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役員の常套句「一言でいうと何だ!?」の対処法
昔、大滝秀治と岸部一徳が出演していたキンチョールのCM。
覚えていますか?
【大滝秀治の名台詞】
「つまらん!お前の話はつまらん!」
【キンチョールのTVCM Youtubeより抜粋】
あれを見たとき、思わず「うっ!」っとうなずき、自分の手の平が汗ばんだのを思い出します。
何故かというと、現役当時のわたしは役員相手に説明する機会が多く、よくこんな風に言われたからです。
「わからん! お前のいうことは、さっぱりわからん!」
「もういい! 次ぃ!」
いまだに、トラウマになっています。苦笑
1.役員は、なぜ人の話を聞かないのか
この経験は、後の私の人生に大きな転機を与えてくれました。
それは人に何かを説明するときには、必ず「一言」でイメージさせる言葉を最初に投げかけるようにしたからです。
役員は、一般的に短気です。
「俺の残りの任期は短い! 人の話などゆっくり聞く時間などない!」
と言わんばかりです。
※65歳になった今。。。この気持ち 分かるようになりましたが。。苦笑
でも、もしこの短気に対応できる説明能力があれば、無敵のプレゼンターになれるはずです。
2.相手の心を一言で掴む方法
このブログを書きながら、ふと思い出したことがありました。
私が20代のころ、ターボエンジンの添加剤を買いにカーショップに行ったときのことです。
売り場に添加剤メーカーから来ていた営業マンがいたので、私はこう聞きました。
私 「すみません。この添加剤入れたら、ターボエンジンはどのくらいパワーが上がるんですか」
この営業マンは、私の質問にたった一言で全てを教えてくれました。
彼はこういったのです。
営業マン 人差し指を右から左に移動させながら
営業マン 「ヒュィーーン」
あとは右手の親指を立てて終わりです。
私も長年営業やってきましたが、この営業マンの「ヒュィーーン」に匹敵する営業トークは未だに持っていません。
この「一言」は、かれの経験と実績の積み重ねによって生まれた言葉で、簡単には編み出された言葉ではないはずです。
だからこの一言は、何十年経っても私の記憶として残っていると思います。
3.説得力ある「一言」を創る方法
実は、この営業マンとは別の場所で再会することができました。
某自動車部品の代理店が主催する製品説明会に出席したとき、なんとこの営業マンが講師として来ていたのです。
もちろん、彼のセミナーでも「ヒュィーーン」がでてきて、それを聞いた受講生達は、苦笑しながら「ヒュィーーン」を一緒に口ずさんできました。
すごい説得力です!
恐らく、彼は
現場に立ち、
どうすればお客様に伝えられるかを考え抜き、
アイデアを実践し、
次にどうするか熟考した
末に「ヒュィーーン」を思いついたのだと思います。
短気な役員達をお客様と考えて、たった一言で相手を魅了する言葉を考える訓練は、お客様との交渉事だけでなく、第二の人生に向けた活動に役立ちます。
必ず自分の武器になるので、面倒でも進んでやるべきです。
必ず、いつか役に立つときがきます。