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バットマンコミックファンによる映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』感想と登場キャラクターの代表コミック紹介 ネタバレあり

遅ればせながら映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を鑑賞しましたので感想と登場キャラクター(ジョーカー、ハーレイ・クイン、トゥーフェイス)のコミック紹介をしようと思います。

普段はバットマンの翻訳コミックの感想・解説、最近は海外ドラマ『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』の感想も書いていますので興味がありましたらそちらも是非見ていただきたいです。


前作『ジョーカー』について

前作の『ジョーカー』についてですが公開当時に劇場で鑑賞しました。
本作の鑑賞にあたって前作を見直したのですが演出、演技、表現力とストーリーの流れがやはり良いですね。
アーサーが徐々にジョーカーへと変貌し、血で笑顔を作るところはまさにジョーカーとなっています。

しかしこのアーサーがバットマンの世界の「ジョーカー」になっていくのはやはり違和感がありました。
原作コミックのジョーカーは狂気を体現したような存在ですがアーサーはまだ理性的な思考を持ちながらも凶行に走ってしまった印象がありました。

その答えのようなものも本作で描かれていましたね。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』感想(ネタバレあり)






いやあ・・・恐ろしかったです。

なにが恐ろしかったって・・・


330席ある劇場スクリーンに自分含めて4人しかいなかったんだもの。


しかも4人全員1人見のおっさん。

朝9時15分開始とはいえ公開から8日後の土曜日ですよ?

まあ自分が最初に席を取ったので劇場のど真ん中の席で鑑賞するには快適でしたから良いんですが。

やはり評判というのは大事ですね。


内容についてですが正直前評判やそもそも予告の時点で微妙そうだったので(あと金欠)すでにユーチューバーさんとかの動画でネタバレの感想を見ていたんですよね。

ですが時間やお金に余裕が出来たので鑑賞させていただきました。


事前情報でミュージカルが多い、精神病棟と裁判所でしか話が進まない等々聞いていたのでそういうものだと期待せずに見たらそんなに悪くなかったです。

相変わらずホアキン・フェニックスの演技すごいなあと見ていました。

レディー・ガガの「ハーレイ・クイン」は全然違うと言われていますがそれを言ったらアーサーもコミックの「ジョーカー」とは違いますからそこはあんまり気にならないというか別物として見ていました。

実はジョーカーよりもトゥーフェイスが好きなのでハービー・デントの検事姿が堪能できたのが一番良かったかもしれません。

裁判所が爆破された後にショックで放心して顔が半分爛れているのがまさにハービー・デントという感じで好きなのですがじゃあこのハービーがこれからトゥーフェイスとなって凶行に走るのかと言われるとそれはまた疑問ではあります。

ラストで名も知らぬ男に刺されるアーサー。
もだえ苦しむアーサーの後ろで自らの顔を切りつけで笑顔を作る男。

この男性は『ダーク・ナイト』でジョーカーを演じたヒース・レジャーの若い頃に似た俳優を起用したとかなんとか・・・
つまりアーサーはジョーカーの偽物ヒース・レジャー演じたジョーカーの方が本物だということなのでしょうかね。

ゲイリーの言葉とリッキーの死の罪悪感から自らをジョーカーではなくアーサーだと罪を告白するシーンはアーサーの本来の姿のようで良かったです。

ジョーカーの物語としてみれば微妙ですがアーサーの物語としてみれば納得はいきました。

ただ虐待され障害を持ち、環境が原因で社会的弱者になってしまったアーサーはどうすれば救われたのかとも思います。
コメディアンという夢を捨てて、障害を理解してくれる職場を探すしかなかったのかなあ・・・。

さすがにもう続編は無いと思いますが実は生きていたアーサーやリーのその後、トゥーフェイスとなったハービー・デントやブルース・ウェイン(バットマン)などあの世界の続きを見たい気持ちはあります。(またファンの期待を裏切る可能性も高いですが)



登場キャラクターの代表作の翻訳コミックの紹介

ここからは本作に登場したコミックからのキャラクターについて代表作の翻訳コミックを紹介します。
本作で各キャラクターやバットマンに興味を持たれた方は参考にしてください。


ジョーカー

バットマン:キリングジョーク

ジョーカー誕生のオリジンが描かれる有名作品。
アーサーが売れないコメディアンという設定もこちらから来ていると思われる。
こちらの感想・解説(ネタバレあり)はこちら



ジョーカー

ジョーカーの部下から見たジョーカーの狂気が描かれています。



バットマン:喪われた絆

バットマンとジョーカーの対決が読みたい方はこちらがおすすめ。
ジョーカーの正体に迫るバットマンの姿も描かれます。



ハーレイ・クイン

バットマン:ハーレイ・クイン

ハーレイ・クインのオリジンを含めたハーレイ・クインの短編集。



トゥーフェイス

バットマン:ロング・ハロウィーン

地方検事であるハービー・デントがトゥーフェイスとなる過程が描かれています。
こちらの感想・解説(ネタバレあり)はこちら



バットマン:ダークビクトリー

ロング・ハロウィーンの続編。
トゥーフェイスとなったハービー・デントが描かれています。
こちらの感想・解説(ネタバレあり)はこちら



オールスター・バットマン:ワースト・エネミー

バットマンとトゥーフェイスがメインのストーリー。
2人の新しい関係性が描かれています。



まとめ

というわけで『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』感想と登場キャラクターの代表コミック紹介でした。

ひとつの映画としての評価は難しいですが前作から続くアーサーの物語としては良かったと思います。

読んでいただきましてありがとうございました!

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