AIを使って50代から人生のアップデートを始めよう!
この記事をお読みいただいている方は、40代以上の方ではないでしょうか。
きっと、
「え? 本当かよ……50歳を過ぎた人がAIなんて使えるわけないでしょ?」「AI? 何に使えばいいの?」
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
私は現在67歳ですが、現在AIコンサルタントとして活動し、東京商工会議所や企業でマネジメントセミナーを開催しています。その際、必ず受講者にこんな質問を投げかけます。
「ChatGPTのようなAIを日常的に活用されていますか?」
結果として、8割以上の方が「使っていない」と回答されます。
さらに驚くべきことに、ある総合私立大学の工学部の学生に同じ質問をした際、半数以上がAIを活用していないと答えました。これほど多くのメディアがAIを取り上げているにもかかわらず、この状況です。
今日は、この現状を踏まえ、50歳以上の私たちがAIとどう関わるべきかについてお話しします。ご興味がある方はぜひ最後までお読みください。きっと、未来が大きく変わるヒントが見つかるはずです。
1.世間で言うほどAIは浸透していない
この言葉は、何を意味しているのでしょうか?
多くの人が
「AIは必要だ」
「これからはAIを活用しなければビジネスで遅れをとる」
と感じているにもかかわらず、実際には手をつけられていない現状を示しています。
裏を返せば、多少AIを使えるだけでイノベーションを起こすチャンスがあるということです。
読者の皆さんが何か体系化された知識や経験をお持ちであれば、AIを初歩的に活用するだけで新しいコンテンツを生み出せる可能性があります。
私の場合は、ChatGPTを使いドラッカーのメソッドを組み込んだ日報管理システムを開発し、それをセミナーや企業導入のコンテンツとして展開しています。
このセミナーを始めたころは、ChatGPTの提供する自然言語プログラムを活用して簡単なシステムを作りました。このシステムは1時間程度の作業で完成しましたが、それだけで十分マネタイズすることができました。
2.稚拙なプログラミングスキルでなぜビジネスモデルになったのか?
これからお話しするのは、この記事の核心部分です。
AIプログラミングと聞くと、PythonやJavaといった専門的なプログラミング言語をイメージされる方も多いでしょう。
もちろん、これらの言語を使いこなせれば高度なプログラムを構築できます。しかし、それだけでは顧客に価値を提供するコンテンツにはなりません。
ここで、興味深い事例を紹介します。
1)稼げるAIエンジニアは、ビジネスを理解している人
あるAIスタートアップのセミナーに参加したときのことです。そこには30~50代のAIスタートアップ関係者が約150人集まり、情報交換をしていました。私もこれまでの経験や開発したAIシステムについて話していたのですが、あることに気づきました。
「 ほとんどの人がやっていることは、それほどレベルが高くないな……」
「この人達はプログラミングスキルはあるけれど、顧客のニーズを本当に理解しているのかな?」
もちろん、高度なプログラミングスキルを持つ方々もいらっしゃいましたが、全体の半分ほどは必ずしもそのようなレベルではありませんでした。特に顧客が求めるビジネスロジック――例えばマネジメントやマーケティングの課題解決――に結びつける力が弱い印象でした。
つまり、重要なのはプログラミングスキルだけではなく、顧客の課題を解決できるビジネス知識・経験です。
50代の方々には、豊富なビジネス経験があります。それにChatGPTを活用するだけで、簡単に新たな価値を生み出せる可能性があるのです。
3.AIを使って50代から人生のアップデートを始めよう!
私の事例ですが、AI日報システムを開発し、2社に導入していただきました。このシステムの特徴は次のとおりです。
担当者がスマホでその日の業務内容や課題を音声入力すると、AIが整理・分析して日報を作成。
データをもとに個々の成果や課題、強みを分析。
半年後や1年後の戦略・戦術をAIが自動で提案。
このシステムはプログラミングの知識よりも、むしろマネジメントの知識や経験が求められました。そして、これがAI時代の強みだと感じています。
4.今こそAI活用に一歩を踏み出すとき
AIの活用は決してハードルが高いものではありません。ビジネス経験の豊富な50代以上の方々にとって、少しの知識を加えるだけで可能性は無限に広がります。
今、少しでもAIに触れるかどうかで、この先の人生は大きく変わります。未来に向けて、あなたはどのような一歩を踏み出しますか?