No2「知恵」を「実践」に変える読書術 #A15-ロジラテ思考読書術-
前回は、「知識」を「知恵」に変える読書術についてお話しましたが、今回はさらに一歩進んで「知恵」を「実践」に変える読書術についてお話します。
1.これはと思った文章を色分けしよう
やることはすごくシンプルです。
本を読んで役立つ情報が見つかったら、下のように色分けするだけです。
赤ライン 何が起こったのか?
青ライン 何故それをしたのか?
黄色ライン 何をするのか?
つまり、役立つ情報を起承転結のストーリーにしてしまうのです。
記入例として、私の著書『ゴルフで覚えるドラッカー』ゴルフダイジェスト社でやってみましょう。
2.レポーティングノートを作る
本を読み終わったらレポーティングシート(下図参照)を作ってください。
A4を3つに区切り、1番目と2番目の欄は色分けした部分を要約して書き込む。右端のメモ欄は、分からない言葉、新しい言葉の意味を書いておきます。
2.ストーリーを記録する
本を読み終わったら、次は色分けした文章をレポーティングノートに記録します。
ここで色々考える必要はありません。色分けされた赤、青、黄色の情報を単純に要約して書くだけで結構です。
書いているとき、何か感じたり、考えが浮かんだら【コメント】欄に書き加えておくと、後々実践するとき役立ちます。
3.知恵を成果に変える
私の体験をお話します。
この読み方でレポーティングを続けていると、意識しなくてもその本の知識が知恵となって頭の中に残るようになります。
それにはレベルがあって、
はっきりと覚えていること。
ぼんやりと、なんとなく覚えていること。
言葉にできないけど、なんか引っかかる程度に覚えていること。
など様々です。
でもこのレベルでいいんです。
大事なことは、目の前に解決しなければならない問題が現れたとき、知恵(武器)をいかに早くピックアップできるかです。
それには、このレポーティングシートが最強の武器になります。
自分で書いたレポートですから、自分で書いたコメントや、マーカーペンで記されたところをサラッと眺めるだけで、重要な知恵(武器)が瞬時にピックアップできるようになります。
知恵(武器)がピックアップできたら、次は知恵(武器)の実践です。
本当に役立つ知恵(武器)なのかを一つ一つ実験していくのです。
次回は、「知恵」を「成果」に変える方法についてお話します。
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