分が楽しむために必要なお金を稼ぐ、という意味で、ドライに仕事をとらえるカルチャーがあります。

だから、バケーションもしっかり(年30日ほど)取る。

友人や恋人との時間や、自分の趣味やスポーツなどの時間も、大切にするのを、本当にみんな普通にやっていました。

労働を美徳とする日本では、今すぐそうなることは無理でも、キャリアが多少うまくいかなくなったときに、もう一度思い出したいのが、このコンセプトです。

私の楽しいことって、やりたいことって、何だっけ?

あなた自身の答えを考えてみてください。

【今日の短歌】
「ともかくも家の明かりを全部消す今日のつじつま合はなくてよし」
(永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』より)

「アラームの鳴る一分前に目覚めればその六十秒を抱きて眠る」
(和嶋勝利『天文航法』より)

「時の流れにさからうための筋力よ鉄棒の鉄の匂いをつけて」
(花山周子「現代短歌」2022 No.88より)

「生と死のうづうづまきてをりにけむ丸縁眼鏡の志功のなかに」

「小説を書くとは蛇になることぞ 川端康成の眼をおもふ」
(花鳥佰『逃げる!』より)

【参考図書】
「科学的な適職」鈴木祐(著)

「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」北野唯我(著)

「ナッジで、人を動かす ―行動経済学の時代に政策はどうあるべきか」キャス・サンスティーン(著)坂井豊貴(解説)田総恵子(訳)

「NUDGE 実践行動経済学 完全版」リチャード・セイラー/キャス・サンスティーン(著)遠藤真美(訳)

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